KNZのロー後&新司法試験

ロースクール修了生による、新司法試験情報など。

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新司法試験対策⑨知的財産法

2008年10月13日 00時09分08秒 | 科目別新司対策
選択科目が勝因という人はなかなかいないと思いますが、敗因の一つになったという人はいます。
つまり、選択科目の勉強の大事な点は、いかに時間をかけずにそこそこのレベルに持っていき維持するかということだと思います。選択科目の勉強に時間をかけすぎるのは得策とは言えないと思いますので。

特に直前期はほとんど選択にかける時間がなかったので、直前期に科目全体を回せるツールを作っておくか、教科書をすぐに回せるくらいに読んでおくか、が必要だと思います。

私は授業のペースにあわせて、条文・定義・判例規範をまとめて、すぐにまわせるようなツールを作成し、知識はこの範囲に絞って覚えていました。年明けから試験日まで選択科目に関しては5日もかけていないと思います。


■特許法について

知識レベルは高林教授の教科書+判例集で必要十分です。これほどまとまっていて使いやすい基本書もなかったと思います。

基本書以外に特に必要なのは条文素読です。結構見逃しがちな条文も問われる傾向が強いです。

あと、特許法は民法・行政法の特別法としての要素も強いので、特に特許法のみに頼らず、幅広い視野で「問題解決」を行うという観点が大事だと思います。

特許法だと侵害訴訟、補償金請求訴訟、相当対価請求訴訟、審決取消訴訟など色々な訴訟形態があるので、それぞれについて大まかな要件事実や処理手順を抑えながら、インプットしておくべきだと思います。


■著作権法

まずいかなる請求をするかを考えた上で(通常は損害賠償請求権)
著作物は何か→著作者は誰か→どの著作権・著作者人格権の侵害に当たるか→著作権の制限規定にあたらないか
を順々に考えていけば、論点落としはなくなりやすいと思います。

インプット教材としてはなかなか適したものはなさそうです。中山教授の教科書は量が多くてまわしづらく、渋谷教授は少し言葉の意味がわかりにくいので。市販で手に入れられるものとしては、法学教室で連載されている「知的財産法の重要論点」がベストだと思います。これは特許法も使えます。

ただ、条文判例のインプットだけでは、意外とすぐに対応しきれないのは著作権の特徴のような気がします。
支分権や著作権制限規定が結構あってややこしいので、できる限り事例を解いて、どの場合だとどの権利の侵害になるか、どの制限規定があてはまるかをマスターしておくべきだと思います。

条文の素読が必要なのは、特許法と同様です。特に定義規定は通常の意味と異なることが規定されているので、要チェックです。

定義や条文のインプット確認と短めの事例演習のおすすめツールとして、今年出版されている1問1答集が結構使えそうだと思います。弁理士試験用ですが、新司用にもいけそうです。特許法も出ています。
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新司法試験対策⑧刑事訴訟法

2008年10月08日 23時33分06秒 | 科目別新司対策
刑法と同じく本番では失敗した科目です。この科目については、点が伸びなかった原因はハッキリしていて、伝聞証拠の理解力不足です。というわけでその辺の反省点を多く書きます。

■自分のした勉強法

捜査はパニックになりながらも本番ではうまくできた方だったと思います。
捜査の問題の思考方法が自分の中で整理されたのは

①法律上の根拠条文を提示する(留保原則)
②その法律の要件適合性
③適法性(∵憲法31条のデュープロセスの要請など)

という3つの段階的な視点を持って、知識をまとめていってからです。③は不要な
場合もありますが、大概の捜査の論点・問題点は①②③のどれかに収まります。
捜査については、一度処理パターンを覚えれば、論点落としや大幅な外しはなくなるのではないか、と思います。

証拠については、多くを語ることができませんが、旧試験過去問を解いただけで満足していました。しかし実はかなり不十分だったことが露呈されてしまいました。

昔、どこかのブログで上位100位くらいで合格された方がいて、「証拠法だけは
苦手です」と書いてました。当時は「条文さえ抑えたら簡単じゃないか」と思っていましたが、大間違いでした。

■すべきだった勉強法

今年みたいな問題、完璧に解くためには
「ケースブック刑事訴訟法」(濃い青の方)をこなし、長文事例の中で処理手順を身に付けていくのが一番だと思います。
特に伝聞証拠は何度も事例勉強を重ねないとなかなか感覚がつかめません。

