先日始めて光舜堂にいらして、お友達に聞かれていらした方の事です。
お持ちの二胡の調整にいらっしゃったのです。
ケースをあけて楽器を見せてもらって、ふと気が付くと、駒が黒彪こまでした。
「お友達が購入するというので一緒に二胡姫さんで購入してもらったのです」
そこで、私が、デスクの中から黒彪駒取り出すと、
「お宅にもあるのですね!」
絶句です!
最近はこの彪駒、マレーシアやシンガポールあるいはアメリカ、遠い所ではギリシャのかた、
かなり世界に広がってきています。
彪駒黒彪駒作り始めて、約一年二胡姫さんで発売し始めて、もうすぐ1年になります。
お知り合いが持っていたとかこのブログを読んでなど、まだ少ないですが、確実に広がりつつあるようです。
一時は、月に50個などと大変な数を作りました。
半年ぐらいしてだいぶ注文が減ったかなと思っていたのですが、このところ少し増えて来て、順調にそのまま伸びているようです。
この駒の彪と言うのは、鮮やかに、という感じのことばです。
鮮やかに音が響き、鮮やかに鳴りが変わるという意味で彪と言う風につけました。
駒は弦の振動を拾い出して皮に伝えるという意味では大切な部分です。
この彪駒の下部の切込みは、バイオリンの横の切込みと同じく、横振動を縦の振動に切り替える役割を果たします。
樹種の違いにもよってそのなり方は変わります。
カエデなどは、比較的雑音が吸収されるようななり方をします。
木自体の持っている基本的な振動が、弦の振動の中から拾い出されるのです。
ですから単一の木で、それもなるべく密度の高い物ほど、クリアーな音色になります。
その二胡の木の種類それぞれの特徴を拾い出しやすいのです。
そうで無くとも二胡はかなり倍音の多い楽器です、ですから駒はなるべく単純な方が木の音をよく拾い出します。
単一の木という点で、一番すぐれているのは、たぶん、いわゆる松節と言われる脂松の一種でしょう。
木の中全体に松脂が浸透していますから、かなり均一な性質を持ちます。
マクロ(真黒)スリランカのエボニーもそういう点では、内部の油分も多く似たような性質を持ちます。
ですから黒彪駒は、かなり楽器の木自体の音を拾い出します。
しかし駒の役割のもう一つ、皮自体の振動を最大限に上げるという点で、そして弦の振動を最高に伝えるという点では、フェルナンブーコに適うものはありません。
ですからこの一年試してみて、(何も福音弓だけを作っているわけではないです、駒の研究もしていますし、人工皮の研究もしています。もちろんコウキの二胡も作りつつあります、今シャム柿作っています)
フェルナンブーコで十分な鳴りとなり過ぎないように抑えるという役割の8角形用の駒はどうやら完成したと考えています。
8角形の比較的シンプルな、音の大きさを追求した楽器の反面音色を弾きだすのに役に立つ駒となったと思います。
ところがこの、フェルナンブーコの駒強すぎて、かなり使い込んでそろそろ、皮を張替えた方が良いのではと言う楽器にきり合わないのです。
とんでもなく、高額な木ですから、またとても入手しづらい木でもありますし、(日本ではある有名なヴァイオリンの弓を作る工房が独占状態です)
とにかく販売できるほどは入ってこないという事も有、このフェルナンブーコの駒と言うのは作らないで来ました。
しかし、二胡神様のお力ですかね、駒材ぐらいの大きさのものは、入ってくるようになりました。
これは作らないわけにいきません。
しかしこのフェルナンブーコの駒、やはり強すぎ、そして、比較的倍音の少ない、8角形には合いますが、蘇州系の楽器だと、楽器自体が、気が狂ったようになり出し過ぎ、折角の音色の楽器をヴァイオリンのように鳴らしてしまいます。
そこです、そこで考えました。
クリアーな素材、真黒と組み合わせてみました。
イイですね強くも、優しくも、そして木自体の音も弾きだしますが、なにより、高音の出の綺麗さ、そして内絃の重低音。
問題は、問題は、、、沢山ちゅうもんが来たら、福音弓作っている時間が無くなります。
お持ちの二胡の調整にいらっしゃったのです。
ケースをあけて楽器を見せてもらって、ふと気が付くと、駒が黒彪こまでした。
「お友達が購入するというので一緒に二胡姫さんで購入してもらったのです」
そこで、私が、デスクの中から黒彪駒取り出すと、
「お宅にもあるのですね!」
絶句です!
