神戸RANDOM句会

シニアの俳句仲間の吟行・句会、俳句紀行、句集などを記録する。

2003=篠山<陶・俳>紀行 その3・つきひ

2013-02-14 | 吟行句会
「花の木」フレンチ句会=つきひ





                  つきひ
丹波路のバス停ごとの青田風  
館涼し廊曲るたび桧の香
道尽きて白きペンション合歓の花 

                
                 かをる
城下町思ひ出誘う初夏の風  
合歓の花妻入り商家の片隅に   
梅雨明けに飛行機雲の限りなく   

                  播町
廃家消へ堀の蓮は溢れをり    
篠山の夏オルガンの音やまず   
源氏の間の奥は闇の間蝉しぐれ  

                  楽水
城址の少年野球風青し
梅雨晴れの風に押されてロマン館
黒石の篠山城址や夏木立                

                  稲村
夏草や下宿時代の人思う
城跡は昔かわらぬ夏木立
学舎は主は変れど蝉しぐれ

                   りっこ
低き軒妻入の商家白ふよう
石垣は黒豆並ぶ姿かな
なまこ壁赤いポルシェと黒い日傘 
                
                 さくら
句もあそび陶もあそびよ夏丹波
黒豆パンうふふ!小さき夏の旅
城跡を駆け巡る子や夏の雲

                   ろまん亭
蝉ムクゲ日傘並んで梅雨明ける
石垣を見上げたそこに飛行機雲
城壁に童のごとく蝶が舞い

                 だっくす
閉ぢられし能楽殿や蝉しぐれ 
篠山の妻入商家麻のれん
鬼百合や丹波の里は単線で   





 この句会、句を文字で見ずに耳で聞くということ、しかも食事しながら、ワインを飲みながら。というわけで、この方式をフレンチ句会と勝手に名づけてスタート。

「丹波路の…。各駅停車のバスののどかな感じ」
「今日の青田風に私も染まりそうでした」

「館凉し…。この館は大書院ですね」
「木の香りがしてましたね」
「合歓の花…。妻入りとは?」

「間口が狭く奥へ長い建物。京都にも多い」
「パリやローマにも同じスタイルのものがありさくら」

「源氏の間の…。これも大書院の句ですね。蝉時雨がぴったり」
「歴史が感じられる」

「城址の…。少年たちは元気がよかった」
「大きな声の挨拶も気持ちよかった」

「梅雨晴れの…。大正ロマン館は旧役場」
「ピアノの演奏もしてました」

「夏草や…。稲村さんの下宿跡を皆でみましたが、ただ夏草が茂るのみでした」
「少年老いやすく・・・・・・」
「篠山で学生時代を過ごした稲村さんは今日の主役ですね」

「低き軒…。夢のような大きな芙蓉が咲いていましたね」
「妻入り商家の街道は歩くだけでほっとしました」
「癒し街道とも書いてありました」
「篠山の夏空が瞼に焼き付いています」

「句もあそび…。これは決意表明ですかな」
「丹波の冬の厳しさを思うと、思い切り夏は楽しみたいな、と」

「黒豆パン…。うふふはなんともチャーミング」
「!はペーパーレスでは判りませんでした」「坪内捻典の甘納豆のうふふふふがあまりに有名なので本家取りかと」

「蝉ムクゲ…。季語を仰山入れましたね」
「確信犯でしょうね」
「梅雨明けの喜びが出ています」

「篠山の…。これもゆっくりした時の流れがよい」

 耳で聞いた句の感じと文字で見た句の感じは随分違うということが体験できました。普通、句会では選句で文字に目を通し、披講の声で句のリズムや調子を楽しむという仕組みになっています。同じ篠山でもかなで書くとやわらかさが出さくらね。

 句会はどんなところでも手軽に出来るという実験にもなりました。
 陶・俳の次は写・俳などいかがですか、写真の大家がいらっしゃるし。紙漉きをしてそれに書くというのも楽しそうです。個性派ぞろいだから連歌というのもいいかも。

 今回の私の句のテーマは道になりました。
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