欧州雑派

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イングマール・ベルイマン監督、そして、バルザック?それとも、ドストエフスキー?

2017-01-02 | ※雑記

昨年末に、「秋のソナタ」という映画を観た。考えることが多かったので、先日、ブログにいろいろ書いてみた。

秋のソナタ Blu-ray
イングリッド・バーグマン,リブ・ウルマン,レーナ・ニイマン
紀伊國屋書店

「秋のソナタ」はスウェーデンの映画で、監督がイングマール・ベルイマン。ベルイマン監督の作品に関しては、「処女の泉」を観たことがある。重い作品であったが、無宗教である僕には感覚的に理解できない作品だった。ブログに感想をかくことができなかった。

しかし、「秋のソナタ」に僕は相当インスパイアされた。

処女の泉 [DVD]
マックス・フォン・シードウ
ハピネット・ピクチャーズ

そこで、今年は、イングマール・ベルイマン監督の作品を少しずつ鑑賞していこうと考えている。近いうちに「野イチゴ」を鑑賞してみたい。この作品は世界映画史上の不朽の名作らしい。楽しみだ。

野いちご [DVD]
イングマール・ベルイマン
ハピネット・ピクチャーズ

一方、昨年の師走は、ドストエフスキーの「賭博者」に嵌(はま)っていた。

賭博者 (新潮文庫)
原 卓也
新潮社

ご存知のように、カジノ法案が世間を騒がせていた。そこで、カジノに嵌る賭博者の心理を知りたくなっていた。解説をパラパラ読んでみたら、この小説が書かれた背景に大いなる関心が出てきた。かなり面白いかもしれないぞ!

カジノ法案の正式名称は「IR推進法案」とのことだ。 IRって何の略だろう?と、調べてみたら、”Integrated Resort”の略だった。「統合型リゾート」という意味となる。つまり、カジノ法案とは、リゾート地としての発展を望む法案となる。カジノで観光客を集客するのだそうだ?ふーん、賭博でマネーを落とさせるだけ?賭博でねぇー。中国人ばかり来ると嫌だなぁ。傲慢な彼らを見るとウンザリする。

自民党が必死になるのは何らかの利権が働いているのだろう。トランプ新大統領もカジノに近いし、、、。

 

僕は駅前にあるパチンコ屋が大嫌いで、店の前を通るとき、息をしないで急ぎ足で通り過ぎるようにしている。あの騒音、あの雰囲気に耐えられないからだ。早朝、店の前の行列を見つけると、ぶひゃあああーと気絶しそうになる。その傍を通ると瞬時に気分が悪くなる。だから、迂回することにしている。

駅前とか繁華街に、当たり前のようにあるパチンコ屋。異常な光景のように思えるのは僕だけか?趣味は人それぞれだが、、、、、。パチンコに加えて、とうとうカジノを認めるとは、、、、。

パチンコとルーレットは異質のもののようだが、本質は同じではないだろうか?賭け事。勝ったときの酔狂感、熱狂、、、敗れた時の焦燥感、、そして自爆への危機。

とにかく、ドストエフスキーの書いた「賭博者」は面白かった。

 

今年はウエルベック、バルザック、ドストエフスキーを主体に現実逃避を計ろうと目論んでいる。非日常的な感性を遊ぶには、賭博よりも、映画や小説の方が面白いと思うのだが、、、、。

経済的にも費用対効果はヨロシイ。気分転換もできる。時間はかかるが、ジワジワと知性を刺激してくれる。言葉も覚える。多くの優れた俳優や映画監督のことを知ることができる。生き方も学べる。

特に小説に関しては、己の想像力が試されるから、こんなスグレモノはないだろう。文豪の作品は敬遠されがちだが、食わず嫌いは良くない。本当に面白いものが多い。皆を遠ざけているのは、難解に感じさせているのは、翻訳のせいかもしれない。映画も同様だ、字幕のセンスが問われる。

ウエルベックの件もあるので、(理由は昨日書いた)、今年は、バルザックから、、と考えていた。

バルザック ポケットマスターピース03 (集英社文庫ヘリテージシリーズ)
野崎 歓,Honor´e de Balzac
集英社

そこで、「バルザック ポケットマスターピース03」を購入してみた。この分厚い文庫本には、「ゴリオ爺さん」「幻滅(抄)」 「浮かれ女盛衰記第四部」が収録されている。解説も豊かだ。解説を読んでいると、バルザックの世界の広さ・深さに大いに期待を持てる。でも、バルザックに関して僕は何も文学史的な探求をしたい訳ではない。だから、途中で読むことを止めた。

収録作品を見ると、「幻滅」は抄となっている。抄とは抄略、つまり、抜き書きである。きちんと読んでみたいのである。これではダメだ。

「浮かれ女盛衰記」も第四部とある。第一部から第三部までは梗概(こうがい)、つまり、あらすじが書かれている。やはり、きちんと読みたいので、バルザックは暫く様子をみることにした。

恐らく、バルザックという作家は麻薬のような中毒症状を読者に齎す作家なのだろう。解説本とか、あとがきに作品の解説がやたらと多い。作品を読む前に、識者の視座を多く入れたくはないのだ。

と書いていたら、ふと、想い出した本があった。

曲説フランス文学 (岩波現代文庫)
渡辺 一夫
岩波書店

それは「曲説フランス文学」というだ。この本に書かKれている”科学と文学”という箇所を思い出していた。久しぶりに読んでみた。バルザックとゾラのことが書かれている。なるほど!と大いに納得した。p277-293。バルザックが何を考えていて、何に挑戦していたのか、そのことが簡潔に書いてある。後日、紹介してみたい。超お薦め本だ!

 

そうなると、新春第一弾としては、ドストエフスキーしかない。そこで、長いこと積読していた「死の家の記録」を読むことにした。

死の家の記録 (新潮文庫)
工藤 精一郎
新潮社

新潮文庫で、本日から読み始めた。長くなったので、明日から、ドストエフスキー「死の家の記録」メモを書いてみたい。続く。

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2 コメント

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バルザックの恋人との定宿 (fool1934725 山田百三郎)
2017-01-02 22:17:57
ウクライナでのバルザックの定宿を「100倍楽しむ海外旅行」の20112年8月30~9月2日にかけて紹介しているのでご覧いただければ幸いです。
>バルザックの恋人との定宿 (コベマル)
2017-01-11 17:03:24
山田百三郎様、ブログの記事と写真、興味深く拝見させて頂いております。貴重な情報、ありがとうございました。

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