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ネット企業が『生産』する『商品』は何か?―web2.0についてマルクスさんに聞いて見た・・・その5

2006-04-20 | マルクス経済学
 

その5:「ネット企業が『生産』する『商品』は何か?」
*以下の文書はその4の続きです

目次:
第1回「マルクスさんにインタビューしてみよう」・・・記念すべき第1回、ネタフリのみ
第2回「そもそもマルクス経済学って?」・・労働価値説から剰余価値まで
第3回「そもそもマルクス経済学って?」・・・剰余価値から利潤率
第4回「自己増殖する資本」・・・資本の回転。利潤増大のさまざまな手法

*この回から、カール・マルクス氏の生きた時代には存在すらしなかった「ITビジネス」について考察することになります。当然のことながらマルクス氏の書いた文献をいくらひっくり返してみても書かれていない現象ばかりをあつかうので、以下に書く内容は当ブログ管理者であるコバコバの到達した理論水準に規定されます。
 懸命なる読者の皆様においては、マルクス経済学的に見て不正確な記述が、さらに増えていくことを覚悟の上で読んでいただければ幸いです。
 また「この記述はマルクス経済学的に見ておかしい」というご指摘も大歓迎です。

  連載ももう第5回ですよ。一体あと何回続くんですか?いい加減にして下さいよ。
 そりゃこっちのセリフだぞゴルァ!
 だいいちこっちは全部君の書いた台本どおりにしゃべってるだけだからな
 いや、、、その、、、内幕をぶっちゃけられちゃったら、読者も萎えるっちゅうか、わかっててもそのことは隠しておいて欲しいっちゅうか、、、
 あ・・・ゴメ・・・
   エ~っと、気を取り直して、、、今日はネット企業とかIT企業一般についてお話をうかがいたいんですけど。僕の疑問の一つは「あーゆー企業が売っている『商品』って一体なんなのか?」って事なんですよ。マルクス経済学用語で言うところの『商品』という意味ですよ。
 マルクスさんの時代には、商品といえば、たいていは「工場」で作られるので、『過去に生み出された価値』であるところの原材料に『労働』によって『新たな価値を付け加え』ることで『商品』を作る。
 その商品を貨幣と交換することで『G⇒W⇒W’⇒G’』というサイクルが出来て、社会全体の富が増大するというのは、割と解り易かったわけです。

 そうですね。もちろん私の時代にも新たな富を生み出さない『商業資本』や『金融資本』があったわけですが、、

 それにしても、今日のグーグルをはじめとするIT企業と呼ばれる会社は、一体全体「どんな『価値』を生み出しているのか」あるいは「実現しているのか」がよく分からないわけです。
 確かに。
 それではここで、連載の2回目で説明した「商品」とは何か?を思い出してみましょう。
 「商品」とは『使用価値』と『価値』の、二つの側面をもっていると話しました。
・『使用価値』=その商品がどんな人間の欲求を満たすのか
・『価値』=その商品が作り出されるまでに必要とされた『人間による労働の分量(社会的必要労働時間)』
 私たちが日常生活で使う『価値』という言葉は、だいたいにおいて『使用価値』のことを指していますから、この間の連載を読むときにはそのことに注意して読まなくちゃいけないですね。
 『価値』と書かれた場合には『交換価値』のことを指していて、労働者によって付け加えられた労働時間の量で測られると、、、

 そういうこと。
 ところでコバコバさん、パソコンが商品だということに違和感は無いですよね?

 もちろん。作り出すために必要な『社会的必要労働時間』というのもイメージしやすいですし『使用価値』も日々その恩恵に浴しながら実感できます。
 パソコンの構成部品の一つであるソフトウェアなどはどうです?
 う~ん、ソフトウェアを一つ開発するのに、必要な人間の労働時間というのは簡単にイメージできますが、ソフトそのものはコピーが可能ですからねェ・・・
 複製される数さえ分かれば、一台に一つインストールされているソフトウェアの『商品』としての『価値』は割り出せるわけだから、あとは、それをインストールするための手間=必要労働時間を足し合わせれば、パソコンにつけ加えられた『価値』として把握することは可能ですよね?