そして「法解釈と事実分析の両輪が必要」とヒアリングで書かれていましたが、完全主義で両方きちんと書こうとするとドツボにはまってしまいます。法解釈といっても何も論証を詳しく書け、といっているわけではなく、「事案解決に必要な限りで正確な条文解釈を示せ」といっているのだと思います。事案から離れた法律解釈にあまり点はつかないと思うので、必要に応じてカットしていく方針でもかまわないと思います。

あと「演習刑事訴訟法」は試験委員が書いているだけあって、最近本試験で用いられたネタが入っています(昨年のビデオなど)。今年の令状呈示&必要な処分はまとめて載せてあったのでもろでしょう。
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新司法試験対策⑦刑法

2008年10月03日 23時09分56秒 | 科目別新司対策
刑事系は本番での大失敗科目です。点もひどかったです。
しかし決して苦手というわけではなく、むしろ得意な方で、刑法・刑事訴訟法ともローでの成績もよかったです。

自分の実力が発揮できなかったとしたら、精神的ショックも大きな要因であると思いますが、思えばそれ以外にも反省すべき点、勉強すべき点がありました。実力不足の面が確実にあったといえます。
というわけで、ここでは本番の反省も踏まえた上で、刑法の対策方法について最善と思われる方法を書きます。

刑法の最大のポイントは「罪責を外さないこと」です。検討・認定すべき罪責を外すと点になりません。当たり前ですが。
他の科目同様、刑法でも、まず結論を先に見当つけておいてから、検討していくので、この入り口を間違うと痛いです。特に横領か背任か、詐欺か窃盗かなどはややこしい場面もあり注意が必要です。たくさん判例を読んだりして自分なりのメルクマールを定めておきましょう。
もちろん判例通説の立場と異なる結論であっても、きちんとその思考過程を答案に反映させた上での結論ならば、問題にはならないのでしょうが。
判例通説と同じ結論をとるメリットは、そこまで詳しく論証しなくても点を確保できる点、その後の論点落としを防ぐことができる点です。

今年の問題で言うと、アッサリと甲に事後強盗を認めたり、甲の強盗致死を全く検討しなかったり、アッサリと乙に強盗殺人を認めたり、アッサリと乙に共同正犯ではなく幇助を認めたりすると、痛手を被ることになるでしょう。自分はこのうちの2つに引っかかりました。

罪責を外さなければ、あとは構成要件を定立し、それぞれあてはめていって、その過程で必要のある論証や事実認定を適宜論証しながら、罪責の成否を検討していけば、自ずと点は稼げると思います。


■自分のした勉強法

構成要件(実行行為・結果・因果関係・故意)→違法性阻却事由→責任阻却事由という刑法の体系を常に意識しながら、1つ1つ丁寧に検討する意識を持って、勉強していました。もちろん論文で出そうな犯罪の条文・構成要件・構成要件ごとの定義・主な論点などは、ほとんど暗記しました。

インプットについては、総論は山口教授「刑法」、各論は西田教授の本に出てきた論点・判例を、どの構成要件で問題となるか、なぜ問題となるかを常に意識し、比較的メジャーな論点については、論証を自分でまとめなおして覚えました。

アウトプットについては、ローの演習授業、予備校答練、新旧司法試験の過去問、法学教室の「事例で学ぶ刑法」(西田教授他)を解きました。

これだけで刑法はいい成績を取れていたので、十分だろうと安心しきっていました。


■すべきだった勉強

まず、もっとたくさんの判例を読んでおくべきでした。その際には、常に問題で出されたらと想定して解く意識を持ち、認定すべき罪責だけでももっと感性を磨いておくべきでした。
百選に出てくるようなメジャー判例だけでは少ないので、山口教授・西田教授の「判例刑法総論・各論」をザッと読むことをオススメします。これは短答対策にもかなり有効なのは言う間でもないです。

事実認定について疎かにしていましたが、新試験では結構な点が割り振られています。旧司法試験過去問だけではなかなか「厚く事実認定を書くべき勘所」が分かりにくいです。ここは「刑事事実認定重要判決50選」(立花書房)などの専門書で、その勘所や事実認定の処理手順を身に付けておくべきだったと思います。
今年においては自分は共謀共同正犯、強盗罪の暴行脅迫の認定がかなり甘かったので特に猛省でした。
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新司法試験対策⑥民事訴訟法

