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勉強の秋(その1)~美容医療について~

2009-10-06 17:02:00 | インポート

ここ2週間ほど、診療時間を減らしてあちことと勉強に行ってきました。
皆様にはご迷惑をおかけいたしました。

少しづつ報告していきますね。

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まずは9/25-26 横浜で開催されていた第32回日本美容外科学会(JSAPS)総会に参加してきました。

現在クリニックで行っている美容医療ですが、僕が今後 新たに広げていきたいと思っている治療法がいくつかあります。

まずは「部分痩せ」に関するもの。

全体的な痩身に関しては、”必要十分な” 栄養を摂る事と&余分な炭水化物・脂質を減らすことで簡単に達成できます。(言葉で言うのは簡単ですが。。。)
問題は、全体に脂肪を落としても(ある程度年齢を重ねられた方に関してですが)皮下脂肪がどうしても落ちにくい部位がある事と、若干の皮膚のたるみが残ることです。従来の方法なら ”脂肪吸引” や ”余剰皮膚の切除” をおススメするところですが、なかなかそこまで希望される患者さんも現在では少ない傾向にあります。なるべく少ない侵襲で、しっかりと脂肪細胞を壊すことが出来る機械があれば良いのですが、決め手に欠ける部分があります。その中でも興味を持っている機械が2-3台あるのですが、そのリサーチもしてきました。現状では ”レーザー貧乏” なクリニックですので(笑)、「いますぐ導入!」と言う訳にはいきませんが、将来的には何か1機種を取り入れてみたいと思っています。

それから、ホルモン補充に関して。
これは美容医療界にも賛否両論あり、僕自身も以前は否定的な考えでした。
その理由は 1.副作用の問題と、 2.フィードバック(外から補充することにより自分のホルモン産生能が落ちるのではないか?)からでした。
1つ目の問題に関しては、”バイオアイデンティカル”=限りなく生体の作るホルモンと同じ構造をしたもの、を用いることで解決出来そうな印象です。2つ目の問題に関しては、補充を止めれば数ヶ月で元の自分のホルモン生産能に戻るらしいという事で一応の安心感を得ています。
この治療に関しては、40代後半~というのが治療開始の条件になる事と、しっかりと必要な栄養補充がなされている事を前提におススメしていこうと考えています。
まだまだ詰めて行かなければいけない部分が多い分野ですので、現段階では確約出来ませんが、将来的に可能性を見いだしていますので、楽しみにお待ちください。
基本的にうちのクリニックでおススメする治療は、僕自身が試してみてOK.出したものばかりですが、残念ながら40代後半にはもう少し時間がかかりそうです。(一応、立派なアラフォーなのですが。笑)この件に関して自分で実験する訳にいきませんので、なおさら慎重に検討したいと思います。

その他は、手術手技のチョッとしたアレンジのヒントであったり、レーザー治療をより効果的にする為の工夫であったり、こまごまとした「お宝」を胸に(頭に?ですかね。)いったん金沢に帰って来ました。

~続く~


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