 なるほど。
 それぞれのソフトウェアは、人間の何らかの欲望を満たす『使用価値』を持っているし、そのソフトウェアを作るのに必要な『社会的必要労働時間』も把握することが可能であるわけだから『商品』と呼べますね。

 そういうことです。
 『商品』という言葉がもつイメージが、どうしても人の手によって作られた『物質』を想起してしまうので、ソフトウェアのような『(物理学的な意味での)物質』を伴わない物はどうしても『商品なのか?』と疑問を感じてしまいがちです。
 CDやDVDでパッケージとして売っているならともかく、オンラインで買うのが当たり前の時代に「製造業を中心に説明するマルクス経済学なんて、経済学として時代遅れ」と考えられがちなんだけど、それは「商品」という概念についての私の説明を理解出来ていないということじゃないかな?と感じるんです。

 (おっと、結構大胆な仮説、、、)
  フリーウェアなんてものもありますけど、あれなんかはどう考えたらいいのでしょう?

 私の時代にも、一つ一つの商品を作るのに必要な労働時間を「社会的な平均」よりも少なくすることで、商品の持つ「価値」よりも低い「価格」で販売することはごく普通の資本主義社会のありようでした。
 えーっと?ようするに大量生産のことですね。
 大量生産で、一つ一つの商品を作るのに必要なコストを相対的に低く抑える、、、

 そういうこと。
 複製に必要な社会的必要労働時間がほぼゼロになる「ソフトウェア」という商品の持つ特殊性のために、見えにくくなってますが、大量に商品を普及する手段として『無料』にすることで、将来何らかの「価値」と交換することを目指すということも、工場が大量生産によって一つ一つの商品を作るコストを限りなくゼロに近づけることの延長線として考えれば良いだけ、だと思います。

 確かに、フリーウェアで爆発的に普及させて、そのシェアーを生かして後で有料化した時に莫大な儲けを上げるということは珍しくないですしね。

 個々の商品を見れば、いつまでもフリーのままの「ソフトウェア」などもあって本質が見えにくくなるわけですが、私の経済学では『社会的平均』を見るということが重要です。
 なるほど。『商品』という言葉が、どうしても「(物理学的な意味での)何らかの物質」をイメージしてしまうので、複製コストがほぼゼロとなる「ソフトウェア」にはマルクスさんの指摘するところの「価値法則」が当てはまらないんじゃないかと漠然と考えていましたけど、、、


 私が生きていた時代には存在しなかった「商品」ですからね。しかし、
(1)人間の『労働』によって生み出され、
(2)何らかの人間の『欲求』を満たす=『使用価値』を有し、
(3)貨幣と交換が可能なもの=『交換価値』を持つもの、

 であれば、例えそれが物質的な実態をもたない「プログラムファイル」であったとしても『商品』と呼んで差し支えないんじゃないでしょうか?

 なるほど。
 そうなると、プログラマーなどは『価値を創造する』仕事といえるわけですね。
 一般的な産業分類で「第1次産業」「第2次産業」「第3次産業」という分類があるわけですが、マルクス経済学で言うところの「価値を作り出す労働」というのは、『第1次産業』『第2次産業』のみで、『第3次産業』は「第1・2次産業」の生み出した「剰余価値」をかすめ取っているだけと思っていたのですけど、、、


