二胡工房 光舜堂

二胡を愛する全ての人へ

楽器つくりをやっていると!

2017-09-21 14:35:05 | ■工房便り 総合 
二胡の場合、木と蛇皮と、

日常触れることの無い、ものたちで、形を造り、

ましてやそれで良い音を作り上げる。

つくづく、奇跡だなと思います。

そうではないですか!

紫檀といい、黒檀といい、まったく知らない環境で育ったものを切り出して、

8メートルの蛇という見たこともない大きさの、動物の皮を扱わなければいけないのです。

昔、クルミで家具を造ってみないかといわれたとき、

現地に行ってみたらといわれ、11月の北海道、それも北見の山の中へ行きました。

たぶん北見の人でさえ、ほとんど行ったことの無い冬の山の中を歩いて、胡桃の伐採を見に行ったことがあります。

木を倒すときにどうやって倒すのか。

どうやって山下まで下ろしてくるのか、

あるいはこの木はどこに生えていたのか、

どんな傾斜地に、どんな地質に、

周りにはどのような木があるのか、

もっと簡単に言うと、山の北側なのか、南側なのか。

たったそれだけでもう胡桃の木の性格が変わるという事を、

やっと理解出たのは、それから30年もたってでしょうか。

ここへきて今までほとんど使ったことの無い、紫檀黒檀、

せっかく覚えた小口を見て木を知るということでさえ。

そのあまりの木口の密度によって、見分けるのでさえ、難渋しながら、

作っては壊し、

弾いては駄目にし、

なんとか、かんとかたどり着いた、楽器としての二胡の性格の理解、

と思えば、治らぬ性格のおかげか、無理をしないという言葉もよく理解していないうちに、

なんと紫檀アレルギー。

知っていたが、まさかに自分がアレルギー体質だっとというのをいまさらのように宣告されて。

そんなところへ、これ以上ないほどの良い紫檀が手に入った。

どうする????

まあ、私のことだから、、だれも止められないのだろうし止まらない。

20年も25年もたって、

さんざん本場ものには苦労してきたはずの二胡弾きさんたちが、

性懲りもなく本場ものにあこがれているのには、

言葉もないのですが、

更には、木一つも知らない人々が、蛇皮でさえ触ったことがない人たちが、

日本人の誠実さを、前面に振り立てて、向かって言っているのを見ると、

これは作るどころではないな!

修理していくことが先かも知れない。

たぶん良いものだと信じて、信じさせられて、

そして信じさせて販売されたものが、さらに増えそうな勢い。

まあ、ひたすら治しましょう。



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