こっちゃんポイント ★★★★★
鑑賞環境 映画館 上映時間 124分 製作国 韓国 公開情報 劇場公開 (東映) 初公開年月 2006/04/08 ジャンル アクション/アドベンチャー/ドラマ
台湾・基隆(キールン)港から北東220km地点。アメリカの偽装船舶が、日本へと極秘裏に輸送していた核ミサイル用衛星誘導装置を海賊に強奪された。事実が公になることを恐れた日米両国は韓国大統領へ事件の黙認を要請するが、韓国国家情報院は独自の捜査を開始する。この捜査の作戦要員として任命されたのは、アメリカで特殊訓練を受けた海軍大尉カン・セジョン(イ・ジョンジェ)。セジョンは東南アジアを根城にする海賊シンとそのグループによる強奪事件であることを突き止める。同じころ、シン(チャン・ドンゴン)は、ヤミ商人ピーターを通じて衛星誘導装置と引き換えにロシアから核廃棄物30tを手に入れようとしていた。そして、探していた“ある女”の情報も....。
(Yahoo!ムービーより抜粋)
イケてます。かなり本気です。本気と書いて「マジ」と読ませるホド、気合の入った映画です。
韓国にしては。
この映画のタイトルは「タイフーン TYPHOON」。それは文字通り大きな”台風”を意味すると同時に、この映画のチャン・ドンゴンが買い上げる輸送船の名前でもあります。
そして、そんなこの映画のネーミングは、いまだにこっちゃんの中で”永遠の「イルマーレ」”であるイ・ジョンジェの心優しき昔の姿や、「アナタガチュキダカラーッ!」のチャン・ドンゴンのやや軟派イメージさえも軽く吹き飛ばしてしまうほどの、物凄いタイフーンをも意味していたのです。
本気モード入りましたねぇ、韓国映画も。
丁度こういう映画が韓国モノで欲しかったトコロでした。
お陰で大いに盛り上がりましたよ。
とにかくこの映画「タイフーン」。話の設定も脚本もシッカリ出来上がっている印象が強く残ります。
決して「こじんまり」せず、韓国はもちろん、タイやロシアにまで舞台を移しての大追跡劇を、キレの良い画質と大迫力の音響の中、体重を7㌔減量したチャン・ドンゴンと、繊細な演技力に陰りの見えないイ・ジョンジェがバッチリ演じてくれました。
冒頭、今や東南アジアを根城にブイブイ言わせる海賊に成り下がってしまったシン(チャン・ドンゴン)が、アメリカの偽装輸送船を襲撃し、核関連兵器を奪うところからこの話は始まりますが、そこから描かれる前半部分はモノ凄い力強さで押しまくるのですわ!
しばらく韓国映画でこの”勢い”は味わっていなかったように思います。
ウカウカしていると、強引なまでのあまりの展開の速さに置いてきぼりになってしまうかもしれません。所々場面が飛ぶようにいきなり切り替わったりもしますからね。これは例えですが、まるで頭をグィと掴まれグワングワンと振り回されているかのような大胆な流れ。この「タイフーン」は非常に”オトコ臭い”映画なんです。
カーチェイスだって、こりゃあ中々の”迫力”じゃあないですかっ!
おかしなCG志向に走らなかった点が、なかなか好感触!コレが結構、気分を盛り上げてくれます。
あのジョンジェがドンゴンを車で追跡中、「自分の運転する車のフロントガラス越しに発砲する」なんてシーンは楽しいですね!またそんな弾丸(たま)が当たっちゃうから最高デスッ!(笑)
ナルホロ。こりゃスゴ腕だわ。
それにしても124分の映画の中に、良くぞここまで詰め込んだという感じですね。
お見事です。
一人の男が「核廃棄物」によって空から朝鮮半島に「死の雨」を降り注がせようとするこの話は、実に見応えがありました。苦し紛れの韓国側の対応。アメリカ側の強引な決着のつけ方。そういった背景なども盛り込まれ、互いの「目的」のために任務を果たそうとする男たちの熱き戦いが最大のクライマックスとして訪れます。
何故、シンはそれほどまでに朝鮮全土に恨みを向けるのか?
