放課後のお勉強会

最近読んだ、見た、聞いたものを独断と偏見と偶然で選ぶレビュー

阪急電車 〜片道15分の奇跡〜

2012年02月07日 | 映画
☆☆☆☆
兵庫県宝塚市の阪急宝塚駅から兵庫県西宮市の西宮北口駅を経て阪急今津駅までを結ぶ阪急今津線で起こる人と人との出会いと触れ合いのお話。
人ごみの中ですれ違う人々はみんな他人で、自分に影響をもたらすこともないし、逆に自分が彼らになにか与えることもない、そういう社会で「やりきれない」気持ちを持って毎日を生きていた8人にスポットを当てて、彼らの日常なのに少し素敵な奇跡を描写する。

中谷美紀は最高に綺麗。そして電車が似合わない!!笑
いや、ウエディングドレスが電車に似合わないんですね。最初のシーンは異色でした。美人の、プライドで歪んだ顔というのは恐ろしいです。
暴力彼氏に悩まされている女性を演じるのは戸田恵梨香。
彼女、特に大好きというわけではないのですが、いい映画に出ているのを見るたび、ああいい女優さんだよなぁと感心します。
自然体で、どこにでもいそうなのに、絶対的な存在感がある。
友人役の相武紗季に引っ叩かれて泣き出すとこなんか、二人ひっくるめてうまいなぁと。

宮本信子さんはおばあちゃん役本当うまい。
芦田愛菜ちゃんとのコンビが、少しずつねじれてる大人たちの世界を正していくみたい。

とにかく、観終わったあとにあんなにハッピーになれる映画には久しぶりに出会いました。
落ち込んでいるとき、人生に少しやりきれないなぁと感じるとき、大切な人がいるとき、幸せなとき、いつ観ても幸せになれる映画だと思います。


その他にも谷村美月と勝地涼のかわいらしいカップル!!!
アニメ描写のとこなんか声を上げて笑ってしまいました。
安めぐみは悪女が本当に合ってる。
有村架純ちゃんはかわいい。細い。笑顔が素敵。
友人役の森田涼花ちゃんは特撮関係で知ってたので気づいた瞬間「おおっ」と(笑
玉山鉄二は玉鉄だと全く気づかず(笑
映画ごとに雰囲気変わるのですごいなぁ




2011年/日本
原作小説:有川浩
監督:三宅喜重
脚本:岡田惠和
出演:中谷美紀、戸田恵梨香、南果歩、谷村美月、有村架純、芦田愛菜、勝地涼、小柳友、相武紗季、鈴木亮平、大杉漣、安めぐみ、菊池均也、森田涼花、高須瑠香、高橋努、玉山鉄二、宮本信子、黒川芽以、ほか
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ビートロック☆ラブ

2010年08月23日 | 映画

新人ビジュアル系バンドの成長物語を描く音楽青春ムービー。
ビジュアル系バンド“Love Diving”は、メジャーデビューを目指し、先輩バンドの前座など地道な下積み活動を続けていた。
そんなある日、ライブハウスのオーナーからワンマンライブの話を持ちかけられる。
条件はCMタイアップのかかったコンテストに出場して名前を売ること。
具体的な目標に練習にも一層力の入る5人だったのだが・・・。

それぞれに日常と夢と友情とを両立できずに次第に離れて行くメンバーたち。
デビューを前にして揺れる友情と夢。
って感じでしょうか。

出てる俳優さんたちが、結構わたしの大好物とする特撮俳優さんたちだったりしたので、楽しく見させてもらった。
けど、内容的にはこんなもの、なくてもいいというかんじ。

実生活でもヴィジュアル系バンドSuGのボーカルを務める武瑠の、天才的な才能を持つ儚いバンドマンの雰囲気がよく出ていた。
演技はともかく(苦笑)



2009年
監督:内田英治
出演:荒木宏文、武瑠、桐山漣、大河元気、小野健斗、山崎真実、ほか
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亀は意外と速く泳ぐ

2010年06月14日 | 映画
☆☆
主人公片倉スズメは何もかもが平凡な主婦。
ある日ふと「わたしって見えてない?」と考え込んでいると、「スパイ募集」のポスターを発見する。
訪れた事務所(民家)で出会ったスパイ夫妻に、某国のスパイであることを告げられたスズメは、典型的で平凡であることをモットーに潜伏活動に専念することになる。
平凡で飽き足らなかった毎日に張り合いが生まれてくるようになったのもつかの間、スズメの周りではザワザワと何かが変わろうとしていた。


