神戸RANDOM句会

シニアの俳句仲間の吟行・句会、俳句紀行、句集などを記録する。

2003=篠山<陶・俳>紀行 その5・楽水

2013-02-14 | 吟行句会
陶芸に挑戦して=楽水  



                     


 ペンションで実においしいランチをご馳走になって気分爽快になってしまいました。
 そのペンションから暫く気持ちよく田畑の一本道を後にして、篠山からいわゆるデカンショ街道(国道372号線)を通り、今では町村合併で篠山市となっている古市を経由して以前の今田町へと向かうため県道292号線を南下し、途中で陶の里を経て少しながら不安感を持ちながらもいよいよ道路沿いに「夢工房」らしき建物が前方に現れたときにはほっとしました。


 こんにちはと声をかけてもなかなか主らしき人が出て来ず、暫くしてもそもそと小柄な男性が無愛想にやってきてそれが先生だと分かりました。
 中を案内されて玄関から左手の部屋にはテーブルの上に既に素焼きの皿が人数分用意してありましたが、皆の気持ちはそれに文字や絵を書くことではなく、元の土をこねるところからやってみたいと思っていたので、そこで先生はあらためて、土のパックを一人に一つずつ配ってくれて黒っぽい土と赤い土との2種類からそれぞれ選ぶように言って、まずはしっかりとこねることだとこね方について簡単に説明した後、すぐに通路を通って隣りの部屋へと行ってしまうので、皆とりあえず土をこね始めました。


 個人個人で思うままに土をこねてから早速造形に取り掛かるのですが、なかなか思うようにはいかないので、そのつど先生を大声で呼ぶのだが、隣の部屋からの足取りが重い、それもその筈であちらは常設の陶芸教室の真っ最中で若い女性ばかりのグループがおり、要するに先生は掛け持ちで教えているので全く大忙しといったところであった訳で…。


 自分の分が少しばかり形になり始めたので他の人の分も途中で見ておかないといけないと思い、ぐるっと見て回ったところ、それこそ正に各人が個性的に取り組んでおり、一旦は完成に近づいていると思えるのに思い切って元からのやり直しを決心し再度取り掛かっている人や、俳句の文字を掘り込んだのに気に入らないといって表面をまっさらにして書き直しを試みる人など、さまざまでした。


 自らの分もなかなか思い通りに土が形になっていかないもどかしさを大いに感じながら、時間を忘れて懸命に取り組んでいるうちに、どこかしら楽しさも芽生えてきましたが、今度は俳句の文字を書き入れてはみたものの、もっと深く掘り込まなければ焼いたら何が書いてあるのか読めないようになるのではないかとの心配に見舞われて、先生を大声で呼び見てもらい、何とかいけるのではと言われてほっとした次第です。
 しかしながら、これからがまた嫌が上にも緊張するところで、要するにロクロの台から作った物をうまく剥がさないと、つまり底の土が薄いと水の漏れる花瓶や皿ができてしまうことになるので、底をきれいに切り離す糸が在ってその両端を両手でロクロの面にしっかりと沿わせて引っ張っていけばできるのだが、初心者には最も緊張を伴う瞬間なので、またまた先生を呼び出して横で見て貰いながらの作業となりました。


 一応、無事に一発で底切れが出来て、やっと作品らしくなったと思えたその喜びは大きく、物づくりの緊張と楽しさを味わうことが出来ました。
 自分のことに夢中になっている内に、グループ内の面々からも作品がひとまずできたとの安堵の雰囲気が漂い始めていましたが、それなりに満足顔の人もおれば、器用にも同じ土の量で2つ造っている人もおり、そんな中でもまだまだがんばって作業に向かっている人もおりました。小生の記憶では花瓶のような立体的な作品を制作した人が2人、飾り皿のような平面的な作品を制作した人が7人だったと思います。 
 

 一応できたことを先生に知らせると、今度はいよいよ色付けのための釉薬選びです。
 隣りの部屋に色見本のパネルが壁に掲示してあり、その中から先生の説明を聞きながら選ぶのですが、還元と酸化の2種類あり、今回は全員が酸化の中から選ぶように指示され、しかも、その中のこの範囲の中から選びなさいということなので、小生も少しは迷ったものの、結局は先生が勧める色が一番無難だろうとの判断から黄茶色のまだら模様にしました。
 それでも、なかなか迷う人もいて、通路を行き来して一旦決めたもののやっぱり別の色にしますと先生に訴える人もおりました。


 通路を往来している内に、ふと床を見ると何と様々な形状の色合いも素晴らしいどうやら陶芸を趣味としてしょっちゅう来ているメンバーさんの作品らしいという事が判り、一同に感心してああこんなに優れた作品を造っている人もいるのかと、暫時うっとりとしてしまいました。


 さて、夢工房の看板を背景に入れて記念撮影をし、工房を後にしました。近くで憩いと反省とを込めて喫茶店でひと休み。
 それぞれ陶芸についての感想を述べることになりましたが、それにしても無知の強みというか、怖いもの知らずでよくも取り組んだものだ、最初にメンバーさんの作品を目にしていたら、なかなか造り難かっただろう、との笑い話で大いに盛り上がりました。

 
 帰りの交通事情にも恵まれて陶芸で1時間30分ほど過ごしたにもかかわらず、予定よりも30分以上前に三宮に到着することができました。
 長梅雨の上での急な梅雨明け宣言による好天のせいで若干日焼けもしながらの大満足の篠山紀行でした。



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