The Fitting Room  
試着室で気になった服を試着するように、本、映画、音楽、美術から受信した感覚を記録し体系化していく
 



今朝は、横浜で人身事故があったらしく、JRは大混雑だった。ぶひぃー。月曜日の朝、天気の悪い朝、誰でも気分が重いのである。首都圏では、最近というか、随分以前から、人身事故で電車が頻繁に止まる。もう、勘弁して欲しい。特に、月曜の朝は、、、、

以前、ネットか何かの記事で読んだけど、フランスの新聞広告の記事。それには、、、

(フランスでは)自殺をするのは、あなたの自由だが、電車だけには飛び込むな!、別な場所を選びなさい!というような広告があって、、、、その記事を読んで、妙に感心した。日本でそんな広告を、仮に、電鉄会社が出したならば、袋叩きにあうだろう。・・・・でも、フランスの広告の言う通りだよなぁー。


気分が重い時、それは肉体の疲れに起因する場合が多い。が、多くのストレスを長いこと抱えていると、動くのも億劫になる。益々、気分が落ち込むようになる。それは、情念の仕業かもしれない。

情念とは何か?

幸福論 (岩波文庫)

それについて、いい本があります。それは、アランの「幸福論」に書いてあります。この日に、サワリを少し書きました。が、その続きを少し書きます。⇒ この日

たぶん、アランの「幸福論」とは、アランによるデカルトの「情念論」の解釈本であると、個人的には理解しております。このアランの「幸福論」には、デカルトとスピノザによる「情念論」のことが書かれている。

情念論 (岩波文庫)

私がデカルトの「情念論」を読んだのが、昨年の1月であり、岩波文庫から、新訳が出された時でした。偶然にも、丸善で見つけたのです。、、、、ついでに、スピノザの「エチカ」も読んでみたけれど、私の頭ではとても太刀打ちできない難解な本で、さっぱり、わからなかった。いまでも、全く理解できないままです。

しかし、デカルトの「情念論」には、痺れた。とにかく、読みやすくて面白い。あれから、何度も読んでいます。科学的には???な論理展開もあるけれど、このデカルトの「情念論」は、人生論として読むには、とても役に立つている。

そして、アランの「幸福論」とは、アランがデカルトとスピノザを解釈した上での、アランなりの「情念論」のひとつでもある。と気がついた。とても、分かりやすく書いている。しかも、美しく。

 

気分や心が荒れ狂い、或いは、沈む時、アランやデカルトが全てを解決してくれるとは思わない。しかし、この2冊をパラパラとページをめくることで、気持ちは落ち着き、、、、、そうだよなぁーと、少しは思うのである。

どんな人間にも、”弱い側面”と”強い側面”がある。辛い時、苦しい時、哀しい時に、”誰かに、何かにすがる”ことは大事である。その誰かとは、妻であり、夫であり、家族であり、友人であるけれど、、、、1冊の本というのも、大切な友人の一人でもある。と思う。

デカルトが情念について丁寧に書いている。、、、、デカルトと言えば「方法序説」、そこには、全ての勉強法(或いは仕事等での解決法)の基本が書いてある様に思う。
・検討しようとする難問をよりよく理解するために、多数の小部分に分割すること
・最も単純なものから最も複雑なものの認識へと至り、先後のない事物の間に秩序を仮定すること
これにつきる。

同時に、デカルトの「情念論」には、人間に潜む「情念」についての取扱方法が書いてあり、これが凄いの何の!アランもデカルトの「情念論」に心酔したからこそ、きっと、「幸福論」を書いたのだろうと考えております。



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