欧州雑派

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パスカルか?それともスピノザか?でも、ウエルベックだ! ~「パンセ」メモ③

2017-05-17 | ※雑記

「パンセ」とは「思索」のことだそうだ。

パンセ (中公文庫)
前田 陽一,由木 康
中央公論新社

「パンセ」を繰り返し読んでいると、どうも僕には合わないかもしれない、、と思ってきている。理由は3つある。

第一に、パスカルという男は冷徹な男かもしれない、という疑念。

第二は、彼の「思索」に納得できないことが多々あるという発見。

第三は、キリスト教護教論(無神論者などに対してキリスト教の正しさを証明するために書かれたものが一部「パンセ」に含まれている)の部分は、全く僕には受け入れがたいものであるからだ。

・・・僕は無神論者ではなく、無宗教であり、神=自然と解釈している(⇒メモ②に書いた)ので、キリスト教をパスカルのように全面肯定できない。だから読んでいて分からないのである。書いてあることはわかる。しかし、そのように解釈する精神が全くわからないのである。これは第一の理由に連鎖する。僕的にはあり得ない思索である。・・・・

だからと言って、「パンセ」が良くないとは考えていない。読むべき「思索」は多い。昨日、メモ②で書いたようなことだ。あの「思索」は究極の「メンタル・コントラスティング」手法である。

エティカ (中公クラシックス)
工藤 喜作,斎藤 博
中央公論新社

しかし、僕にはパスカルよりスピノザの方が合っているようだ。「エティカ」を読んでいると頭(だろうか?心だろうか?)がスッキリしてくる。

ある島の可能性 (河出文庫)
Michel Houellebecq,中村 佳子
河出書房新社

僕はウエルベックの「ある島の可能性」から、パスカルとスピノザに注目するようになった。彼らの著作を読めば読むほど、ウエルベックは凄いな、、と思ってしまう。

次回は、僕が”パスカルの「思索(パンセ)」に納得できないところ” について、少し、書いてみたい。また、「パンセ」の周辺本についても書いてみたい。続く。

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