神戸RANDOM句会

シニアの俳句仲間の吟行・句会、俳句紀行、句集などを記録する。

1999 敦煌・西安=播町

2013-04-02 | 俳句紀行


ほんたうに月と砂漠と駱駝かな


1999 敦煌・西安第1日★8月23日(月)

7:55 三宮交通センター前発バス。
9:10 関空着。トルコ組の地震でのアクシデントを心配、話題にしつつ。
10:55 関空(日本エアシステムJAS237便、機内昼食)→13:50(時差1時間)西安。

蜻蛉と王氏王嬢のお出迎へ

着後、マイクロバスで西安へ向かう。一面の玉蜀黍畑。やがて新興住宅地、体育館、企業団地など、洋風建築に変身中は咸陽市か西安市か。全員、1万円を中国元に両替。1元14円?
→15:20 北門(安遠門)をくぐり西安城壁内に入る。
→「鐘楼」。東大街・西大街・北大街・南大街の中心、周りはロータリーに。
→「碑林(ペイリン)博物館」1000基の石碑を集めた「石造文庫」。
→西安のシンボル「大雁塔」。聳立西安南郊大慈恩寺内、15元。夕暮れの市内四方を眺望。

大雁塔四方の街へ爽気かな
秋麗や槐の路は西域へ


→西安賓館(XI´AN HOTEL)☆☆☆☆
夕食:同ホテル内。旅遊局主催歓迎宴。日本語勉強中のワン・エイさん。


♪忘れ得ぬ人…♪
「心ならずも錫の容器を売らなければならないワンさんの表情が…。(Fu)」
小姐の日本語美し朱夏の宴

■旅行社スタッフ
・添乗員 結城嬢…近ツリ。大阪出身の20代女性、「中国人の日本語風に訛ります」。
・現地ガイド 王氏…敦煌で旅行社の経営兼ガイド、「市場経済」で一攫千金に燃える男。
・同 王嬢…西安外語学院出身、古代王朝の侍女風ながら端正な日本語を操る謎めいた女。
 

第2日★8月24日(火)

6:40 大きな弁当をもちホテルを出発。バス内で朝食。なかみは、ペットボトルの水(が入っているのにまず驚く)、サンドイッチ、甘い菓子など。喉を通らず。
7:40 西安離陸(中国西北航空公司便)→敦煌(国内機2時間20分)。服務員にこりともせず。
10:00 ローカル空港。着後マイクロバスで、敦煌賓館(DUNHUANG HOTEL☆☆☆)。
→徒歩で「敦煌市博物館」(10元)、ホテルに戻り12:00、昼食。今後の食事に一定の予感あり。昼寝タイム2時間。三人組、さっそく梨、葡萄の買いだし。

初秋や街にけなげなミュージアム
種ぷふと吹ゐて東路の青葡萄


敦煌という街
Fu:「いなかの街。ゆったりと時間が流れる。からっとした空気。人々は落ち着いている。街角の広告に、"アルバイト募集、月300元"とあった」



→14:00 南西70km「陽関」へ。四方ゴビ灘。広大、荒涼たる自然。高速路と電柱・電線のみ。このドライブ、圧巻。途中、下車してカメラ・タイム。蜃気楼にも感激。

ゴビ灘のとは永久の乾きや海市立つ

→15:00、陽関。唐の詩人王維「君に勧む、更に尽せ、一杯の酒。西のかた、陽関を出づれば、故人無からむ」。西域を体感。観光地に改造中。16:00発。

炎天やをんなあやつる裸馬
陽関の風抜けていく葡萄棚


→「白馬塔」
→「敦煌映画村」中国西北影視基地紀念。
→太陽能賓館で、例のごとき夕食(今回の旅、ビールとスプライトのコップ1杯はサービス)。
→18:30発、南6km、「鳴沙山」。駱駝に乗って「月牙泉」。砂丘の頂上へ、二人脱落。途中、夕日落ち、月昇る。文字通り月の砂漠。

♪♪(ご参考までに)月の砂漠(加藤まさを・作詞、佐々木すぐる・作曲)
月の砂漠を、はるばると、旅の駱駝がゆきました。金と銀との鞍置いて、二つならんでゆきました。
金の鞍には銀の甕、銀の鞍には金の甕。二つの甕は、それぞれに、紐で結んでありました。
さきの鞍には王子様、あとの鞍にはお姫様。乗った二人は、おそろいの、白い上着を着てました。
広い砂漠をひとすじに、二人はどこへゆくのでしょう。朧にけぶる月の夜を、対の駱駝はとぼとぼと。
沙丘を越えて行きました。黙って、越えて行きました。

秋天へ砂丘行く列影長し
靴脱げば新涼のごと鳴沙かな
泉湧くことの不思議や夕日落つ
ほんたうに月と砂漠と駱駝かな


→夜、五人組、陽関東路、沙州市場を散策。三国志トランプ(撲克)など。

敦煌の夜市唐黍まづ食つて
汗だくで値切る旅人や夜の市



第3日★8月25日(水)

この日は、砂漠の大画廊「莫高窟」特集。全員、懐中電灯、ペットボトル持参。無菌室に入るような装備のひとも。
午前:130窟の南大像、高さ26mなど。ちなみに100→130→148→172・173→96→320→16・17→328→329窟の順。
→敦煌市内に戻り、太陽能賓館で昼食。
→午後:再び、莫高窟、45窟の美人の菩薩像、57窟の壁画の菩薩像など(これらは別料金)、ちなみに45→46→55→57→61・62・63→427→428→419の順。計21窟を見学。16:30まで。