2008年10月02日 21時11分45秒 | 科目別新司対策
一行問題みたいなのが出ると思いきや、論証が必要な事例問題が出たり、実務的な論点を聞かれたり、ほとんど知らないような問題が出たりと、毎年最も傾向を変えているのが、この科目です。
昨年度のヒアリングでも「難易度や問題形式は毎年変えた方がいい」「誰もが考えたことのないような問題を出して応用力を見たい」旨の発言が民事系の試験委員から出ていました。文脈や今年の問題等からして民訴の試験委員の発言の可能性が高いと思います。

民事訴訟法の大きな特徴は、ベースに原理原則が大きく貫かれているという所です(処分権主義、弁論主義、当事者の手続保障、紛争の一回的解決、訴訟経済、手続きの安定などなど)
何を書いていいかわからないような問題に出くわして困った時は、このような民事訴訟の原則・原理、それを反映した条文に立ち戻って書けば大きく外すことはないように思います。

以上から、基本的な勉強方針としては、定義・趣旨・条文・基本判例を正確に覚えておくことはもちろん、インプットやアウトプットの場面において常に原理原則とのつながりを考えて、どんな問題形式にも耐えられるような骨太の理解力を養うのが一番ではないかと思います。(自分自身それが達成できたのかは疑問ですが…)


■自分のした勉強法

昨年までは一行問題的傾向があったことから、定義・趣旨・要件・効果・判例といった基本事項の暗記に努めました。その意味では一番、旧司法試験的な勉強をしたと思います。結果的には今年にも結構役立ちました。

具体的には、民事訴訟法講義案(書研)をベースに、上記の基本事項を一問一答型に編み直したノートを作成し、ひたすら10回以上繰り返して覚えました(ちなみにこの暗記方法は他の科目でも用いてかなり有効だったので、後日紹介します)
書研は学説をダラダラ紹介せず、判例実務ベースに構成してくれていたので、知識をまとめる作業では重宝しました。ちなみに通読用なら藤田民訴をダントツでオススメします。

身に付けた知識のアウトプットとしては、やはり旧試の過去問を解くしかありませんでした。他の科目と異なるのは、一行問題を含めたほとんどの問題を解いたということです。今年は一行問題チックなのは出なかったですが、また出題される可能性も十分あり、何より自らの知識の整理に役立ち民事訴訟法の理解につながるので、一行問題も解く必要があると思います。

事例問題のアウトプットとしてさらに有効だったのは短答式問題です。短答式問題であっても民訴の場合、特に弁論主義や処分権主義、既判力あたりにおいて、格好の事例問題の素材でした。過去問を中心に短答の問題を論文形式にして書いて解くという作業は、いいトレーニングになりました。特に昨年度の本試験論文のような問題には効果を発揮するのではないか、と思います。

とはいいつつも、丸暗記でもいいので基本事項をスラスラ言えるレベルになると、民事訴訟法全体の理解が徐々に蓄積され、いつの間にか実力がついていた…というのが率直な感想です。
というわけで、まずは基本事項のインプットをまずは完璧にしておきましょう。調査官解説などを読むのはその後でも大丈夫だと思います。


■すべきだった勉強法

今年のような問題に関しては、ケースブック民事訴訟法などを使うべきだったと思います。ほぼ同じネタがのっていたので。ただし答えがないので信用できる先生の授業で使わないとドツボにはまりそうなこと、来年度も似たような問題が出るとは限らないという不安はあります。むしろ「昨年度と傾向を外す」という傾向からすると、来年度はネタには使われないという可能性が高そうです。
内容自体はレベルが高く、勉強が進んだ人が判例演習として用いるにはよさそうです。

判例を一審から読む、調査官解説を熟読するという勉強法をしている人もいますが、コストパフォーマンスの観点からして、万人に有効だとは限らないでしょう。個人的には合格後からでも良いと思っています。
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新司法試験対策⑤商法

2008年09月30日 12時43分16秒 | 科目別新司対策
会社法は行政法と構成が似ているので、好きでした。

会社法は一貫して「手段を述べよ」「問題点を述べよ」というオープンな問い方で聞いているので、
「手段・問題点をできるだけたくさん挙げる」という点に尽きます。
つまり行政法と同じく総花的に、思いついたことを広く浅く書いた方がいいということです。

今年の問題でも、出題趣旨を見てみると事前の予想以上に書くことが多かったようで、多くの種類のことを書けば書くほど点が伸びそうでした。
いくら定義や論証を完璧に覚えていても、手段を思いつかなければアウトです。