最近はこの彪駒、マレーシアやシンガポールあるいはアメリカ、遠い所ではギリシャのかた、
かなり世界に広がってきています。
彪駒黒彪駒作り始めて、約一年二胡姫さんで発売し始めて、もうすぐ1年になります。
お知り合いが持っていたとかこのブログを読んでなど、まだ少ないですが、確実に広がりつつあるようです。
一時は、月に50個などと大変な数を作りました。
半年ぐらいしてだいぶ注文が減ったかなと思っていたのですが、このところ少し増えて来て、順調にそのまま伸びているようです。
この駒の彪と言うのは、鮮やかに、という感じのことばです。
鮮やかに音が響き、鮮やかに鳴りが変わるという意味で彪と言う風につけました。
駒は弦の振動を拾い出して皮に伝えるという意味では大切な部分です。
この彪駒の下部の切込みは、バイオリンの横の切込みと同じく、横振動を縦の振動に切り替える役割を果たします。
樹種の違いにもよってそのなり方は変わります。
カエデなどは、比較的雑音が吸収されるようななり方をします。
木自体の持っている基本的な振動が、弦の振動の中から拾い出されるのです。
ですから単一の木で、それもなるべく密度の高い物ほど、クリアーな音色になります。
その二胡の木の種類それぞれの特徴を拾い出しやすいのです。
そうで無くとも二胡はかなり倍音の多い楽器です、ですから駒はなるべく単純な方が木の音をよく拾い出します。
単一の木という点で、一番すぐれているのは、たぶん、いわゆる松節と言われる脂松の一種でしょう。
木の中全体に松脂が浸透していますから、かなり均一な性質を持ちます。
マクロ(真黒)スリランカのエボニーもそういう点では、内部の油分も多く似たような性質を持ちます。
ですから黒彪駒は、かなり楽器の木自体の音を拾い出します。
しかし駒の役割のもう一つ、皮自体の振動を最大限に上げるという点で、そして弦の振動を最高に伝えるという点では、フェルナンブーコに適うものはありません。
ですからこの一年試してみて、(何も福音弓だけを作っているわけではないです、駒の研究もしていますし、人工皮の研究もしています。もちろんコウキの二胡も作りつつあります、今シャム柿作っています)
フェルナンブーコで十分な鳴りとなり過ぎないように抑えるという役割の8角形用の駒はどうやら完成したと考えています。
8角形の比較的シンプルな、音の大きさを追求した楽器の反面音色を弾きだすのに役に立つ駒となったと思います。
ところがこの、フェルナンブーコの駒強すぎて、かなり使い込んでそろそろ、皮を張替えた方が良いのではと言う楽器にきり合わないのです。
とんでもなく、高額な木ですから、またとても入手しづらい木でもありますし、(日本ではある有名なヴァイオリンの弓を作る工房が独占状態です)
とにかく販売できるほどは入ってこないという事も有、このフェルナンブーコの駒と言うのは作らないで来ました。
しかし、二胡神様のお力ですかね、駒材ぐらいの大きさのものは、入ってくるようになりました。
これは作らないわけにいきません。
しかしこのフェルナンブーコの駒、やはり強すぎ、そして、比較的倍音の少ない、8角形には合いますが、蘇州系の楽器だと、楽器自体が、気が狂ったようになり出し過ぎ、折角の音色の楽器をヴァイオリンのように鳴らしてしまいます。
そこです、そこで考えました。
クリアーな素材、真黒と組み合わせてみました。
イイですね強くも、優しくも、そして木自体の音も弾きだしますが、なにより、高音の出の綺麗さ、そして内絃の重低音。
問題は、問題は、、、沢山ちゅうもんが来たら、福音弓作っている時間が無くなります。