その根本にはやはりあの「南北分断」がありました。脱北し”亡命”を夢見ながらも、銃弾に引き裂かれてしまった家族の悲しみ。やがていつしかそれは、決して消えることのない憎悪の炎となって燃え上がってしまったのですね。
この映画「タイフーン」のチャン・ドンゴンは、その「憎悪に満ちた表情」と「心の奥底にしまい込んだ愛を持つ表情」の二つを実に巧みに使い分けます。
姉妹が再会するシーン・・・これには泣かされました。
こっちゃん的には、このチャン・ドンゴンに大いに同情させられ感情移入してしまったのですが、一方 彼を追う側のイ・ジョンジェも、国家に忠誠を誓う一人の韓国軍人として、そのどこまでも純粋な姿にとても好感が持てる役どころでした。ジョンジェの演じる軍人姿は、決して非情には映りません。もちろん”情”に溺れたりもしないのですが、その態度は実に”誠実さ”を感じさせるモノです。
彼が、海賊シンをおびき寄せるために彼の姉ミョンジュ(イ・ミヨン)を民家にかくまった時も、決して手荒には扱わず、更に「動揺させまい」と気遣います。自分から進んでは弟の真の姿を話そうとはしませんでした。
最初は筋肉ムキムキのイ・ジョンジェにちょっと戸惑いましたが、観ていくうちに「ああ。これは彼にピッタリの役なのだなぁ。」と思えてきました。
それにしても、幾度も映画になり ドラマになり、それでもまだ取り上げられるこの「南北分断」。
真の想いを持って「これ」を描けるのはやはり韓国以外にはありませんからね。既に知られている事実にしろ、そうではないフィクションにしろ、多くの悲しい思いを産み落とす結果になってしまった「南北問題」は、今も尚 そこに居座っているのです。
これもそんな想いの中から生まれた映画です。
そこに持ってきてこのラストは、「ああ、そう来たかー!」という感じ。
この映画には、ドラマに不要な「恋愛感情」が一切盛り込まれていません。そこがとても良かったですね。
あるのは”家族愛”そして”祖国に対する愛”です。
「友へ/チング」「チャンピオン」の監督であるクァク・キョンテクは、この映画をやはり「男のドラマ」として作り上げてくれましたね。もしかしたらその分、女性にはウケないかもしれません。同じ韓国映画でも「連理の枝」のようなメロメロ・ブリッコ路線とは違い過ぎます。
そこを認識した上で、少しだけ構えて鑑賞に臨んだ方が良いかもしれませんね。
甘ったるい映画ではありません。その分、見応えがあるのだと思います。
ところで・・・。
話は変わりますが、この映画でどーしても引っ掛かってしまった一点がありまして。
それが観終わった今でも未だに頭の中から消し去るコトが出来ないでいます。
この、シンのお姉さん役のイ・ミヨンなんですけど。ドーモ誰かに似てるような、似てないような・・・・。
誰だっけ?
(○ ̄ ~  ̄○;)ウーン......................あ!分かった!
真央ちゃんだっ!(笑)
これ思った人、他にいないのかなぁ?
なんだか誰か仲間が欲しい気分だな。そこで、ドンゴンは、
・・・なんてね。
あれっ?(´・ω・`)
前半はマトモに感想文を書こうと思ってたのに、最後の最後でこんな感想になってしまいました。
こっちゃんも風船で どこか遠くに飛ばしてもらおうかな?