ただ、手段が一つしか思いつかない場合は、できるだけ事実を用いて厚く書く方針でもOKと思います。去年みたいなパターンもありうるので。

■自分のした勉強法

手段は、あらかじめ場面や主体を想定しておいて、考えられそうな定型的手段をインプットしておくという方法が有効だと思います。基本書を読む際にも、実際に用いられる場面を想定しながらインプットするというのも有効です。

たとえば、会社が違法なことをしそう、した場合の株主のとりうる手段という場面を想定した場合

A:不当な行為がおこなわれそうな場合→差止(違法行為差止、新株・新株予約権発行差止)
B:不当な行為の効力を争う→無効の訴え、無効確認の訴え、請求訴訟での無効主張
C:会社に変わって責任追及(会社の損害の回復)→株主代表訴訟による責任追及
D:個人的損害の回復→429条責任、民709
E:これらの手段を用いるための前提としての情報収集:議事録・書類閲覧謄写請求権

などなどの定型的手段をストックしておくといざという時、取り出しやすいです。

このように様々な場面・主体・処理手順について、手段を提示できるようにノートに書いて覚えるという方法をとりました。

素材としては会社法100問をメインに使いましたが、答案例は全部は読まず、どのような手段・問題点を挙げているかに着目して呼んでいました。


■すべきだった勉強法

定型的場面の手段のインプットはもちろん効果的でしたが、本番ではなかなか定型的場面そのままというのは問われず、多かれ少なかれひねりが加えられているので、そんな中でも対応できる応用力がさらに必要でした。

そのためには様々な判例の事例や長文事例演習を積む必要があったと思います。

夏の間に、「読むと有効だろうな」と感じたツールは、商法判例集(有斐閣)、会社法演習教材(有斐閣)、ケースブック会社法(弘文堂)、法学教室の北村教授の巻末演習問題(2007年度)です。
このうち2つくらい読んでいれば、かなり実力がアップしそうです。
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新司法試験対策④民法

2008年09月29日 17時53分05秒 | 科目別新司対策
民法は最初は苦手で仕方なかったですが、ひたすら量を積んで勉強していたらある程度できるようにはなっていました。

司法試験合格経験のある教授も「民訴や刑法はある瞬間にできるようになるが、民法はコツコツやるしかない」と、似たような事を言っていましたし、とにかくツベコベ言わずに条文・判例を積んでいくべきなのかもしれません。

そして民法はご存知の通り、傾向を毎年変えてきているので、どんな形式・範囲でも対応できる「骨太の知識」が必要です。
多くの知識をできるだけ正確に入れていれば、それに比例して点が上がるという、ある意味努力に報いてくれる科目なのだと思います。

■自分のした勉強法

昨年の主張反論型の問題に対応できるように、問題を解く際には
請求→抗弁→再抗弁…と構成できるようにしました。
請求については、可能な限り複数の請求ができるかを考えました。

主に使用した教材はゼミナール要件事実2(大江忠)です。旧司法試験を要件事実的に解くとどうなるかという視点から解説してあり、民法の論文を書く際に非常に役立ちました。

論文のためのインプットは、論文で問われるレベルの条文の要件・効果を繰り返し覚え、条文をひかなくてもすぐ出てくるくらいに暗記し、その要件・効果ごとにどのような論点があるかについても想起できるようにまとめ直して、判例の規範や結論も含めて暗記しました。

ツールとしては、要件・効果の暗記、論点の想起という点では行政法と同様、成川式短答六法にお世話になりました。ほとんど全ての条文についての要件効果論点判例を分かりやすくまとめてくれているので、知識の整理・暗記に非常に便利でした。時間を短縮したい人は使ってください。

ただし論点や判例の内容の理解という点では択一六法では不十分なので、辞書として内田を使ったりもしました。あくまでも辞書としてなので、決してメインに据えて通読しようとはしませんでした、というかできませんでした。

結果的に言えば、要件ごとに論点を想起させる訓練は、特に今年の設問1にはバッチリはまりました。
要件事実の訓練も生きた箇所が多かったです。

「民法事例総合演習」はやろうと思いながら結局最後まで手つかず。レベルが高く解答がないため、勉強会で用いてドツボにはまっている人を多く見かけたからです。今年に限ってはやらなくても合格レベルに達すると思います。


