アビエイター (2004)

鑑賞環境 メディア	★★★ 映画
上映時間	169 分
製作国	アメリカ
公開情報	松竹＝日本ヘラルド映画
初公開年月	2005/03/26
ジャンル	ドラマ／アドベンチャー／伝記

若き富豪ハワード・ヒューズの夢は、世界的映画監督と航空家。1930年、莫大な予算をつぎ込んだ映画『地獄の天使』を成功させたハワードは、航空会社を買収し、ライバル社パンナムとの探りあいのなか、軍飛行艇ハーキュリーズの開発に乗り出す。1946年、テスト飛行中に墜落したハワードは、瀕死の重傷を負ってしまう・・・・。
（goo映画より抜粋）

 

楽しめましたよ。ハワード・ヒューズは知りませんでしたけど。
ヒコーキ野郎で映画野郎の生涯をレオナルド・ディカプリオが熱演ですね。

石油掘削機で巨万の富を得た父親の会社を引き継ぎ
自らの”夢”のために湯水のように巨額をつぎ込む男。
一作に３年の歳月をかけてまで自分の撮りたかった飛行機映画を作る。

２年経った時点でスタッフは「完成した！」と喜びますが、
「サイレント映画にしたくない」「観客はトーキー映画を求めている」と言い切り、
更に１年延長。　わお！完璧主義だね！

自分の夢には妥協なし。
「映画界の常識」や、「世間の目」などクソくらえってなもんで
彼はひたすら”夢”に向かって突進します。

なんたって戦闘機を買い集め、
”私設空軍”ノリで自らスタントシーンに飛び出していくのですから。

そんな彼の手によって完成した大作映画は圧倒的な支持を受け、
史上空前の大成功となりました。

次に彼が目指したものは”世界最速の飛行機”。
ここで飛行機会社を設立。
一つの夢が叶っても、今度は次の夢が呼んでいる。
限りないですね。

当然のごとく、テストパイロットを差し置いて出来上がった飛行機のテスト飛行。
なんでも自分でやってしまう。

これはそんな無鉄砲な男の物語です。

２時間５０分を超える長丁場。
しかし時間の長さはさほど感じません。
それよりもこの映画のレオ様のなんとイキイキしたことか。
終始そっちに目が行ってしまいます。

無鉄砲野郎ハワード・ヒューズの役は、彼にとってさぞや演じ甲斐があったでしょうね。

生死をさまよう飛行機事故のシーンなど見せ場もシッカリあります。
ベッドに横たわる痛々しい彼の姿には思わず目を背けたくなりました。
熱狂的なレオ様ファンなら失神してしまうかも？

”夢”を求め続ける強さと、裏側の心の弱さ両面を演じるレオナルド・ディカプリオ。

本気で演技にのぞむ姿勢がヒシヒシと伝わってきます。
アカデミー賞は取れませんでしたが、きっと近い将来
必ずやオスカー像をその手にする俳優さんでしょう。

脇を固める個性派俳優も良いです。

個人的には女性との愛情ドラマに、もう少しボリュームをつけて欲しかったところですが。

《2006.07.14記事一部改訂》

 

【作品】アビエイター