Category : いかすMovie


こっちゃんポイント ★★★★
鑑賞環境 こっちゃんシアター 
上映時間 94分
製作国 日本
公開情報 劇場公開 (ザナドゥー)
初公開年月 2000/09/09
ジャンル ロマンス

 

心臓を病み、60年間家に閉じこもりきだった80歳の老人・日暮里歩(伊勢谷友介)。彼はある日、病気に冒される前の20歳の元気な青年であると信じ込んだまま目を覚ます。しかし当然身体は思うように動かず、目の前には見慣れない風景が広がっていた。彼は現実の世界を、20歳の自分が見ている夢の風景だと思い込む。そこへ18歳の新任ホームヘルパー・古代なりす(池脇千鶴)がやって来た。老人は20歳の頃憧れていた女性にそっくりな彼女を、マドンナ本人だと思い込んでしまう。一方、なりすは片想いに悩んでいた。現実と夢が交差する2人の奇妙な生活が始まった…。

(NTT-X store解説より抜粋)

さて。
勝手に盛り上がってる”オータム・センチメンタル・セレクション・フェスティバル&カーニバル”ですが、
韓国、韓国、ハリウッド、ハリウッド、と来ましたので、日本、日本と参りたいと思います。

日本人である以上、感傷に浸るにはやっぱり邦画は外せません。
そこであえてこの作品の感想をUPします。
これを観てセンチメンタルになれるかどうかは保証できませんが、
自分の中ではぷちヒットした映画でした。

この作品の監督は「メゾン・ド・ヒミコ」「ジョゼと虎と魚たち」の犬童一心(いぬどういっしん)。
「ジョゼ虎」の4年前に作られた作品がこれです。
原作は少女漫画界の巨匠:大島弓子

心臓を患っている80歳のおじいちゃんが、18歳の女の子に恋をするというこの話。
そう聞くと、大半の人がビジュアル的に相当キツイものを想像するかもしれませんが、
そこは犬童カントク。
こんなテーマを実に口当たり良く描きます。

映画の外で観ている我々には20歳の青年にしか見えない日暮里(にっぽり)さん。
しかし、映画の中の登場人物たちの目に映るっているのは、ありのままの老人の姿。
観客はこの話を、実際の日暮里さんを想像しながら、あくまでイメージの映像で観ることになるわけです。

なんと80歳の老人を演じてるのは、当時22歳の伊勢谷友介
近年では映画版「嫌われ松子の一生」などにも出演していた彼ですが、
実はモデル上がりだって知ってましたか?
そんな彼が80歳の老人を演じるというのがとても面白いですね。

ある朝、目覚めた日暮里さん。自分が20歳の青年だと信じ込む。
そして、突然現れた新人ヘルパーの古代なりすを、大学時代の憧れのマドンナと思い込む。
「これは素敵な夢だ。」と喜ぶ日暮里さんでしたが・・・。あっ・・・。

思わず息を呑んでしまう瞬間があります。

この映画には日暮里さんを「ボケ老人」呼ばわりする近所の小さな女の子が出てきますが、
どういうわけか日暮里さんだけには悪態をつく。 親の前では良い子なのに。
そして、誰に聞くでもなく、日暮里さんが現実の世界にいないことに気がつきます。
最後の「飛べ!」が、とても意味深くて良いですね。この映画では、とても重要なキャラクターに思えます。

ハッピーエンドでもないのに妙に後味の良いラスト。観終わると、色々な想いの残る映画ですね。
あぁ、みんなどこかで現実の中に夢の世界を持ち込んで生きてるんだな、と。
しかし現実を受け止めなければならない瞬間は、誰にでも必ず訪れるのだ、と。

夢と現実が交差する瞬間を、巧みな演出と美しい映像で仕上げた秀作だと思います。
この作品の感覚が、やがて「ジョゼと虎と魚たち」、そして「メゾン・ド・ヒミコ」へと繋がって行くのですね。
犬童一心監督のファンならば、これはもう必見に値する映画ではないでしょうか。

失恋したなりすを励まそうとする日暮里さんは、とても優しいひとでした。
二度目の鑑賞で涙が出てきました。


 犬童監督って、絶対こういうのヤルよね

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【原作】大島弓子


Comment ( 16 )  |  Trackback ( 4 )
     
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コメント
 
 
 
おぉ~~ (センチメンタルかぶさん)
2006-10-02 19:48:56
えぇ~~、これ犬童監督なのかぁ~。

で、池脇千鶴も出演だし。

「ジョゼ~」を観て以来、この監督のファンだから、ぜひチェックしたい一作ですな。( ̄∀ ̄*)



あっ、その前に「メゾン・ド~」観なきゃ。

おほほ、おほほ。(´0ノ`*)オーホッホッホ!!
 
 
 
同情で (くまたん)
2006-10-02 21:04:50
「同情で結婚しちゃいけないの?」と詰め寄るなりすさんは、きっと、若い日暮里さんが見えていたのかな~~

糠漬けおいしそうでした。
 
 
 
大島弓子さんですか~ (Anvil)
2006-10-02 21:33:14
原作は読んだことないですが、

原作者の作風からしたら、ほのぼのだけどちょっと切ない路線でしょうか?