■すべきだった勉強法

設問2は完全に作文になってしまいました。

設問2のような問題に対処できるように、家族法などマイナー分野へも知識の幅を広げておけばよかったと思います。親族相続は完全に択一プロパーだと思い、適当にしか済ませていなかったので…
ただ範囲を限定しないと広がりすぎるため、この辺のバランスは難しいところです。初見の問題は、条文だけでもひいてまとめて一通りのことを書いて守れる訓練をしておくのも大事でしょう。

あと、旧試験の過去問を要件事実的にまとめて解くという作業は、もっともっと積むべきだったと思います。というかこれからもしようと考えています。


■おすすめツール

演習本として夏の間にやろうとしたのは、ロースクール民事法、クロススタディ担保物権などです。
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新司法試験対策③行政法

2008年09月24日 10時39分34秒 | 科目別新司対策
基本的には、通常の行政救済型の問題なら

①訴訟の選択(抗告、当事者、国賠、損失補償、民事)
②訴訟要件の検討
③本案勝訴要件の検討

という流れなので、総論・救済法で学んだ知識が、①②③のどの部分で答案に使えるのかを意識してインプットしていくことが重要だと思います。
アウトプットとインプットを常に同時併行させていくことが特に効果的な科目だと思います。

■自分のした勉強法

行政法は最後の方はかなり得意な科目になりました。模試では10番台で、本試験でも落とした所は殆どありませんでした。

そのきっかけは2年の冬に
受験新報の行政法答案構成ノート
http://www.hougakushoin.co.jp/emp-bin/pro1.cgi/jyuken/mokuji.html?mno=1-672に出会ったからです。

これを読んで、今までこんがらがっていた行政法の事案の処理手順、骨組みが明らかになり、上記のインプットの視点が身につきました。
抗告訴訟・当事者訴訟の選択、違法性の承継の処理、実体法の違法判断など、実際に本試験でもかなりここからパクって書いたことは多いです。

これで処理手順を身に付けた後は、過去問や演習問題を用いて演習を積んでいくと、実力がアップしていくと思います。

■すべきだった勉強法

もう少し時間があれば、個別行政法の知識・体系を身に付けるべきでした。
友人は伊藤塾の個別行政法講義をオススメしていましたし、建築基準法や都市計画法などの頻出の個別法については図書館などで概説書に目を通すくらいのことはすべきかもしれません。

基本的には百選や演習で出てきた個別の法律・条文を適時抑えていくだけでもいいかもしれませんが、個別法の体系を身に付けると時間短縮につながると友人は言っていました。


■おすすめツール

・成川式短答六法:コンパクトに必要十分な知識が、図表などを凝らしてまとまっている。短答・論文を通して重宝した一冊

・ベーシック行政法:宇賀先生の法学教室の連載。これも必要十分な知識の理解が進む。行政法概説が、やや詳しすぎると思う人にはオススメ

演習ツールはかなり苦労し、基本問題120選、法学教室巻末問題(佐伯教授・北村教授の分はおすすめです)などを使っていました。
今は事例研究行政法、えんしゅう本などツールが豊富にあるので、それらを用いればいいと思います。
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新司法試験対策②憲法

2008年09月19日 16時51分08秒 | 科目別新司対策
■本試験を振り返って

憲法はあまり傾向に変わりはなかったので、基本的には

①違憲の主張→②合憲の主張→③自分の判断 

という従来のパターンを念頭において勉強していけばいいと思います。
実務家でも3つの立場を考えた上で自らの主張を練ることから、有益な作業だと思います。


■自分のした勉強法

特に憲法は、覚える作業以上に考える作業が重要だと思うので、暗記の時間は有限にして、とにかく旧・新司法試験の問題を3つの立場から組み立てなおして考える作業を行いました。

ノートを3つに分けて、2~4つの争点を見つけ、争点の重要度を意識しながら、争点ごとにそれぞれの立場からの主張を早く書けるようにします。
特に「~説をとるべきだ」という空中戦を行わず、判例の立場を前提にして事実や事実の評価レベルの地上戦を仕掛けるように注意しました。

30~50問ほど上記の作業をやれば、一通りのパターンは身につきます。
たぶん基本的な判例や条文知識がある人がこれをやるだけで、十分合格レベルに到達するのでは、と思います。
本試験でも憲法はできた部類でした。


