二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

レッスン・1(禁断の地)

2013-06-24 11:36:36 | ■工房便り 総合 
いよいよ禁断の地に、踏み込もうかと思います。

私にとって禁断の地とは、演奏もできないのに、演奏の事をとやかく言うことでしょう・

もう5年も二胡を弾いているのに、ろくな音が出せない。

賽馬でさえ弾けない、良宵も途中まで、二泉映月に至っては、顔かたちがアービンに似ているだけ。

多分、あの帽子とメガネをかけたら、兄弟と間違えられくらいです。このブログを読んでいただいている方の中でお会いしたことの無い方で、西野というのはどんな奴だと興味を持っていただける方は、アービンの写真を見て下さい。

とてもあの土俗的なというか力強い、というか、なんとも言えないあのリズムが身に付くとは思えません。

そんな私がレッスンの事に口をはさめる訳も無く、今まではこの演奏の事には一切話を進めませんでした。

しかしここへきて、少し考えが変わりました。

というのも、本格的に、バイオリンのレッスンを受けなければ、これ以上はバイオリン作りも勧められないというところへ来たからです。

バイオリン作りと言っても、そのバイオリンを作ることによって自分自身で感じる事や、バイオリンの構造から学ぶ事どものおかげで、楽器が鳴るということを、かなり細かく理解できつつあります。

弦楽器が鳴るということが、色々な弦楽器を作ることによって、相当明快になってきています。

最近では、ギタレレというウクレレの兄貴分、ギターの弟分見たいだ楽器の改造なども手掛けました。

その事によって、さらに二胡という日本産ではない楽器の鳴るということにも少しづつ理解が深まってきたように思います。

最近では少なくとも、演奏はともかく二胡のそれぞれのフルパワーを出して鳴らせるようにはなって来ました。

これも今まで関わっていただいた、ジョージガオさんや、劉継紅さん、程農化さん、武楽群さん、張カイビンさん、ウェイウェイウーさん、或いは日本人の演奏家としては、こたにじゅんさん、鳴尾牧子さん、我が神戸の娘の木村ハルヨちゃん、また或いは側にいるだけでも恥ずかしくなるほど、若い、中西桐子ちゃんや峠岡慎太郎君、また初めて昨日聴かせていただいた超本格化の楠田名保子さんなど、様々な方の演奏を目の前で見せていただいたり、或いは私の楽器を試しびきしていただいたり、その都度いろいろな質問させていただいたりしている間に、

じっとその方々の手の動きを盗んできています。

一番強烈だったのは、張鋭先生の運弓時の右手の写真です。

それぞれの弓の位置、内弦外弦の弾き弓押し弓の時の右手の写真です。(美しいです)

これほど、役に立った物はありません。

私がその写真のその通りの形を手で作ると、鳴る事鳴る事、楽器が驚くほど鳴り始めました。

まあ、私は仕事柄見て覚えると言うのに慣れてはいますが、こうやって教えられたら誰でも上手くなるだろうなという感じです。

昨日も、お客さんの中でバイオリンを弾く方が数名いらっしゃいました。

二胡の話ももちろんバイオリンの話も出、「いや実は今右手で困っています」という話をすると、たちまちKさんはボールペンを持ち出し、バイオリンの弓に見立てて、手の動きに合わせて、弓の棒を持つ手の指の動きなど細かく教えて頂き、

更にはわたしのボールペンを握った右手を持って運休の感じまで実際にやっていただきました。

これは感謝です。

実は昨日は光舜堂に忘れ物をし、10時近くなって光舜堂にとって返し帰ったのが結局1時くらいでしたが、朝早くから今日は、バイオリンを触りたくて、昨日教わった運休をさっそくにもやってみたくて、工房に来ました。

だいたい月曜日は、二胡屋のつかれで、(日曜の二胡屋やっていることで休みが無いのです)普段より遅く9時位の出社なのですが、今日は、PCの前にも座らず、いきなり金工場を開けて、バイオリンのボーイングレッスンです。

何故金工場かというと広さが十分にありその上周りは金属だっらけでとても良い反響なのでです。(今考えている音楽ホールはこの金工場をモデルにしようかとも思っている位良い響きです)

そこでさっそくスタッフの若い人達いやな顔されながら自己錬です。(普段はです)

今日は違いました、今日の内の若い子たちの言葉です。

「いやーーー、今日は本当にバイオリンの音がしていますね堂々としていましたよ」

だそうです。

ありがとうございます。Kさん。
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