欧州雑派

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「白痴」その後 3 ~落ち着いてきたので、次は、、、

2017-06-16 | ※雑記

「白痴」その後 2 熱狂から微熱へ、、それは、、、 からの続きです。

白痴 1 (河出文庫)
望月 哲男
河出書房新社

「白痴」を読了してから、10日ぐらい過ぎた。頭の中から、ナスターシャ・フィリッポヴナの姿は消えたが、街中で美人に遭遇したとき、彼女(ナスターシャ)の人生を想い出してしまう。

そして、この美しい女性よりも数倍も美しい女性とは、どんな顔をしているのだろう、、、と妄想するが、そこには限界がある。イメージできないのだ。

仮に、驚くほどの美人が自分の生活圏に存在していると仮定してみると、たぶん、大半の男性は、意識がそちらの方に偏在してしまう。悩殺されて、何も手が付けられない状態になる場合が多い。特に若い時はそうだろう。だから、「白痴」の中で、ナスターシャ・フィリッポヴナに惹かれる男たちの気持ちが痛いほど僕には分る。

では、女性の場合、どうだろうか?若き日のアランドロン的なイケメンが生活圏に存在していたら、同様な状態になるのだろうか?

「アランドロン」の画像検索結果

一方、キリスト公爵については、その風貌や雰囲気をいろいろと想像していたが、、、、段々と飽きてきた。と言うか、あんな奴が存在しているわけがないと思うだけである。

しかし、ドストエフスキーはキリストを意識していたわけだから、キリストとはどういう男だったのだろうか?それについての想像力を働かせてはみるが、これも強く想像できない。

何故ならば、僕は聖書を読み込んでいないし、これまでキリストという男の性格とか行動規範なるものを考えたことがなかったからだ。僕の貧弱な想像力では、妄想するにも限界がある。だから、段々と公爵についても考えなくなってきた。

 

先日も書いたが、文豪たちの大作を読了したあと、僕は抜け殻のようになってしまう。10日程度は”次”を求めないことにしている。だが、、、そろそろ、何か読みたくなってきた。「白痴」に対しても、沢山考えてきたから、もういいだろう。

 

読了後は、「魔の山」を凌駕する!ような気分だったが、やはり、「魔の山」には勝てないな。あの小説はスゴイ!更に、「アンナ・カレーニナ」の方が好きだな。

「白痴」は恋愛小説との評価が強いが、僕にとっては、かなり奇抜な小説だった、との印象しか残っていない。たった一人の人間により、その周囲の人間が得体のしれない何かに支配されていくという幻想的な奇抜さを感じたのである。そこが面白かった。

魔の山 (上巻) (新潮文庫)
高橋 義孝
新潮社

 

アンナ・カレーニナ〈上〉 (新潮文庫)
木村 浩
新潮社

次の作品は既に決めている。「失われた時を求めて」だ。その理由については、次回にでも書いてみたい。色々な翻訳があるが、岩波が一番良さそうだ。明日から、読むことにした。これまで3回挫折しているが、、、今度はこそは、、、。

失われた時を求めて(1)――スワン家のほうへI (岩波文庫)
吉川 一義
岩波書店

読書メモを書くことで、全巻読破できたら、いいなぁ。僕と一緒に読破してみませんか?!(^^)!

続く。

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