 近代経済学で使われる「第1次産業」「第2次産業」「第3次産業」という分類は、私の経済学の中に出てくる「生産的労働」と「不生産的労働」とを混同してしまっているので、資本主義社会の搾取の仕組みを見えづらくする原因の一つになってます。
 例えば、第2次産業の従事者である「トヨタ自動車の従業員」の中でも「生産的労働」を一切しない販売促進の仕事に携る人もいる
 逆に、典型的な第3次産業従事者である「プログラマー」も、何らかの「使用価値」と、「社会的必要労働時間」によって計量できる「交換価値」とをもった「商品」を「生産する」という「生産的労働」に従事していると言えます。
 このあたりの混同は、意外と日本の共産主義者の皆さんでも明確に意識されないことが多いですね。


 なるほど。
 その説明で、「マイクロソフト」などに代表されるソフトウェアベンダーと呼ばれる企業が、販売している「ソフトウェア」についても、マルクス経済学で言うところの「価値法則」が貫かれていることが解りました。

 次に「楽天」や「ヤフー」といったeコマースと呼ばれるビジネス手法についても、マルクス経済学的に分析を加えて下さい。


 わかりました。
 ところで、このページの最後に張り付いているってなんですか?
 あ~あれは、僕みたいなブログを書いてる人が、クリック数でそのブログのランキングを評価するサイトがあって、その投票ボタンみたいなもんです。
 なるほどね、初めて見た人はよくわからないと思うから、ちゃんと説明しといた方がいいかなと思って。
 ところで、、、、
 そろそろgooブログの文字制限に近づいてきてネ?
 !!(このオチそろそろ飽きてきたんだけど・・・)

その6へ続く

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11 コメント

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自分ではかなり大胆な仮説のつもり (コバコバ)
2006-04-21 00:18:25
 工場労働者が中心だった時代のマルクス経済学の価値法則が、

1・物質的な実体を伴わない

2・複製コストが限りなくゼロ

 という特殊な商品である「パソコン上で動くプログラム」にも当てはまるのか?

 という疑問について、自分なりに解釈をつけてみました。



 ちなみに、コバコバは大学では理工学部・物理学科卒で、経済学については実は門外漢。正直言って、1~4回目までと違って全く自信が無い!

 専門家の意見も聞いてみたいものです。
ご無沙汰です。 (まこっさん)
2006-04-21 07:25:24
毎回楽しく読ませてもらってます。

経済学部(経済学科)出身の僕から見ても、違和感なく理論展開されており、コバコバさんの理解水準に感心しています。



>懸命なる読者 → 賢明なる



突っ込んでおきます。(確信犯・ボケやったかな?)



何回続くか分かりませんが最後まで読みますので、引き続きがんばってくださいませ。



新しいオチにも期待してますね。(こっちの方が難しいかも・・・。)
それを言い出したら (れいんぼのはは)
2006-04-21 07:40:09
 著作権や商標権、特許の類だって、物理的な実体は伴わず複製コストもデータの形では0に近いんですよね。



 どれもこれも立派な「商品」だと思います。

つーかこれが商品でなければ私もこんなに苦労しないというかなんというか。

編集業って、引用の著作権処理が大変なんです

 人の文章に引用されるほどにまで売れた権利者の方にはまさにコスト0で印税収入が入ってくるんだよなあと内心うらやましくおもっていますが。売れる文章を書く上では売れない文章を書く時期もあったでしょうし、それの積み重ねでの上での収入であることは承知の上ですが。
情報という商品 (エンゲールス)
2006-04-21 10:36:03
マルクスさん



「情報」という商品を詳細に見ていく必要があんでねーかい。
コメントありがとうです (コバコバ)
2006-04-21 15:46:11
>まこっさん



 ご無沙汰です!(^^

 ツッコミどうもです。「懸命→賢明」はただの誤字です、、、_| ̄|○

 あたらしいオチも考えねば



>れいんぼのははさn



 あたらしい問題提起ですね。

 ご指摘への回答は、書き始めるとけっこう長くなってややこしいのと、次回のエントリーで書こうと思ってた中身にも関わるので、ここではヒントだけ。

・価値創造的な労働以外に、価値実現的な労働というものもある。

・価値の実現は貨幣との交換を通じてのみ行われるが、実現された価値をどのように消費するかという問題が残る、

 とだけ。



>エンゲールスさん



 「情報」の「商品性」については、次回エントリーの中心テーマなんですヨ♪

 理論展開の流れを読まれてしまっているところが、さすがというか、それでこそ盟友エンゲ(ry
商品。 (れいんぼのはは)
2006-04-21 20:37:49
 情報や知的財産と言われるものも商品であり、それを創造するのも「労働」だというのは納得できるんですが。