《2006.08.16記事一部改訂》
この映画は、ドンゴン側でも、ジョンジェ側にも見ているほうは彼らの行動に納得できる。
そのことが、悲しい南北分断の事実が表れていて、とっても良かったです。
特に、ドンゴンが今までの南北分断映画のように、北の工作員などではなく、北に対しても恨みを持っている人物なのが良かったです。
題材は好みだな。
う~~ん、どうしようかぁ~、観に行こうかなぁ~。
しかし、どうしてもギャグを入れないと気がすまないんですね、アナタ。
やっぱり地獄行きだ。
イルマーレの彼、ユニホームが似合いますね。
DVD消化したら観にいけるんですけど・・・。
私は映画館で号泣ーーー!!でした。
嗚咽を抑えるのに必死だったわ~
でもって、ジョンジェ素敵すぎ~~
イ・ミヨンさん=まおちゃん説には爆笑しました
これは今週観ようと思ってます!
あたしは一応女の子だからイマイチかなぁ?
今日upしたブラザーフッドは、
まぁまぁって感じだったんですが、
チングはそこそこって感じだったんだよなぁ~
えっ分かりにくい?Σ(・Д・ノ)ノ アウッ
これ、私にとっては記念すべき韓国映画初劇場観賞作品となりました!
そうそう、男性が好みそうな感じですよね。
ラブストーリーではなく骨っぽくてテーマの中に重いものもあるし見ごたえがあって面白かったです。
「ブラザーフッド」もそうだったけど、日本人にはわからない民族間の問題があるからせつないですよね~
ドンゴンはかっこよかったね!
しかし、このイ・ミヨンと真央ちゃん、そっくりだね~びっくり
別に「あなたの肌がすきだから~」って叫んでるせいではないんだけど~。
しかも、この映画はミスターが修行にいってた映画だよね~
都合の良いパーフェクトストーム(笑)
いや、それも計算のうちですよ。
あっはっは。
「北に対しても恨みを持つ」たしかにそうですね。
どちらの側につくってことじゃない点が
この映画のオリジナリティかもしれませんね。
良かったヨ
▼かぶろぐさんへ
地獄行きですか?
ありがとうございます~
中々頑張ってましたよ韓国映画。
アクションですけどオチャラケていないので中々ですよ
こんなのもいかがですか?
▼はんなさんへ
はは。
はんなさんは今週はTSUTAYA週間ですもんね(笑)
頑張って消化してね~
来週あたりいかがですか?
でもラブストーリーではないので
その辺を期待する女性の方にはオススメ出来ない映画です。
▼Swanさんへ
良かったですね~
見ごたえありました!
やっぱりイ・ジョンジェはいいですね~
好きですよ、ホント。
ミヨンさん・・・Swanさんは真央ちゃんに見えませんでしたか?
▼miyuさんへ
あはは、ゴメンゴメン。
別にこの記事で引っ張りだすこともなかったのにね
この映画どうでしょう?
ブラザーフッドが面白かったなら結構大丈夫かもしれませんよ。
「友へ/チング」はそんなに面白い話じゃないからね。
男臭いってトコは同じに感じるけど
話としてはコチラの方が数段面白さは上ですよ!
miyuさん、観てイマイチかもしれないけど一見の価値はある映画だと思います
おお!ついに劇場初鑑賞ですくわ!
韓国映画も劇場で観るとなかなか迫力あるでしょー?
楽しめたようで何よりです。
ドンゴンさん好きですか?
「南北問題」は根が深いですね。
何しろ国が真っ二つに別れてしまうんだからね。
日本人には理解しきれなくとも知っておかなければいけない現実ですね。
ミヨンさんと真央ちゃん。
もしかしたらドコかで血が繋がってるのでは?と思う今日このごろです
▼るさんへ
あ~わかる、わかる。
こっちゃんの彼女のくまたんもドンゴン苦手だって。
だからこの映画ではイ・ジョンジェの方を絶賛してました。
るさんは観ないタイプのえいがでしょ?
ワラいますた…
相変わらず豪華絢爛なコメントブログですね。
しかも、楽しい!!ヘビーな映画の返し方を
習いましたよ…と。