欧州雑派

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鹿児島から無事帰還

2017-03-06 | ※雑記

鹿児島から無事帰還。姪っ子24歳の結婚式だった。

羽田に到着後、京急に乗り換え。あまりの人の多さにウンザリした。いつのも光景なのに、故郷のふんわりした、のんびりした空気に浸っていた僕には東京の光景がとても不気味に見えた。、わずか3日程度なのに、

羽田に着陸するまで、空から東京湾の様子を見ることができる。見えてくるのは密集したビル群。東京湾の汚さ。何て汚れた景色だろう。これまでは一度もそんなことは感じなかったのに。

機内では乗務員の機械的な笑顔、気配り。つまり、機械的なおもてなし。国内線でドリンクのサービスなど止めてくれ。子供におもちゃなど配るな。カタログ販売など愚の骨頂。僅か2時間弱の時間帯、狭い機内をうろうろしないで欲しい。その分、人件費を削り、料金を下げて下され!

 

鹿児島空港では殆どの乗客は鹿児島県出身の田舎者。当然、僕こそ最たる田舎者。ところが、羽田に到着する頃には多くの人が都会人のようにふるまう。言葉も変えていく。鹿児島弁を切り替える。僕がそうなのだ。ああ、もう、こんなことはやめにする。

 

懐かしい人に沢山あった。皆が優しく、朗らかで、話が尽きない。かっての少女たちが優しい母の顔になっていた。中年女性の美は優しい表情に宿る。化粧などで化ける必要はないのだ。男たちは皆が気さくで田舎を離れた人間をいつまでも仲間として迎えてくれた。言葉は荒いが心は穏やかだ。

食事は何を食べても旨かった。お店の人も素朴で笑顔が絶えない。心からの接客。

 

帰路の鹿児島空港で、久しぶりにネットを見た。最近、小さな習慣になっている、村上春樹新刊に関するamazonのレビュー、それらを読んでいた。だが、レビューは荒れまくり。右翼っぽいレビューが増えている。しかし、あれはレビューではない。ノイズだ。単なる批判に過ぎない。感情だけで書いている。それらのレビューを差し引いて(新刊の出来栄えを)判断するべきだろう。だが、一番確実なのは、自分で読んでみることだ。大事なのは誰かの評価ではない。自分の感性だけで十分だ。

だが、今の僕には、村上春樹はもう必要ないな。ビジネスとしての村上春樹現象に影響されたくない。ブームは単なる仕掛け。版元は発掘すべき作家が他に沢山いるだろう!優れた若手は沢山存在しているだろう。何故、それをしない??春樹ばかりに依存している。金の掛け過ぎ。情けない。

だから、amazon評など読むことが馬鹿らしくなってきた。だから、止めることにした。しばらく、村上春樹を忘れることにした。

 

京急から見える東京~神奈川にかけての沿線上の風景が汚い。以前、村上龍が東海道沿線沿いの風景が日本一汚い、、みたいなことを書いていた。が、益々、汚れて来ている感じがする。都心の繁華街を再開発しても、駅ビルをリニューアルしても、町(街)の真実は沿線に存在している。

 

人間味あふれる地方は経済的には寂れてはいるが、人の心は寂れていない。都会とは対照的な感じがする。都会の電車では皆がスマートホンを見ている。都会では、何でも効率、効果を狙う。それとも、見るべきものは、人の様子、街の様子??そんなものより、自分の心の動きだろう。心を置き去りにして、何か面白いことはないか、良い情報はないか?と探している。全ては自分の中にある。

 

家路を急ぐ京急の車内の前の席。中年の男性(60歳ぐらい)と女性が手を握りあって、ときどき肩を抱き寄せ、笑顔でお互いを見つめて、話をしていた。明らかに不倫だな。女性はかなりの美人。45歳くらいか。美しさより淫靡な感じだけが漂う。男性は金の匂いがするだけの男。その隣の席には中国人観光客。もう、世紀末の光景のように思えた。故郷で再会した優しい女性たちのことを想い出していた。同じ笑顔でも格段の差がある。

 

もう、都会の生活を捨てて、東洋のナポリ、鹿児島へ帰りたくなってきた。明日から、気分を立て直すには、僕はどうすればよいのだろうか?今、悶々としている。

 

姪っ子24歳の結婚式だったが、彼女をしっかり育てた僕の姉の姿ばかり、追いかけていた。義兄の結婚式での寡黙な姿に感動した。男には、、というより、人間には、あまり言葉は必要ないのである。その姿をみているだけで、分かってくるものだ。

結婚式、披露宴では、新郎新婦より、かれらの両親をみていれば、全てがわかる。若い彼らの未来の姿がそこにある。結婚式、披露宴は、かれらを育てた両親のものだ。やっとわかった。

皆が心から新郎新婦を祝福していた。素晴らしい時間の帯の中に僕は居たのだった。

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