これちょっと見てみたいですね。

その後にメゾン・ド・ヒミコもね。
 
 
 
おぉ! (miyu)
2006-10-02 23:43:21
伊勢谷ん♪

最近伊勢谷んもお好きなんですよ~。

とか言いつつそんなに彼の作品を観てませんが(^-^;

これからチェックしていきますです。はい。
 
 
 
なんと (にげら)
2006-10-03 00:16:29
大島弓子さん、小学校、中学校の頃は

よく読んでいましたわ~

懐かしいな。



彼女はロマンスもの、と思っていたのですが

こんな作風も書くですね。

興味津々です。
 
 
 
一応、ロマンスです。 (【お返事】こっちゃん)
2006-10-03 00:40:18
▼センチメンタルかぶさんへ

そうそう。

犬童監督と池脇千鶴のコンビはここからもう始まってたんですね。

これも良いですよ~。

「ジョゼ虎」ほどではないけども、

ああ、犬童監督だ!って感じると思います。

「メゾン・ド・ヒミコ」も観てよ~~~~。







▼くまたんへ

そうだね。

「同情と愛情、何が違うの?」ってね。

さりげなく吐くセリフが意外に心に残りますね。

吐くといえば、クレープも・・・・。





▼あんびるさんへ

大島さんです。

こっちゃんも原作は見て無いので、

どんなカンジなのかは分からないのですが、

映画はなかなか良い雰囲気でしたよ。

ホノボノとファンタジーで、ちょっと切なくて、

意外に残酷な部分もあったりして。

不思議な空気に包まれた映画ですね。







▼miyuぽんへ

おお。伊勢谷ん、スキですか。

って、伊勢谷ん、て。(笑)

これはめちゃめちゃ登場しますよ。

何故なら主役だから。

ぜひ、ご賞味ください。

日常の中にあるファンタジーってカンジでしたよ。





▼にげらさんへ

大島さん、読んでましたかー。

へぇー。

一応、これもロマンス的な視点が入りますので、

そのジャンルで間違いないとは思うのですが、

大島さんて、あまりファンタジーなカンジは書かないのかな?

犬童監督のおかげでとても柔らかい感じに仕上がってましたよ。

こっちゃんは高評価です。
 
 
 
おお (☆kino)
2006-10-03 01:27:20
前々から一部で名作の誉れ高い作品・・・。

ビデオに録ったのに デッキが壊れて見られずじまい。

池脇千鶴ちゃんは 大阪弁ではないのですか?



私もなにげに伊勢谷君、好きです。

まだ「キャシャーン」観てないけど・・・。
 
 
 
面白そう! (pu-ko)
2006-10-03 03:13:32
昔から邦画ほとんど観ないんですが

これ、ファンタジー入ってるのかな。

面白そうですね。観てみたい。



それにしてもモデル上がりの22歳の伊勢谷。

80歳の役のオファーが来て泣きたくなったのではないかしら。

さすがオータム・センチメンタルなんたらです。

ごめん。だって長いんだもん
 
 
 
たしかに (m52387177)
2006-10-03 07:16:08
あらすじ考えると、いきなり20歳だと信じたまま目を覚ますって・・・子供のような感想があってもおかしくないとね。(´▽`*)アハハ



まぁ、内容的になかなか面白そうですけどね





こっちゃんはいつも、20歳と信じ込んで目覚めているのでしょうか?(笑)
 
 
 
伊勢谷くん。 (【お返事】こっちゃん)
2006-10-03 16:21:09
▼kinoさんへ

そうですね。

一部では熱狂的なファンを持つ作品のようです。

池脇さんはこの映画では標準語ですよ。

ちょっとクセありますが。

伊勢谷君を観るならこの映画は良いと思います。

ぜひ!☆





▼pu-koさんへ

そちらは邦画がなかなか観れませんよね。

こんなの紹介して心苦しいのですが、

邦画には良い者がいっぱいあります。

もちろんVFXとかはハリウッドには敵いませんけどね。

伊勢谷君、80歳の役ですが、そのまま出てますので。

特殊メイクもありませんからね。

あくまでイメージの世界です。





▼mちゃんへ

側からみればタダの痴呆ですよね。

でも、この映画では本気でそう思い込んでる老人なので

かなり筋が通ってますけど。

こっちゃんはいつも人間だと思って目を覚ますクセがあります。

おっと、犬だった。
 
 
 
ロマンスねっ (km_achin)
2006-10-03 23:52:05
なかなか良さそうな作品ですね。

全く知りませんでした。



金髪っていうのは、伊勢谷くん?

金髪の・・・草原?

なんだかイメージがわかないんですが・・・。
 
 
 
▼km_achinさんへ (【お返事】こっちゃん)
2006-10-04 01:22:01
ファンタジーなロマンスです。

こういう映画もあるんですよ。

一部ではタイヘン評価の高い作品のようですよ。



伊勢谷君が金髪ってワケではないのですが、

その意味は観ればわかります。

セリフとして出てきますからね。
 
 
 
なんか、池脇さんて (ありばば)
2006-10-05 00:41:37
この監督作品、多いんですかねぇ~。

しかし、

大島弓子はなつかしーい!!
 
 
 
▼ありばばさんへ (【お返事】こっちゃん)
2006-10-05 00:52:30
恐らく犬童カントクは池脇千鶴が好きだと思います。

「ジョゼと虎と魚たち」もカノジョのイメージが強く残る映画でしたしね。

大島弓子さんの原作なんですね。

ふぁんたじ~でした。ハイ。
 
 
 
こんにちは^^ (latifa)
2006-10-23 20:40:34
この映画、かなり面白く見たものの、回りで見ているひとが全然いなくて・・・

こちらのレビュー、楽しく拝見させて頂きました☆
 
 
 
▼latifaさんへ (【お返事】こっちゃん)
2006-10-24 00:32:13
あ。コメントありがとうございます。

しかもTBまで。



この映画って、もう「掘り出し物」の域に入っちゃってますよね。

知らない人の方が多いかもしれません。

でも、犬童監督のファンとしては絶対に外せない作品だったと感じました。



こんなレビューでも読んでくださって嬉しいです♪

ありがとうございました。
 
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