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そもそもマルクス経済学って?―web2.0についてマルクスさんに聞いて見た・・・その2

2006-04-16 | マルクス経済学

その2:そもそもマルクス経済学って?
*以下の文書はその1の続きです

京都観光はどうでしたか?マルクスさん。
 まあまあかな。
 って言うか、人多杉
 チョwwww。そりゃ、日本一の観光都市で、今が最高の観光シーズンですから。
 え~っと、、、、それではさっそく。
 前回は「グーグルってマルクス経済学的に見てどうよ?」っていう問題意識を提示しただけで終わっちゃいました。今日は、そもそも「マルクス経済学(通称:マル経)ってどんな経済学やねん」って話を中心にインタビューします。
なるほど。
   今年の1月16日に、日本のインターネットビジネスの世界では、知名度だけなら1・2を争う”ライブドア”って会社の社長が、粉飾決算の疑いで逮捕されましてね。
 えぇ。もちろん知ってますよ。
 私に言わせれば「想定の範囲内」の出来事でしたがね。
 ・・・ベタすぎですよ、マルクスさん。パソコンの前で誰も笑わなかったですから。
 まぁそれはいいとして、そのときに僕が「ライブドアショックとマルクス経済学」と「ライブドアショックとマルクス経済学その2」というエントリーを書いたんですよ。
 あの記事は僕も読みました。
 ずいぶん「雑」な議論だなーと思いつつ、まあ短い文書で読みやすさを重視したんだろうなあと思いながら読みましたけどね。
 え~!?なんかそれって偉そうじゃありません?って言うか
 「あんた何者?」って感じなんですけど

 マルクスですが、何か?

 失礼しました!(笑)
 さて、冗談はさておき。ライブドアショックに関わっての僕のエントリーでは「富の増大の唯一の源泉は『生産的な労働』のみである」って事を強調したわけです。
 これって、マルクスさん以前の経済学でもすでに明らかになっていたことですよね。
 まあそういうことです。私が新たに追加した物は突き詰めれば「剰余価値」についての学説だけですからね、経済学の分野では。
 それでですね、今日はせっかくですから、マルクス経済学について、ごくごく簡単なスケッチを話していただきたいんですよ。
 基礎知識が無いと、話しについていけなくなっちゃいますから。
 わかりました。
 資本主義社会というのは、商品の生産と交換がそれまでのどの時期と比べても、より大規模に、日々発展しながら、行われるようになった社会として、私たちの前に登場しました。
 私はまず、この資本主義社会の仕組みを明らかにするために、経済の一番基礎となる最小単位である「商品」の分析から研究を開始しました。

 資本論の第1章のタイトルも「商品」でしたね。

 「商品」は、言うまでもなく人間の手によってのみ生産されるわけですが、最初から「他人の商品と(わかりやすく言えば貨幣と)交換」することを目的として、生産されるんですね。
 自分が消費するためじゃない、消費するのはあくまで他人。
 資本主義以前も、交換することを目的に生産活動をする人たちがいたわけですが、それほど大規模じゃなかった。日本の江戸時代も士農工商の「工」「商」は圧倒的少数派だった。資本主義になってやっとそれが大規模になってきたと。

 なるほど、

 「商品」には二つの側面があります。一つはその商品が他人と交換されるために、どのような「質」を持っているかという側面です。
 その「商品」が人間のどんな「欲求」を満たすのか?と言ってもいいでしょう。これを私は「使用価値」を名付けました。
 もう一つは、交換する際の尺度です。全く違う「質」を持った2種類の商品が、「貨幣」という一つの尺度で測ることが出来るという、よくよく考えるととても不思議な現象です。
 これを商品の持つ「交換価値」あるいは「価値」とだけ呼ぶことにします。
 私は「商品」の持つこの二つの側面のうちの、わかりにくい方の一つ=「交換価値」を徹底的に分析することにしたんです。

 確かに10kgの米と、1枚のDVDビデオが同じ1500円で交換できるというのは、よくよく考えると不思議なことですね。かたや「食欲」を満たす、かたや「精神」を満足させる。商品の「質」に着目しては、何故同じ尺度で測ることが出来るのか、訳がわからなくなる。
 続けてください。
 例えば、私が資本家だったとして、2000万円で原材料を仕入れ、月給25万円で働く労働者を40人雇って、1ヵ月で1万円の商品を4000個つくったとする。
 この商品が無事貨幣に交換されれば、私の手元には4000万円のお金が残る。
 最初に持っていた3000万円が、1ヵ月で4000万円に増えるわけです。

 なるほど。

 私が仕入れた原材料も、私以外の資本家が原材料を仕入れ、労働者を使って生産した商品です。その資本家もさらに別の資本家から原材料を買って、労働者を使って・・・以下略!
 その無限の連鎖を最後まで続けると、、、
 結局、商品の価格に含まれるのは、労働者に支払われた賃金と資本家に支払われた利潤とに分割することが出来ます。
 最初の例だと、半分が労賃・半分が利潤ということですね。