コスモスや女人菩薩は窟のなか
胡桃割るやうに窟入る窟を出づ
四十五窟菩薩は涼し会釈して
蝙蝠のやうな飛天もありにけり
石窟に飛天とびかふ涼しさや


→帰路、熱闘甲子園のごとくゴビの砂をお土産に。「莫高窟の本を買えばよかった。(Fu)」

ゴビの砂閉じ込め秋の旅かばん鞄

→絨毯製造販売店
→太陽能賓館で夕食。地酒敦煌は火の酒。勧君更尽一杯酒。「食事の時間の短さには辛いものがある。(Fu)」。5人で外へ夕食にでかけるべきだった、とあとで反省。

掛軸の絵に涼をとる旅半ば
火の酒を酌めば王維の詩爽やか


→敦煌賓館、
→夜、ツアー全員でバザール。陽関東路、沙州市場を散策。シシカバブを試食。焼き芋2個7元は高く買いすぎた。二人組、早退しホテルへ。エンゼルパラダイスを予定するも始まらず。部屋でビール。隣の部屋のビールも。冷蔵庫のビールは冷えていない。電源が入っていないのか。酒を冷やす習慣が無いのか。三人組は、玉蜀黍など買い、うち二人はホテル内で「足院」へ。「この日すこし元気が無くご迷惑を。敦煌ののんびりした雰囲気をもっと味わいたかった。(Fu)」

唐黍を選ぶをんなの夜長かな
煮て焼いて沙州市場の夜長し
梨を噛むベッドの男無口にて




■■ツアー・メンバー
①②③④⑤…
神戸5人組。
⑥⑦…
ヘビースモーカー・甘党男と買い物・おしゃべり好きの妻の「定年熟年夫婦」。羊羹をいただきビルのつまみにしました。
⑧⑨…
橿原市からビール喇叭飲み・痛風禁煙男とさっぱりした奥さんの「重量級中年夫婦」。
⑩⑪⑫…
しゃべりまくる中年女、買物にもいちいち文句を言われるその実母、二人から逃げ回る女子医大生の孫の「三世代女系家族」。
⑬…
一人で参加の仏教美術にやたらと詳しい「奈良高齢男」。
⑭⑮…
野球帽のちょっと中国語をしゃべる女とその友人の「中年女二人旅」。
⑯⑰…
無口な中年女と無口なその娘。「寡黙母子家族」。
計、男5人、女12人でした。


第4日★8月26日(木)


午前8:30ホテル発。「夜光杯」の製造販売店。
9:15 空港着。敦煌(西北航空)→西安12:30着。空港内のレストランで昼食。この旅は全食事つき、全中華料理。


→13:50発バスで、北東約40km。「秦俑博物館」(兵馬俑)。1号坑230m×72mから3号坑まで。兵馬俑坑の発見者、楊氏は販売本に署名中。兵馬俑坑発見から20年、付近は一大観光産業集積地に。

井戸掘れば石榴のやうに俑出づと
大屋根や晩夏に鬨のはぢけさう
サインする楊氏無言の秋灯下
楊氏またレプリカならんそぞろ寒


→16:00、「華清池」(30元)。突然激しい雷雨、稲妻、5ミリ角の雹の歓迎。雨宿り。まったく見学できず。それでも玉蜀黍を買う。17:00発。
→秦始皇帝陵を遠望しつつバスの窓から石榴買う。
→市内へ向かうも、大渋滞。運転技術と交通ルールの壮烈な実態。反対車線、歩道に乱入など夕暮れから夜の闇まで雨の中の2時間のスリリングな体験。

華清池に雹供として秋の雷
いなびかり貴妃も武后も壊すひと
石榴売る少女かほそきふくらはぎ
唐黍を食む渋滞に早や慣れて


→わずか30分の夕食(西安賓館)→20:35、ホテル前の「唐楽宮」で唐時代歌舞ショー。「この踊り、青菜のダンスのよう。(Mo)」。パトカー先導のVIPは何者か。
→ホテル内バーで、ちょっとドリンク。


第5日★8月27日(金)


6:00起床で三人組、あくまでも行動的。「小雁塔」まで散策、太極拳など。
→朝食バイキング、茶のみでミルク、ジュース、珈琲(中国では口偏)はなし。


太極拳媼ゆるりと今朝の秋
朝粥も西瓜も旅の食ひ納め
炎昼や出稼ぎのひと仕事無く


→8:30ホテル発。「西門」(安定門)、高速道路のような城壁。
→「鼓楼」(クーロウ)、5元で3打。
→昼食、「徳発長」。餃子のフルコース(50元)、百餃百味。

胡桃割るひと柘榴売るひと秋意
百餃百味なれどビールのなまぬるし
胡桃割る音に秋知る貴妃の街


西安の印象
Fu「期待したほどの街ではなかった。北京のよううに歴史がつぶされていく感じ。西の城門はロマンをかきたてられるまでに至らず」

→西安民間芸術館(土産屋)→空港で最後の買い物。喫茶。中国元、使い果たす。「1万円を使うのにこんなに苦労するとは…。掛軸は本当に気にいった物はなかった(Fu)」
14:45搭乗開始。
→15:15西安(JAS236便)→19:45関空(機内で夕食と買い物)。
→20:45K-JET→21:15バス→三宮。あいさつもそこそこに解散。

(1999.8)
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