Decca Decolaがお嫁入り

やっとこさ入手したDecca Decolaの整備記録

Western Electric 49 について(2)

2016-12-11 22:02:13 | Western Electric
 電源がようやくできたので本体にかかります。
 モニタースピーカーはWE755Aをレプリカランドセル箱に入れたものですが1本あたりのインピーダンスが4Ωなので2本シリーズ接続して8ΩにしてWE86AのWE166B出力トランスに合わせます。ところでこのトランスの出力ですが8Ωと500Ωになっています。いずれ機会があれば500Ωをオートトランスで8Ωに落とした音を聴いてみたいと思ってます。
 
 裏はパネルを新設して容量の大きな密閉箱にしています。吸音材はちょっと多めです。
 WE49BへはCDプレーヤーのバランス出力なので多分入力オーバーなのでDAVENの600Ωアッテネータで受けて減衰させてます。またWE49B出力をもう片chのアッテネータに入れてからWE86Bに接続しています。

 相変わらずミノムシ接続ですがしばらく聴いてみる。。


 まず不定期に「ちりちり」、「がさごそ」雑音が入る。あちこち爪先で弾いてみると、、けっこうどこでも雑音が出る。一番怪しいのは初段のバイアスに入っている高抵抗(回路図では10MΩ)

 両端が端子でそこからリードが出ていてWE86Aでも使われている抵抗と同じ思われます。スプリングホルダーにセットされていてホルダーによる導通はあるがここからの雑音発生が主な原因のようです。抵抗の交換にはとても便利でしかし決定後はホルダーにある端子にハンダ付け出来る。なかなか合理的です。とりあえず端子の掃除で解決した(何処を叩いても雑音は発生しなくなった)。

 入力の抵抗5MΩははずしています。入力前に600Ωの定インピーダンスアッテネータが入っているのでCDプレーヤ、PC出力(イヤホン)の受けとしてます。WE49のマイカコンデンサ0.006μFで入力されている。このコンデンサは垂直に立っているボードにネジ止めされていてほとんどWE49の構造の一部になっているので変更は考えられない(意味不明か)。初段のWE264Bは38R抵抗器37.5KΩで受けている。そして1μFのコンデンサーでクラーフ接続でインターステージトランス246Aに入る。

 このコンデンサーには「C2 87B 1μF」と書いてある。WE49特製のコンデンサー(高さが低い)。ところでボード、スプリングで吊り下げられている板までパーツNo,が印刷されている。メインテナンスや改造の指示がWEから出た時に間違いなく対応するためのものか、、などと妄想します。
 最重要部品の一つ真空管ソケット「131-A」 このソケットにもフィラメント+F、-F、P、Gの記載があります。初段に使うソケットなので直流点火指示。

 スプリングで浮かせている UXソケットで直熱管御用達。欲しい人が多いのかびっくりするような価格で取り引きされている。
 WE49A、WE49Bなどの変遷で接続は変わるがトランス、コンデンサー、ソケット、抵抗器が各々2個ずつで構成されたアンプ。これらの部品は固定されていて改造も容易で長生きしたのも頷けます。直熱管で微細信号を扱うには電気的、機械的に並大抵ではない苦労があった。傍熱管の出現はホントにありがたかったと思う。ところで「WE86A」の初段は傍熱管なわけでプリアンプとして組み合わせるには「WE49」はちょっと古い。WE41,WE42,WE46と本来は組み合わせるものだと思います。
 直熱管特有の音味あるのも事実で苦労して使いこなすのもミスマッチも趣味の世界と割り切ってます。(WE49の形にも魅力を感じます。蒸気機関車の模型のようだ。)




 

最新の画像もっと見る

コメントを投稿