時効警察コンビ、岩松了&ふせえりの息のあった掛け合いは、見ているだけで和んでしまう。
松重豊も、そこそこラーメンの主人としていい味を出していた。
2005年って、あんまり前じゃないのに上野樹里がとてつもなく幼く見えた。
顔がぽっちゃりしているというか。
それと反して蒼井優はいつ見ても年代を感じさせない森ガール(笑)

平凡で淡々と流れて行く毎日に「ひねり」を加えるだけで、社会の裏側にポンと飛び込んで行ける、という興奮。
そしてまた単純な毎日に戻って行く。
でもそれは前までの平凡とは違い、平凡が平凡すぎて非凡になってしまった世界。
そんな毎日に戻って行けるチャンスをもらったスズメはうらやましいなあと思ってしまった。



2005年
監督:三木聡
主演:上野樹里、蒼井優、岩松了、ふせえり、要潤、松重豊、村松利史、森下能幸、緋田康人、温水洋一、松岡俊介、水橋研二、岡本信人、嶋田久作、伊武雅刀、ほか
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TOKYO!

2010年06月13日 | 映画
☆☆☆
NY、パリ、ソウルという大都市で活躍する3人の鬼才ミシェル・ゴンドリー、レオス・カラックス、ポン・ジュノが、独自の視点で東京を読み解く。

<インテリア・デザイン>
「エターナルサンシャイン」などで知られる、繊細でコミカルなストーリーの名手でもあるミシェル・ゴンドリー監督が写す東京。
「何のために生きているの?」という問いを、ゴンドリー監督ならではの不思議な世界に包み込む。
トリックアートのような描写法は見るものをはっとさせる。

<メルド>
「ポンヌフの恋人」などの作品でゴダールの再来と呼ばれるアンファン・テリブル(恐るべき子供)レオス・カラックス監督。
大都市の中で不条理に生きる怪物、メルドが駆け巡る。
「日本」というカルト、典型的思い込みを実にふんだんに使った謎のストーリー。

<シェイキング東京>
「グエムルー漢江の怪物ー」、「Mother」で一躍韓国映画の最先端へと躍り出たポン・ジュノ監督が映し出すのは、日本独特の文化を示す単語として英語辞書にも載っている「ひきこもり」。
10年も他人と目を合わせることのなかった男の世界が、あるとき激しい揺れと共に変わって行く。


個人的にはゴンドリー作品が一番好きだった。
インパクトのある映像で、一瞬気持ち悪いと思ってしまいがちだが、あんなにも穏やかに自分の居場所を見つける主人公を、どの映画でも見たことがない。
わたしもそうなれたら、と、つい思ってしまった。
ポン・ジュノが映し出す俳優たちは美しい。
汗にまみれ、肌の隙間まで近寄って匂いを嗅ぐみたいにして撮る。
一見の価値あり。

東京とは、わたしにとってただの汚い街にすぎない。
けれど見るものを惹き付ける汚さ、切なさ、蒸し暑さ、やり切れなさ、孤独、悪臭、光、夢、愛が見つかるそんな場所なのかと思える。



2008年/仏=日=韓=独 合作映画
監督:Michel Gondry(ミシェル・ゴンドリー)、Leos Carax(レオス・カラックス)、Bong Joon-ho(ポン・ジュノ)
出演:<インテリア・デザイン>藤谷文子、加瀬亮、伊藤歩、大森南朋、妻夫木聡、でんでん、ほか。<メルド>ドゥニ・ラヴァン、ほか。<シェイキング東京>香川照之、蒼井優、竹中直人、ほか
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Saved!

