［ブエノスアイレス ７日 ロイター］ - 国際オリンピック委員会（ＩＯＣ）総会は７日、２０２０年夏季五輪の開催都市を東京に決定した。
東京での開催は１９６４年以来５６年ぶり。
日本時間7日の夜から8日の朝にかけて行われたIOC総会で2020年の夏季オリンピックの最終候補となっていたイスタンブール、東京、マドリードの三都市の最終プレゼンと開催都市決定の投票が行われました。一回目の投票ではマドリードがふるい落とされ、決選投票で東京がイスタンブールを破り、開催都市に決定しました。
2020年といえば、7年後。安倍首相は「福島第一原子力発電所の汚染水漏れはコントロール下にある」と言っていましたが、本当にそうなのか？少なくとも、「国が責任を持ってやる」といったんだから、ちゃんとコントロールできるようにしてもらわなければ、もう、「やっぱりだめでした」なんて言えない状況になっちゃいましたよ。
今回、日本は確実に前回の誘致失敗の経験を生かし、安倍首相が積極的に誘致活動を行ったし、プレゼンターもみんな英語で流暢にやっていた。そして皇室の高円宮妃久子様も参加された。僕はこれが一番大きかった気がする。IOCの委員には貴族も多いというので、スペインもフェリペ皇太子を出してきていたし、日本も手を打たねばいけないのではないかといわれていたのだが、まさに素晴らしいプレゼンターでした。日本の皇室の存在感をアピールすることのできたのではないでしょうか？
それにしても、今回は敵失も大きいと思います。イスタンブールは反政府暴動、隣国シリアの内戦など政情不安があり、マドリードは金融危機。そして、プレゼンのまずさがすごかった。まさに、「マドリードで開催できなかったらEUが破綻するぞ」と言わんばかりの内容・・・。あれでは心象悪くしますよ。
とにかく、これはゴールではなく、これから7年間、ちゃんと安全にオリンピックが開催できるか世界から注目されるわけで、今回のプレゼンで行ったことを忘れず、ちゃんと実行しないといけないと思いますよ。