神戸RANDOM句会

シニアの俳句仲間の吟行・句会、俳句紀行、句集などを記録する。

2004=露の世に・つきひ

2013-02-11 | 句集
露の世に=つきひ 





星までの空間寒波埋め尽くす
凍蝶の生死は問はず離れけり     
冬桜また巡り来る地震の日      
蕾持つものから溶けて庭の雪     
遺墨てふ滅びざるもの梅薫る     
黄沙浴び髪きしきしと梳る      
転んでも起きても笑顔豆雛      
雨の日は雨の日の赤シクラメン    
朝桜守衛は今も挙手の礼       
空っぽの頭の上を春の雲

       
こでまりのひとつひとつに蒼き翳   
牡丹のひとひらごとに風遊ぶ     
前方も後円もただ万緑に       
父の忌も済みて蛍に姉いもと     
風知草にも風のなき時間あり     
百本のひまはりにある百の向き    
敬老日会ひに行かねば会へぬ母    
糸瓜忌の我が心電図異常なし     
白萩や静謐の人今は亡く       
北海道全土花野となってをり

     
生き抜いて仰臥漫録露の世に     
ゼミ室の秋灯こぼし合ふ廊下     
十人のゼミ生帰り部屋夜寒      
干し柿を瑪瑙細工とほめられし    
障子貼る器用貧乏かこちつつ     
校門を閉ず菊の鉢移動して      
ビロードのやうな秋日が仏間まで   
会ひたしといふ一行の身に入みぬ   
銀杏散る風が無い日は重さうに    
暖房に少し疲れて鉢の花       



つきひ流


私の三十句は最近の作品から季語の異なるものを選び季節順に並べて見ました。

 私が俳句を作る時に心がけていることは、平明、余韻ということです。私は難解な句は嫌いです。単純明快でありながら多くのことを想像させ余情を感じさせる句が好きです。

去来抄に『謂応せて何かある』という言葉がありますが、言い尽くしてしまっては風情が無い、読む人に想像させる余白のような部分が大切だということだと思います。

 俳句は十七文字ですから、類句ができても仕方ありませんが、出来るだけ人が言っていないこと、人が使っていない言葉を見つけるように心がけています。

 自然や人事の客観写生と教えられましたが,『胸の赤い羽根』と『胸に赤い羽根』どちらが説明でどちらが写生か未だに判らず迷ってしまいます。

 とにかく、あまり難しく考えないで『明子流』で楽しく続けて行きたいと思っています。(2004)
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