小部屋日記

映画、音楽、本…好きなものに愛をこめて・・
コメント、TB大歓迎です!

パリ20区、僕たちのクラス

2011-05-06 | ア行の映画

ENTRE LES MURS(2008/フランス)【DVD】
監督・脚本: ローラン・カンテ
出演:フランソワ・ベゴドー/ローラ・バケラー/シェリフ・ブナイジャ・ラシェディ/ジュリエット・デマーユ/ダラー・ドゥコゥール

笑って、怒って、ぶつかって生きる。
教師フランソワと24人の生徒達。


第61回カンヌ国際映画祭パルム・ドール受賞作。
原作となった小説「教室へ」の作者でもあるフランソワ・ベゴドーが教師役で出演。
パリ20区にある中学のクラスのお話。


カンヌで賞をもらった作品は自分と相性がよく、楽しみにしてました。
予備知識なしで観たので、ドキュメンタリーなのかそうじゃないのか区別がつかないほど自然な演出に驚き。

新学期。この中学に赴任して4年目になる国語教師のフランソワの授業がはじめる。彼が受け持つクラスは問題児ばかりで、とにかく先生の話をきかない、私語が多いなど反抗的な生徒ばかり。別の先生がブチギレるのも無理ない。
でもフランソワ先生は根気良く授業を進める。
パリの20区は移民が多く言葉がわからない生徒や、生徒同士の人種差別があったりと一筋縄ではいかない。


学級崩壊ともいえるけど生徒のモラルの低下が問題。
学校も社会の一部で秩序は子供のときから培われるもの。親、学校、地域社会などまわりの環境が影響してくる。
生徒と先生の激しい言い合いは人間と人間のぶつかりあい。フランス人は一歩もひかないところが凄い!
でも子供はナイーブだから、先生のささいな一言がとりかえしのつかないことになってしまう。
もうすぐ定年の先生が新入の先生に“根性”が必要といってたけど、忍耐と情熱がないと教師は続けられないですね。


教育は人間を形成するうえで基礎だということを改めて考えさせられた。
とにかく台詞の応酬でひきこまれるし、生徒たちはみな素人ですが生き生きしてたし自然な演技がよかった。
ドキュメンタリーではないリアルさが売りの作品、面白かったです。

★★★★☆(5段階☆は0.5)

公式サイト

ブログ王ランキング


最新の画像もっと見る

6 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
Unknown (kokko)
2011-05-08 00:28:37
こんばんは★
お部屋の雰囲気変わりましたね~ホントだ、マイコーがいないと思った(笑)

フランス映画にはとっても辛い経験があります。暫くその食材が食べられなかったくらい、、(泣)
製作国や監督等の特徴とか知らないので感覚で選ぶことが殆どだけど、ちょっとフランス映画って独特ですよね。
でもこれは良さそうですね。観てみようかな。

それから・・以前アイマックさんが購入したマイケルの追悼本についてお聞きしたいのですが、その時は多分こちらにコメントしたんだけどちょっと長くなりそうなので小部屋の方、見て頂けますか?(^^ヾ
Unknown (cochi)
2011-05-08 22:21:05
フランスの先生は大変だけど、面白そうだなぁと思いました。自分たちでしっかり考えながら、方向性を決めている。

ドキュメントなのかフィクションなのか、ほとんどわからず、戸惑いました。ひとりひとり真剣に生きている姿がとても新鮮にうつりました。
kokkoさん、こんばんは! (アイマック)
2011-08-15 17:25:07
ほんとに申し訳ないです・・
ブログやめたって思われてるかも^^;
マイケルの小部屋もぜんぜんみてないの・・・

またそちらのブログにまいりますねー。
Unknown (アイマック)
2011-08-15 17:28:28
cochiさん、こんばんは!
コメントが大変遅くなり、ほんとにごめんなさい。

教育のことを真摯に感じられるよい映画でしたね。
ドキュメントとフィクションがごっちゃになってましたが
見応えありましたね!
パルムドール (rose_chocolat)
2011-08-16 05:44:29
同じパルムドールでも、今年のとは全く趣が違う作品ですね(笑)
これは私は昨年のmyランク第2位にしました。
フィクションなんですがそうと感じさせない所が見事でして。

ありきたりというか、もうどれが受賞するかが見え見えなアカデミーよりも、
一体何でこれが!? 的な突拍子のなさが毎年ちゃんとあるカンヌの方が、見てて面白いですし、
映画自体も満足する確率が高いです。
>パルムドール (アイマック)
2011-08-16 10:56:50
rose_chocolatさん、おはようございます!
ほんと同じパルムドールでも、今年はぜんぜん趣ちがいますね。
自分はこちらのタイプのほうがすきね。笑

アカデミー賞の作品もよいんですが、カンヌのは味わいがあっていいですね。
そう面白いですね~

post a comment