残暑...
たいそうなタイトルつけちゃったが、要はちょっとしたメモ書き。昨晩、地元の御神輿後の盆踊りで、PTA会長と缶ビール片手に立ち話しをした時の話。
自分と同世代の彼は地元出身で、もう何年も会長をやっている。自営業の仕事をどうにかやりくりしながらギリギリで会長職を続けているのに、「好きでやっているんじゃないか?」などと心ない陰口を言われ、いい加減来年度こそは誰かに代わってもらおうと人を探している。だが、なかなか引き受けてくれる人が見つからないのが今の状況。
自分は今年度、名ばかりの副会長ということでわずかな手伝いをしながら半年見てきた範囲では、本当に会長職は大変。学校・町会・区など様々なレベルの会合に平日から出席を要請され、できるだけ断りつつもかなりのものに出なければならない。今の厳しい時代、そんな余裕のあるオトウサンはまずいない。PTA会長は商店街の父兄が名誉職でやっていた時代もあったのだろうけれども、今は商店街も生き残りに必死でとてもそんな余裕はないという。
では今はどんな人がPTA会長をやっているのかというと…、議員に立候補を狙っているような人が少なくないのだという。なるほど…と思った。ボランティアにしてはハード過ぎる職務内容は、やはりそれなりの見返りがなければ無理なんだろう。それが今時の(あるいは昔からの!?)PTA会長の「本流」なのかもしれない。
では、これからのPTA会長はどうしたらいいのか。そうでなくても少子化が進む大都市の小規模校では困ったことになるだろうに。と思っていたら、やはり同じ地元で一つの解答になるような事例があるという。とある銀行員を職とする方が区内中学のPTA会長をやるにあたり、「平日は無理」ということで入学式なども欠席で通しているのだという。きっと代理の方が挨拶をしたのだろうし、そういう条件で会長を引き受けたのだと思うが、「式典では当然PTA会長が挨拶をするもの」という常識を打ち破ったのはスゴいことだと思う。
今までPTAなどというものにまったく関わる機会がなかっただけに、他の地域の事情はまったく知らないのだが…どうなんだろう、そういう例も増えているんだろうか? もしかしたら町会などのしがらみのない新住民の方なのかもしれないが、いずれにしても、そういう「革新的」なことをするには、特に最初にやる人には、きっといろんな風当たりがあるように思う。でも、確かにそれも今の時代のPTA会長のあり方かもしれないなと思った。
変えられることは変えなければ組織が回っていかないこともある。誰かが「犠牲」になるだけではいけないのだと思った。これって、どんな組織にも通じることではないだろうか? 特にボランティア組織にはありがちな気がする。
実は子供がお世話になっているサッカーサークルにも一脈通じるところがあったりする…。ごく簡単なやり方でも「変える」ことは難しい。担当者の間ではとっくに破綻しているというのが共通認識のやり方でも、他の人にはなかなか理解されない。あたかも、これまでのやり方で何の問題もなく、問題なのは担当者の努力不足、あるいは周りの人の協力不足なのだ、というふうに処理されがちで困っていたりする。そういうのををうまく「変える」には、なんだろう、やはり上手な根回しなどが必要なのだろうか。。