神戸RANDOM句会

シニアの俳句仲間の吟行・句会、俳句紀行、句集などを記録する。

2004=土 鈴・だっくす

2013-02-11 | 句集
土 鈴=だっくす 




短日の芝居見物昼の部に       
友よりの電話湯冷めの予感して    
毛糸編むいつの間にやら憂ひ消え   
着ぶくれし人も輝くルミナリエ    
家中の時計合はすも年用意      
初詣干支の土鈴を買ふならひ     
肩寄せてバレンタインの日の花火   
なぐさめは言はず熱燗すゝめけり   
雛しまふ時にやさしさ育まれ     
剃りすぎし眉を描くも春愁ひ  

   
ねね橋をゆつくり渡る春日傘     
囀や回り道して旧街道        
いかなごのくぎ煮づくりは母まかせ  
母の日の母に看病されてをり     
若葉風通る茶席の客となり      
出勤の歩を止めしばし合歓の花    
夜濯や今日のできごと明日のこと   
サングラス掛け旅人の貌となる    
七月の窓に氷柱やモンブラン     
澄む秋の陽関に聴く王維の詩 

    
葡萄棚砂漠の中にある不思議     
秋扇しのばせて行く古都の旅     
萩の径いつまで続く立ち話      
篠山の妻入商家麻のれん       
閉ぢられし能楽殿や蝉しぐれ     
虫の窓閉めて一日を終えるなり    
新米の水ひかえめに炊きにけり    
秋の夜の般若の面と向ひ合ふ     
枯芒堪えねばならぬことのあり    
木守柿峡に一軒だけの家  





俳句という遊びー私の場合 

 
「俳句をやってみない?」先輩から声をかけられた。ペンと手帳があれば何も要らない、いくつになってもできるし、ぼけないよ、と。こっそりNHK学園俳句入門講座で手応えを確かめてから、先輩が会長をしている期間だけと決めて、その俳句会に入った。

 句会は月一回、与えられた兼題で五句出句するのだが、すんなりできることは稀で、歳時記と睨めっこをしながら句会当日にようやく間に合って出席。できないときは欠席という不真面目な会員だった。

 それでも旧かな使いの魅力にとりつかれ、普通の主婦、優雅な奥様、ОL、時には熟年サラリーマンに変身して句づくりを楽しんだ。

 十七音で表現しきれない時など短歌に心変わりしそうになったこともあったが、気持がストレートに伝わってしまう短歌は気恥ずかしくて、やはり私には俳句が合っているのだと思い直した。そして予定どおり(?)五年で退会し、俳句と縁遠くなっていた。

 それから二年。本誌が創刊され、特集の有馬湯けむり句会で久しぶりに心地よい緊張感を味わい、また、六号の篠山句会でも帰宅後さらに何句か作ったが、その後またごぶさたしている。

 私は機会を与えられないと句を作れないタイプなのだろう。RANDOMは本号で終了とのことだが、中高年の遊び探しは果てしなく続くはず。一人遊びもいいが、仲間が集まって何かするのはもっと楽しい。これからも吟行や句会をして十七音の世界で遊びませんか。(2004) 
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