kochikika ノート

旧「こちら某中堅企業企画室」。リーマン話、時事の話、パリーグ話など。ぼちぼちやってます。

上田桃子プロのブログに思った話

2007-07-10 00:01:16 | Weblog



最近は判官びいきが高じて、首位決戦の札幌ドームが4万人入るまでに「成長」したパリーグよりも男子ゴルフの話が増えてきているのですが、今回はウィークデーながら女子ゴルフの話。

といっても先週の明治チョコの件ではなく、今女子プロゴルファーの中で最も勢いがあるといわれている、上田桃子のブログがちょっと前に炎上してしまった件。

事の発端は6月3週目のトーナメントであるプロミスレディースでのこと。上田桃子とディフェンディングチャンピオンの藤田幸希がプレーオフの末、藤田Pが勝利。で、ゴルフでは勝負がついたら同伴競技者と握手というのがマナー。しかし上田Pが交わした握手が(テレビの角度からは)えらいそっけないように映ってしまった。

このシーンは実家で見ていたのですが、うちの老母も「あら凄いわね」と一言。闘志を前面に出すタイプの上田桃子のプレーぶりを知らなければなおさらであるし、逆に彼女の最近の強さを知っていれば「あら傲慢ね」と映ってしまったと思われるのですね。

意図せざることとはいえ、有名人であるブログの持ち主がそういうシーンを演じてしまうと、今のご時世、もう炎上は間違いなし。
また上田桃子クラスであれば、ブログの管理者がきちんと荒らしコメントを選別すればいいのに(彼女に限らず女子プロのブログは愛想がいい&無防備なところが多い)、それもしなかったために、批判する者、擁護する者、誹謗中傷する者入り乱れての状態になってしまったのでした。

しかしたいしたものだなと思ったのは、その状態を受けて、管理人ではなく本人が(もちろん「完全代筆」の可能性はあるが)自分の言葉で「ゴメンナサイ」というエントリを出したこと。

もしかしたらあのそっけない握手の背景には、相手選手と何か確執めいたものがあったのかもしれないし、単にテレビ映りだけの問題だったのかもしれない。いやもっと言えばそもそも握手の仕方ごときで文句を言われる筋合いでもないのかもしれない。

しかしそれを言ったところで火に油、大炎上間違いなし。また放置すれば山火事のごとくぶすぶすと延焼していくこと間違いなし。
必要なのは言うまでもなく「消火」なのですが、これをできる人ってなかなかいないですよ。日本の場合、政治家や経営者なんてしょっちゅう炎上するし。

有名人、それも人気商売の人たち(もちろん政治家、経営者含む)であれば、何が正しいかということが問題ではないのですね。それがプロゴルファーという立場であれば、考えるべきはファンとスポンサーがこの件をどう思っているかということ。

「彼女にとって正しいこと」である言い訳をこらえて、「ファンやスポンサーにとって正しいこと」を、20歳の女の子が優先させた事実には、このおぢさんが褒めてやりたいし、一部のド勘違い男子プロに見習ってもらいたいくらいでね。

さらに偉いのは、現在「一時休止」ながら、“上田P自身の希望で”事務局が「近況報告」という形でスナップ写真などを紹介し、炎上後にも関わらずコメント欄を開放していること。閉鎖という選択肢も余裕で選べるのに、この件なんかは一部のアルファブロガーに見習ってもらいたいぐらいでね。

そんなこんながあって精神的なダメージが心配された上田Pの先週のトーナメント結果は、初日、2日目がイマイチだったものの最終日に巻き返して13位
ブログのみならずLPGAにも抗議が来ていたというキツイ状況下で、とりあえず尻上がりで上がれたのは何より。

というか、ここでも勝利後のトーナメントで情けない姿を晒す男子プロとの差が明らかに。。
もう判官びいきのキャパを超えて、素直に女子プロ応援するかなという人の数が増えている予感(まあ先週の谷口対マークセンは悪くなかったが)。。



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