 実際は、一つの会社から原材料を買う訳じゃないですし、原材料と労賃と利潤の比率も産業ごとにまちまちでしょうから、複雑に見えるんでしょうけどね。

 そうなんです。ただしこれだけは言えるんです。
 原材料を商品にするためには、労働者による労働が加わらなくてはいけない=原材料から商品への変化の過程で「労働」によって「価値」が付け加えられた。
 と。

 なるほど、

 そこで、私は価値増殖の唯一の担い手である「労働」に着目して「価値」の増殖分と比例して増える「必要労働時間」こそ、商品の「交換価値」を測る尺度の元になるんじゃないかと考えたんです。
 いや~。僕の理論水準に合わせて、資本論の中身をずいぶん乱暴にはしょって説明していただいて、ホントに申し訳ありません。
 続けてください。
 単に、商品をつくるのに必要な労働時間が増えれば商品の価値が高くなるというのは実際と合わないわけです。労働者がサボれば商品が高くなるわけじゃありませんからね。
 実際には様々な資本家が同じ商品をつくり、市場で販売競争をするわけです。先程述べた「必要労働時間」というのは正確に言えば「社会的必要労働時間」ということになります。

 なるほど。

 ここまでは「価値」と「価格」を区別しないで説明しましたが、実際にはある資本家は新しい技術によって「社会的必要労働時間」よりもより少ない「労働時間」で商品を生産可能になることがあり得ます。
 しかし、市場では他の資本家が自分よりもより長い「労働時間」で作った商品と並べられます。同じ「使用価値」を持つ商品なら「価格」は同等。ということで「価値」以上に高い「価格」で売れる場合もあれば「価値」以下の「価格」でしか売れないこともある。
 しかし、生産技術の発展などはすぐに社会全体に広がりますし、発展に乗り遅れた競争相手が倒産すれば、同水準の会社だけが市場に残ってまた競争を繰り広げるわけですから、究極的には「価格」は「価値」の前後を行き来することになるわけです。
 「価値」と「価格」の関係は、説明を分かりやすくすればするほど混同してしまいがちな概念ですからね。
 「価値」は「社会的必要労働時間」によって決まる。
 「価格」は市場の競争通じて(需要と供給のバランスで)決まる、、、
 ところで、資本家から見ると原材料も労働者も、自分が売りたい「商品」を作り出すために、仕入れなくちゃいけない「商品」という点では同じです。
 つまり「労働力」も商品なんです。

 なるほど。資本家には逆立ちしたってなれない労働者階級の者にしてみれば「人間を『物』扱いするな!」って言いたい気分ですけど。

 そうなんです。「労働力」という「商品」は、他の商品とは決定的に異なる「使用価値」を持っているんです。
 それが「労働」をするということ。つまり「価値を増殖させる」と言うことなんです。

 そして「労働力」の「価値」「労働」が産みだす「価値」の間に差が生じる!その差が資本家の取り分=「剰余価値」だと言うわけですね。

 (・・・一番おいしい結論をおまえが言うんじゃねーョ!)
 まあ、そういうことです。
 だから、剰余価値は「労働力や商品を価値通り買い」「作った商品を価値通りに売る」だけでも産み出されるわけです。
 その課程で「生産的な労働」が行われた場合にはね。
 さて、長い前フリでしたが、そろそろグーグルの話に・・・

 まだまだ、前フリが続きますよ

エー!

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12 コメント

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オイコラgoo! (コバコバ)
2006-04-17 00:37:05
 ご機嫌で完成させたと思ったら「10000文字を超えてます」ってなんなんだよ!

 タグも含めて1万文字以下って制限があるなんて知ってたら、最初からそのつもりで話を分割するってのによ~ちくしょう!!

 と、本文に書ききれない不満をコメント欄に書いているダメ管理者がここに。
おもろい (おっは~)
2006-04-17 08:35:48
そのくらいの分量でいいかと思いま~す。

続きよろしく!
こりゃ、相当長くなるね (斎藤ひろむ)
2006-04-17 13:50:58
労働価値説と剰余価値説を相当端折ってんのに、わかりやすいよ。

でも、先は長くなりそう!



この理論をはじめてみる人はどうかとおもって…私のmixiの日記で紹介しようかと思います!

おそらく相当部外者が来るですぜ。グフフ。
Unknown (ジョナさん)
2006-04-17 18:22:47
そうです。私が部外者の一人ですw



続き楽しみにしてます!
応援コメントありがと (コバコバ)
2006-04-17 20:37:22
>おっはーさん



 制限の「おかげ」で、案外読みやすい文量なのかも、、、と思った。応援ありがと!



>斎藤ひろむさん



 そうなんですよ、えらく長引きそう。



>ジョナさん



 はじめまして、いらっしゃい♪

 続き楽しみにしてください!
私からも (マルクス)
2006-04-17 20:51:56
応援コメントありがとうございます。



なるべく早く本題に移行できるように、短い説明を心がけます。

わかりにくい部分については遠慮無く質問してください。



ただし! あんまり難しい質問は勘弁な! なんせ120年以上前に書いた本のこと聞かれたら、自分でも思い出せんかもしれんwww
はじめまして。 (つよし)
2006-04-17 21:29:34
ひろむりんさん経由で、おじゃまします~。

とってもおもしろくてためになります!

