二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

困ったことです。ほんとに、、

2017-03-08 10:01:32 | ■工房便り 総合 
このところ、皮の張替えがかなり増えています。

もちろん古くなって、それも10年以上弾いてきて、

あるいは古い楽器を、お友達に譲っていただいて、

さてご自身の楽器として最初から育てていきたいな、

などという皮の張替えのご希望は、大歓迎です。

なにしろ古い楽器には音色が詰まっています。

まるきり新品の楽器を鳴らしていくのと違って、

かなり早い時期に良い音が出てきます。

そうです、その良い音、

いかにも弾きこんできた二胡だという、ふくらみのある柔らかな音色、

もちろん皆さんその音が気に入って二胡を始めたのだと思うのです。

しかし、皆さんも経験あることでしょうが最初の楽器は、まあ、鳴らない。

なんでこんなに雑音がというのと、まず音が固い、

とってもではないけれど、猫が逃げ出すという話はよく聞きます。

では,と、いうことででしょうか、

最近この4,5年最初から良い音のする楽器が、中国からやってきています。

ある意味これは歓迎ですよね。

しかしです、最初から良い音色がするというのは、もうすでに皮がかなり柔らかくなって、

あるいは、かなり柔らかく人為的に、なんだかとっても柔らかく聞こえるのです。

最近はそういう楽器が流行っているらしく、かなり多いです。

どうもそういう張り方が正しいのだというご意見のようですが、、、

問題は、この日本の環境に来るとそれがどうもうまくはいかないようで、

1,2年すると、もう古楽器のようにずるずるの音きりでなくなってしまうということがあります。

そこで、皆さんどうしたものかと、相談に来て、駒を替えたり、(こういう時は松富士駒です)

様々手を打ちますが、皮の緩くなったのはどうしようもない場合もあるのです。

長く持っても、4,5年。

以前このことで中国の二胡を造っている人達の話を聞いたことがあり、

どうやら、1年も2年もかけて楽器を育てるより、

4,5年で皮を張り替えるのが良いという考え方のようです。

これが中国本土なら、たぶん、2,3万円で張り替えられるのでしょうが、

日本で楽器屋さんを通して、皮を張り替えてもあるいは先生を通したとしても、

数万円以上はしてしまうみたいです。

またある方が、日本でも、3,4万円で皮お張り替えることができると、お試ししたのですが、、、、

今その楽器は見向きもされていないようです。

皮を貼ることこそ二胡師の仕事とされているようです。

著名な二胡師は、みな皮を張る方ですね。

その方たちに張ってもらうと、安い楽器がかえるくらいはかかるといわれていますが、

さて、私には経験がないのでわかりません。

最近はどうやら光舜堂も多少は信用されるようになったのか、

楽器屋さんからも皮の張替えの依頼が来ます。

それらの中にもまだ2,3年きり弾いていない楽器なのに、皮を張り替えざるを得ないものもあります。

これらの楽器の共通点は、ある最近になって有名になってきた、二胡師の名前だということではあるのですが、、、、

確かに最初から良い音が出るというのは魅力はありますが、気軽に皮を張り替える習慣のない日本では、これは困ったことですね。

その上私がいなくなったら、、誰がやるのでしょうかね。

せめて、10年ぐらいは、あるいは15,6年持つ皮であってほしいです。

お金持ちの日本人は、ダメになったらまた買い替えればよいということなのかもしれませんが、、、








ジャンル:
ウェブログ
Comments (2)   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« 春は歌、歌うは二胡!二胡を... | TOP | F♯は、皮の音 »
最近の画像もっと見る

2 Comments

コメント日が  古い順  |   新しい順
日本の二胡事情は、未だ混沌 (かから)
2017-03-08 12:54:12
私の地元に限ったことかもしれませんが、、、
二胡弾きさんは、やはり年配者が多いです。
「お金と時間ができた。何か老後の趣味が欲しいな」
というところへ、「二胡は誰でも簡単に弾ける楽器ですよ」という、二胡教室の甘い誘いが・・・(ああ、とんでもない欺瞞!)
で、楽器も弓も駒も、勧められるままに(何しろ、そこそこお金はあるんです)、先生が言うんだから良い物よこれは、と買う。
(楽器も音楽も初めての人も多いから、鑑識眼なんかないんです。)
で、レッスンに通って、上達してもしなくても、
「お稽古事楽しいわ、お友だちもできるし、先生ステキだし」という幸せな二胡ライフ・・・
という二胡弾きさん、かなりいます。
それはそれでいいのかも、人それぞれですから。
それに、そこに商機を見出す、というのも、商売人として当然のはたらき、と言うべきかも。

でも、何かねー・・・
どうでもいいでしょ、と思いつつも時々、
「なめんなよ!!」
と腹がたつのです。

二胡文化の普及度合いは、売り上げ数ではいえません。
まだまだ、楽器としてたいへんマイナーですねぇ。
かからさん (nisino)
2017-03-08 14:47:08
そうですね、
日本中良いカモにされているとも言えます、
中には本当に少ないですが、良い楽器屋さんも先生もいます、
ですから、これも単に人柄でしかないのでしょうが、、
みなさん、それぞれの地方の事情きりわかりませんからね。
でも日本人でも、、、、いますから。
あるいは、楽器屋さんでも、二胡の良し悪しがわからない人もいて、そのようなものを置いて販売していることもあります、まあ、まだまだ、二胡は狭い世界ですしマイナーなのですね。
私は言い続けるしかないのでしょうね。
でもほんと、嫌われる??というか煙たがられているのかもしれません。
いつでも本当のことを言う人間は、煙たがられます。
あと、10年頑張ります。

post a comment

Recent Entries | ■工房便り 総合