■しておけばよかった勉強法

漫然と判例を読んだり覚えたりしていましたが、普段の判例の読み方にも工夫をこらすべきでした。

具体的には、
①まず判例の事案(の概要)を読む
②争点を2~4個形成し、合憲・違憲・自分の3つの立場から主張を考える
③判決文を一つの模範解答として読む

つまり問題がわりに判例を解くという感じですが、事案も覚えられ判例も覚えられ思考力も身につけられるのではないでしょうか。
論文のみならず択一もアップしそうです。

素材としては百選や伊藤塾判例シリーズでもいいと思いますが、「プロセス演習憲法」(棟居先生など)という本が、当事者の主張から載っけてくれているようなので使えるかもしれません。

あと統治も、平成旧試験の範囲でいいので一通り論文演習をやっておくべきです。


■おすすめツール

判例:百選、伊藤塾判例シリーズ、プロセス演習憲法
問題演習:事例研究憲法、法学教室の安念先生の巻末問題(2004~5年くらい)
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新司法試験対策①短答

2008年09月15日 09時17分18秒 | 科目別新司対策
具体的な対策方法について書きます。あくまでも自分や周りの人の実際にとった対策とその成果・感想について述べるだけです。
司法試験の勉強方法は人それぞれ合う合わないがあり、「絶対に正しい方法はない」と言えるので、参考程度にしてください。

まずは短答対策から。KNZは短答286点(公法90、民事117、刑事79)と、300オーバーが結構いる中では驚くほどの高得点でもないのですが、一応ご参考までに。

<KNZがとった短答対策>
2年まで 基本書や択一六法でインプット→芦別本で復習
3年   スタ短をペースメーカーに、択一六法を何度か回す。旧試択一を解く。
年明け後 Wセミナーの問題集をひたすら回す。

インプットは択一六法で条文判例を覚えるのが、自分にとっては最も効果がありました。自分が使っていたのは「成川式短答六法」の憲法・行政法・民法・刑法で、論文にも使えました。公法系のデキがよかったのはこの本のおかげです。ちなみに商訴は正直微妙なので、基本書等を使ってインプットしていました。
漫然と読むのではなく、自分の中でQ&Aを設定しながら読むと、知識の吸収率がだいぶあがりました。判例六法の素読は、根性がないのでやっていません。
インプットのペースメーカーとして、TKC模試やスタ短を用いましたが、問題の質はそんなに良くはありません。

アウトプットは、上三法は旧試過去問があるので、それで必要十分だと思います(刑法のパズルは不要)。下4法のアウトプット素材探しに苦労していましたが、Wセミナーの科目別の「多肢択一式問題集」が出て解決。この問題集は量が多く問題や解説がシンプルで、かなり自分のニーズに合いました。3年の年末にこの問題集が出て3回まわしてからは下4法の点がかなり伸びました。
個人的には、芦別本はあまり使えませんでした。

自分としては短答の点数は短答合格者平均+20点程を現実的な目標としていたので、本番は一応クリアしたつもりです。当たり前でしょうが、条文判例の正確な知識がどれだけストックされているか、が大きなポイントだと思うので、普段から短答も意識したインプット&アウトプットが必要だと思います。

次に、自分の周りにいる300オーバーの人の勉強法を紹介します。
Sさんは純粋未収ですが、ひたすら全科目択一六法をまわして、条文・趣旨・判例をインプットしまくったみたいです。アウトプットはスタ短のみらしいです。もともと地頭がいいので、参考にならないかもです。
Aくんは、判例六法を読みまくっているようでした。おかげでマニアックな判例にも詳しかったです。判例六法は読むことができれば効果的なんでしょうが、そもそも自分には読む気力がありません…

試験後の各科目の感想としては…
・民事系はしょっぱななので緊張し、ケアレスミスやマークミスをしでかしました(-10点)。ただ、あまり神経質になりすぎずに、「ミスは試験に付き物だ」くらいに考えている方がいいかもしれません。
・公法系では迷う肢があったら「他の受験生だったらどういう選択をするか」という基準で常識的判断をし、あまり裏をかかず素直に解いた結果、高得点をとれました。もちろん判例は理由まで読んで、勘のレベルをあげておく必要があるとは思います。
・刑事系は、相変わらず刑法は論文対策で足りると思いました。刑事訴訟法はより実務的問題が多くなったと思うので、「刑事一審手続の概要」をもっとちゃんと読んでおけばよかったと思いました。
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