2010年05月05日 | 映画
☆☆
クリスチャン高校に通うメアリーは、自分がはゲイだと告白する彼氏をどうしてもその罪から「救い」たい。
罪と知りながらも、二人は浄化と称して結婚前にセックスをし、あげくの果て無知のため妊娠してしまう。
「神」という名を盾に、高校内の少数派を非道にもおとしめて牛耳るヒラリー・フェイと、宗教という皮をかぶった規制と衝突しながら、メアリーは今までに見たことのない「違い」の世界と出会う。


キリストを信じるあまり、神を問い、その存在の理不尽さをもう一度考えさせようとする内容。
神を信じるものは、ゲイも障害者も早熟妊娠も関係ない。
人は人であって、神はお互いをおとしめるために「違い」を生み出したのではない。
としきりに説く。

わたしには宗教と言える宗教はないけれど、信じるあまり他を傷つけ、自分だけ優位に立とうという姿勢はよく見かける。
神様を信じよう、というよりは、人を信じようと思える映画だった。



2004年/アメリカ
監督:Brian Dannelly
出演:Jena Malone、Mandy Moore、Macaulay Culkin、Patrick Fugit、Heather Matarazzo、Eva Amurri、Chad Faust、Elizabeth Thai、Martin Donovan、Mary-Louise Parker、Kett Turton、ほか
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Up In the Air

2010年04月09日 | 映画
☆☆
「Thank you for Smoking」や、「The Office」を作った監督、ジェイソン・レイトマンの最新作。

ジョージ・クルーニーの、軽いロマンスコメディだと思い込んで見始めたのが、完全に裏切られた。
いい意味で。
多分いい意味だと思う。

ライアンは企業のリストラ代行を仕事とする仕事男。
フライトマイレージがある額まで溜まるのを心待ちにしている。
家族はなく、友人もいない、恋人もカジュアルな関係のみ。
背中に背負う荷物は軽い方がいい、それよりか空っぽにしてしまえ、という信念を揺るがせなかった男が、仕事を通して、人生をもう一度見直す事態に追い込まれる。

リストラされる中年たちの寂寥の表情、人生が終わると思ったとき隣に誰かいるだけで、家族がいると思えるだけで救われる、けれど主人公は一人でいることを選んだ・・・これくらい鬱になりそうな映画はない・・・と思った部分もあったけど、やはり最後には「ジョージ・クルーニー」のチャーミングな味のする映画だった。



2009年/アメリカ
監督:Jason Reitman
出演:George Clooney、Vera Farmiga、Anna Kendrick、Jason Bateman、Amy Morton、Melanie Lynskey、J.K. Simmons、Sam Elliott、Danny McBride、ほか
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Whip It

2010年04月07日 | 映画
☆☆☆☆
米テキサス州の田舎町。
娘たちのミスコン入賞に燃える母親に翻弄されながらも、自分自身を探していた17歳の少女ブリス。
ある日、立ち寄った店でローラーゲームのローカル誌を手にしたことからブリスの世界は一転、地元のローラーゲームのチームに年齢を偽って参加することになり、超過激ローラーダービーに参戦する。

理不尽な願いを押し付ける母親の言われるがままになっていたブリスが、自分のやりたいこと、進みたい道を見つける展開は、まぁどこかで見たことのあるような話なんだけれども、やはりおもしろいw
エレン・ペイジの、ピュアなんだけど個性的な佇まいがこれまたかわいい。

音楽、そしてパワーウーマンファッション/タトゥーも注目の価値あり。



2009年/アメリカ
監督:Drew Barrymore(ドリュー・バリモア)
出演:Ellen Page(エレン・ペイジ)、Marcia Gay Harden、Kristen Wiig、Drew Barrymore、Juliette Lewis、Jimmy Fallon、Alia Shawkat、Eve、Zoe Bell、Ari Graynor、Eulala Scheel、Andrew Wilson、Carlo Alban、ほか
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ハルフウェイ

2010年04月02日 | 映画
☆☆☆☆☆
北川悦吏子の、歯がゆいような恋の物語と、
岩井俊二の、溜め息の出るような思春期の匂い。
salyuの洗われるような歌声と。

懐かしく、切なく、
遠い昔の話のようでいて、「今」を見る高校3年生の恋。

ほとんどが役の実年齢に近い役者たちによって語られたアドリブの言葉。
「ハルフウェイ」と言う題名さえも、北乃きいが撮影中「halfway」を間違って読んだことから付いたという。

どこにでもある、いつの時代もあった、葛藤。
が胸を締め付ける。

岩井俊二プロデュース。
わたしはやはり岩井俊二には傾倒しすぎているかもしれない(苦笑



2009年
監督:北川悦吏子
出演:北乃きい、岡田将生、溝端淳平、仲里依紗、成宮寛貴、白石美帆、大沢たかお
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憑神

