神戸RANDOM句会

シニアの俳句仲間の吟行・句会、俳句紀行、句集などを記録する。

2004 石蹴り・楽水

2013-02-11 | 句集
石蹴り=楽水




不意をつき一句勧める初音かな    
浮かび出た河馬の背中に春が載る   
梅日和瀬戸に綾なす二万本      
闇四方家名を汚す猫の恋       
凍土より名もなき花の気骨かな    
新茶摘む娘を摘みし祖父の恋     
代々の終わりを告げる春の泥     
手のひらに星がこぼれる露台かな   
潮騒が仮寝を襲う夏座敷       
空蝉や発ちし生命も何処かな 

    
生足や厚底娘初夏を行く       
父の日や百均ふたつ娘から      
真正面夢敗れたり滝の音       
叩きつけ石を喋らす夕立かな     
竹とんぼ追ってく追ってく鰯雲    
笑い声ルーズソックス文化の日    
コスモスに童となりし三世代     
マドンナは秋桜なのか寅の旅     
無辺際秋は一色深呼吸        
秋めいて影に人あり海の家  

    
屈託の無さが貴き南瓜かな      
秋閑か吉永小百合夢一夜       
能登狼煙死線遠望鰯雲        
秋港や銀波瞼の奥を射す       
悠久の何故何故問答月のみち     
塵世を衝くや凛々冬木立       
生きざまにその名を知れば寒菫    
御降りに賽銭箱の欠伸かな      
共白髪小旗微笑む初景色       
去る年の大地震悪魔のお年玉   


  

私と俳句について




『人間五十年 下天のうちに比ぶれば 夢幻のごとくなり 一たび生を得て 滅せぬもののあるべきか』  〔(敦盛)〕
 
 これは幸若舞の(敦盛)の一節であり、織田信長が好んで歌いつつ、舞ったという。

 そして、あの本能寺の変の最中にも信長は森 蘭丸のみを従えて槍を手にして燃えさかる炎の中で歌舞のうちに最期を終えたと小生の少年時代に漫画本で読んだ記憶がある。

 正岡子規は35歳弱、石川啄木は27歳余でこの世を去っている。小生は終戦直後の生まれで、しかも外地からの引揚者であるとともに、0歳の身体は極度の栄養失調状態で、いわゆる闇船で博多に上陸したときは、医者も見離していた生命を母の必死の看病と静岡から駆けつけた父の持参した薬のお蔭で蘇生したということでもあり、正に九死に一生を得た人生を歩んでおり、家庭も持っているので、まだまだ元気でなければならないが、このまま平々凡々として生きていていいのかと、この頃ふと考えることがある。

 句歴は新交通(株)より始め8年にも満たず、最近では新線建設に多忙なのか、この2年間ほど句会の案内も無い状況です。
 師は、坪内稔典氏だが会ったことはなく年に一度だけ会員の句を一人2句ずつ集めたものを送り選句のうえアドバイスを頂くのみである。
 小生としては自己満足でいいので会心作と思えるような辞世のことばを一句残したいとただそれだけを願っている。(2004)
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