たとえば、教育も労働ですよね。次世代の労働者の育成ということで価値を生み出しているっていえると思うんですが。

でも、重度の障害児を教えておられる養護学校の先生が自分はどんな価値を作っているんだろうとおっしゃったことがあるんですが、



この国において、どんな子にも発達と教育の保障がされている、それが憲法と教育基本法で守られているという価値を生み出しているんじゃないか。それは国家社会が国民全員に税金で売っている「商品」じゃないかっていう結論になったんですが。

どうなんでしょう????

もっとも今、福祉を「商品」っていってしまうと、障害者自立支援法を弁護するようでなんなんですが。。。



Unknown (れいんぼのはは)
2006-04-21 21:12:44
えーっと。間違っているかもしれないんですが。>>価値実現

知的財産でも、薬品や機械なんかの特許と小説や歌の著作権では性質が違うような気もします。



パンと水でも人間は生きられるけど、ケーキとコーヒーのほうが美味しいし、食べて幸せって思えるとしますよね。

世の中が豊かにというか複雑になったおかげで、(ケーキ)-(パン)のパン部分のない商品が商品として通用するようになったということでしょうか。
Unknown (斎藤ひろむ)
2006-04-21 22:51:23
相変らずの、マルクス節で。

(今後のマルクスのイメージが、コレで定着したら、快挙ですね)





現代社会での、厳密な意味での「商品」が何か、というのは、大事なテーマですな。

宮川彰先生が詳しそう。
著作権 (Akira)
2006-04-23 08:19:50
まあ、「著作権」は、「財産権」などとおなじ「権利」であって、「財産」そのものとはニュアンスがちがうから、

知的財産と著作権を同列にした言い方は誤解の元ではありますね。



石油という商品。

地下にいくらでも(半世紀前はそう思われていた)埋まっているもので、

鉱脈を探す労働、油田の土地の確保、採掘して精製して、輸送して、製品を作って。までで石油という商品の価値は終りだったけど、

「採掘権」は売買できる商品になってますね。かなり大きな。

これをめぐって戦争まで起きている。



(本来は、化石燃料の使用による地球環境破壊を解決するための労働(コスト)も、石油の商品価値にふくめなくちゃならないはずだけど)



※おまけで、「確信犯」というのは、「自分では正しいと信念に基いて行う」ことであって、「間違ってるのを承知でおこなう」犯罪の事ではありません。

おもろい・・・ (とが)
2006-05-05 15:22:02
いや、ここのところは面白いですね。





またもや爆笑。

マルクスのイメージを変えるための引き続きのご奮闘をお祈り申し上げます!



応援ありがとう(^^ (コバコバ)
2006-05-05 21:58:09
 結構、誤解とか議論が分かれる内容を含んでいるから、もっとコメント欄での討論が盛り上がると面白いんですけどね。





>またもや爆笑。マルクスのイメージを変えるため・・



 マルクスさんももうちょっと身近に感じられるようにならなきゃいけないんじゃないかなあと、今の時代にふさわしくネ。

 このマルクスはちょっとくだけすぎかもとビビッてますがwww

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私のコメントのせいで、ある方がブログを閉めると書いている。(敬意を込めて批判したんですがね。敬意がなければ批判などしません。)でも、ま、結果責任は私にある。どうか「あんなバカのいうことは気にするな」と誰か言ってあげてください。ある方が誰かはわかる方にはわ