この掛軸は「高砂」です。
言わずと知れた、慶事用の掛軸です。
「高砂」とは兵庫県の高砂。松の名所です。
絵の中に描かれた松は「相生の松」。
根が一緒で幹が二つに分かれている松で、睦まじさの象徴です。
また、長寿をあらわす翁と媼(尉と姥)はそれぞれに
熊手と箒を持っています。これらは「かき集める」ことから
幸運をまねくものとされています。
さらに、「鶴」だの「亀」だの「松竹梅」だのと
この掛軸はこれでもか!!というくらい縁起のいいもののてんこ盛り。
めでたい時にこの軸を掛けなくてどうする!?というものです。
・・・・・・なのに、なんだか感じる違和感。
イマイチ自信を持ってお客様に勧められない・・・・・
どうにも気になる翁のリーゼント。
恬淡と年齢を重ねるのは難しいものです・・・。
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