2010年03月20日 | 映画

時は幕末。
将軍の影武者を代々務めてきた由緒ある家柄の出である彦四郎は、文武に優れ、秀才と誉れ高かったが、近頃では失業状態となり、婿養子先から離縁され兄夫婦の家に居候するという不幸も重なり、暇を持て余す日々を送っていた。

才がありながらめっきり運のない男、彦四郎は酔った勢いで間違った三巡のお稲荷様にお祈りしてしまったことから災いの神様を呼び寄せてしまう。

現れたのはこぎれいな身なりをした「貧乏神」。
一家離散の危機をどうにかして免れようと、彦四郎は奮闘する。
一難去ってまた一難、貧乏神のあとに現れたのは相撲取りの「疫病神」。
彦四郎を病魔が襲う。
そして最後に現れたのが子供の身なりをした「死神」。
3人の神様と出会うことで、影武者の家代として生まれた自分の生き方を模索し始める。

ただ単純なコメディだと思って見始め、楽しんでいたけれど、最後で「・・・」となってしまった。
結局は武士の本懐を遂げることが大切なのか?と、単純に疑問。
前半がコメディ要素がいいかんじに詰まっていて、後半にそれ以上のものを期待しすぎてしまった。
ので星は一個。

佐藤隆太と妻夫木聡の掛け合いはさすが昔から共演しているもの同士、息が合っていた。



2007年
監督:降旗康男
原作:浅田次郎
出演:妻夫木聡、夏木マリ、佐々木蔵之介、鈴木紗羽、森迫永依、笛木優子、佐藤隆太、赤井英和、上田耕一、鈴木ヒロミツ、本田大輔、徳井隆、大石吾郎、石橋蓮司、香川照之、西田敏行、江口洋介、ほか
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NINE

2010年03月01日 | 映画
☆☆☆
1964年のイタリア。
自分勝手で嘘つき、有名映画監督グイド・コンティーニ(ダニエル・デイ=ルイス)はスランプに苦しんでいた。
撮影開始は1週間後だというのに台本が出来ないプレッシャーに追い詰められ、唯一の心のよりどころである妻ルイザに助けを求めるが、グイドには愛人のカーラ、主演女優であり彼の女神であるクラウディアなど、9人の美しく力強い女性がいた。
グイドは必死になって映画を作る意味とインスピレーションを彼女たちを通して探しまわるのだが、彼が探し求める答えは次々に彼の人生を崩壊させていくのだった。


映画「シカゴ」のロブ・マーシャル監督の、ミュージカル映画化作品の一つ。
「シカゴ」と似た曲調の歌がたくさん。
力強い女性は見ていて美しい。
9人がそれぞれに信念を貫き通し、それがどんな形であろうとキラキラしている。
それを彼女たちの近くで感じているグイドが物語の後半に向かうにつれ、どんどん自信や若さを吸い取られているかのようだった。

9人の女性たち、ルイザ、カーラ、クラウディア、リリー、ステファニー、サラジーナ、ママ、それぞれが歌うナンバーはそれぞれに物語が込められていて、グイドを暖め、笑わせ、抱きしめ、そして突き刺す。
映画にしか出来ないシーン構成と、ミュージカルにある時間や場所の交差がうまく合っていたと思う。

それにしてもよくこんなオールスターを集めたものだ!
激しいダンスシーンのあったFargie、ケイト・ハドソン、マリオン・コティヤールの曲は見物ですが、一番好きなナンバーはFargieの。
さすが歌手です。
そしてペネロペ・クルズのダンスは、最高にセクシーです。
あわや!?っていうくらい攻めてきます(笑




2009年(日本公開は2010年)
監督:Rob Marshall
出演:Daniel Day-Lewis(ダニエル・デイ=ルイス)、Marion Cotillard(マリオン・コティヤール)、Penélope Cruz(ペネロペ・クルス)、Nicole Kidman(ニコール・キッドマン)、Judi Dench(ジュディ・デンチ)、Kate Hudson(ケイト・ハドソン)、Sophia Loren(ソフィア・ローレン)、Stacy Ferguson (Fergie)(ステイシー・ファーガソン)、Ricky Tognazzi、Giuseppe Cederna、Elio Germano、Andrea Di Stefano、Roberto Nobile、Romina Carancini、Alessandro Denipotti、ほか
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