続きがたのしみです。

コバコバさん、マルクスさん、がんばってくださいね~♪
Unknown (びーいとう)
2006-04-17 21:59:15
 お晩でございます。びーいとうです。またも電話止まったので、借り物のパソコンから送ります。

 先ずもって、古典のことを考えると頭がショートしてしまう私ですが、こういう形から入っていくとやりやすいというか、分かりやすいというか。ただし、書くコバコバさんは大変だと思いますが、続編楽しみにしています。



 私も、ブログを復活させたら、記事を一人二役で書いてみるのにチャレンジしてみます。大船渡地域(一部)で伝説の『一人野球(ま、一人で野球のドラマを作って実演しているといえばわかりやすいでしょうか)』実行者で、こういう形式は慣れていますので…。

 最後おバカな事を書きましたが、お体にはお気をつけて頑張ってください。
Unknown (かわうそ)
2006-07-06 23:56:40
時期外れになってしまいましたが、拝読させていただきました。「WEB2.0」を読み解こうというこの一連の試みは、大変なご努力をされてつくられたのだろうと思います。敬意を表します。

そういうところへ「重箱の隅をつつく」ようになって申し訳ないとは思うのですが、一言コメントさせていただければ、と思います。



マルクスさんの発言として、



>結局、商品の価格に含まれるのは、労働者に支払われた賃金と資本家に支払われた利潤とに分割することが出来ます。

>最初の例だと、半分が労賃・半分が利潤ということですね。



とありますが、これは、マルクスの考え方というより、マルクスが批判したアダム・スミスの考え方に近いと思います。商品の価格が賃金と利潤とに「分割する」ように見える(!)のは確かですが、実際には「分割する」のではありません。



賃金はもともと、資本家が所有する資本(可変資本)を労働力に前貸し(投資)したものです。資本家が労働力を購入するため労働者に支払う貨幣が賃金なわけです。資本家は、入手した労働力を使って商品を生産し、その商品の販売によって得られる貨幣のうち、労働力と生産手段に前貸しした資本分を超える価値分(これが剰余価値ですね)が、利潤として資本家の所得になります。



スミスは商品の価格が「賃金と利潤とに分割する」ように見えるというところから、「商品の価値は、賃金と利潤から構成される」と考えました。現代に至る「近代経済学」もこの考えに立っています。



それから、商品の価格を「どこまで分割」して「さかのぼって」も、賃金と「利潤」に分割され尽くすことはありません。必ず不変資本の価値を補填する分が残らざるを得ません。(この点については、『資本論』第2巻第3篇「社会的総資本の再生産と流通」で展開していますので、ご覧ください)
マルクス「価値論」の誤り (安達謙冶郎)
2006-11-05 19:34:53
マルクスの「商品の価値」論に対する質問です。

 「価値」は「社会的必要労働時間」によって決まる。
 「価格」は市場の競争通じて(需要と供給のバランスで)決まる。としていますが、

 質問【1】「価値」の単位は何なのか ?
 質問【2】 需要を100%供給が賄える場合は、価格はどうなるのか ?

 「労働力」の「価値」と「労働」が産みだす「価値」の間に差が生じる!その差が資本家の取り分=「剰余価値」だと言うわけです。としていますが、

 質問【3】「労働力」の「価値」、この「価値」の単位は何か
 質問【4】「労働」が産みだす「価値」、この価値の単位は何か ?
まとめて回答しますよ~♪ (コバコバ)
2006-11-07 22:19:31
質問【1】「価値」の単位は何なのか ?

 マルクス的には究極にして唯一の貨幣である「金(ゴールド)」の量で最終的には表されると言うことになります。

 質問【2】 需要を100%供給が賄える場合は、価格はどうなるのか ?

 流通過程などさまざまな影響をうけて、上がったり下がったりします。流通過程の均衡が充分にとれていて、供給側が市場占有率を高めるための競争を始めれば安くなりますし、その商品が需要側にとってどうしても必要なもので、流通過程に不均衡があれば、商品をめぐっての争奪戦が始まり価格は高くなります。

 質問【3】「労働力」の「価値」、この「価値」の単位は何か

 商品と同じです。

 質問【4】「労働」が産みだす「価値」、この価値の単位は何か ?

 商品と同じです。

 マルクスの時代はポンドが金との兌換紙幣だったので、便宜的にポンド=金で表現していますが、それは背景に金の裏書きがあるからでした。
 不換紙幣の時代に入り、貨幣の物神性はますます実態から遊離していると言えます。
価値と「価値の値段」の違いについて (安達謙冶郎)
2006-11-08 15:43:11
回答を頂き有難うございます。

ご回答のように、「商品の価値」を貨幣の量で表すと、それは、「商品のコスト」(原価)になりますが。

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