水耕栽培による家庭菜園日誌

屋上での水耕栽培・人工光源を使った室内水耕栽培および屋外での有機水耕栽培に取り組んでいます。

室内水耕栽培48 (H26.10.1~10.31)

2014年11月04日 | 室内水耕栽培
<その後のレタスの様子>
10月29日 11日に種まきしたシスコです。かなり葉が丸く大きく育ってきています。今の所問題なし。
 
10月7日に種まきしたキングクラウンです。大きくなり苗が密集していますので近日中に移植したいと思います。この苗も今の所問題なし。

この玉レタス「ウイザード」も密集しすぎですので移植する必要があります。

SodatecのLEDで育てているレタスにはチップバーンが出ていませんが完全に徒長してしまっています。これでは結球してくれません。やはり光量が弱いと言えそうです。チップバーンが出ていないのはいいのですが結球しなければ玉レタスにはなりません。
 
UFO LEDで育てている玉レタスは葉が詰まってきていますが丸く結球してくれそうにありません。最近はこの状態が多いのですが原因としては栽培スペースの広さの問題よりもむしろ光源が近すぎて均一に全体に照射されないことが原因ではないかと思われます。
 
蛍光灯のみで育てているシスコは葉が細長くなってひ弱な感じでLumibarで育てているシスコと同じものには見えません。これでは大きく成長することは望めませんので今後蛍光灯での生育は使えません。

今回の成長状況から判断して育苗時の照射時間を16時間にすることで苗がしっかり育っています。
また定植後も青色照射を多くすることで苗がしっかりし葉も丸く大きく育っていますのでこれらの対応は問題なしですが
その後は光源からの距離を取って全体に照射するようにして結球促進を図りたいのですが現実的には栽培棚を1段取り除く必要があるのでそうなると栽培株数がもっと減ってしまうので何か具体的な対処法を考える必要があります。また光量の弱いLEDでの玉レタスの栽培は難しそうです。

*この点については9月22日のブログにも同じようなことを記載していながらまだ実行していないのです。
9月22日 レタスがうまく結球してくれない理由として考えられることは光源の偏りではないかと思います。レタス全体に当たるのではなくその一部に当たっているのでどうしても葉の成長のバランスが取れていないのではないかと思うからです。LEDの直光性を考えるとある程度の距離を取らないとまんべんなく光が当たることがない。そこで次回は青梗菜を育てているLEDの下に定植してその差を調べてみたいと思います。

<メタルハライドのなすび>
10月20日 葉は大きく育っていますが少し葉先が萎れているのもあり気がかりです。花芽がついてきています。

10月26日 その後も葉が萎れてきたのですべて廃棄しました。これまでの電気代が全く無駄になってしまいました。原因は根腐れ病でしょうか。とにかく全面清掃して養液を作り替えての再利用になります。

<玉レタス定植>
10月20日 残っていたキングクラウンと新たに種まきしたシスコを残っている栽培棚に移植する。シスコは従来に比べると少し苗としてはしっかりしています。16時間照射の効果でしょうか。
 


<玉レタスキングクラウン>
10月17日 11日に播種した玉レタス「キングクラウン」の苗の様子です。今回は品種の違いもありますが今までよりは胚軸も短くしっかりとした苗に育っています。半分ほど生育棚に移植しました。
 


<メタルハライドのなすび>
10月14日 メタルハライドで育てているなすびの様子です。先日2株を間引きし現在6株を育苗中。最終的には4株位で収穫まで持っていきたいのですが。


<なっぱ工房の様子>
10月14日 本日の様子です。LEDでチンゲン菜と不結球キャベツを栽培しています。

ルッコラ(9月24日播種)と三つ葉(9月19日播種)。三つ葉は発芽までにかなりの日数を要しますので成長は遅い。
 
バジルはようやく収穫できるようになりました。

蛍光灯およびLEDで育てている小松菜。
 

<レタス工房の様子>
10月14日 現在2種類のレタス(10月7日播種のキングクラウンと10月11日播種のシスコ)を育苗しています。日長時間16時間でしっかり育ってくれるかどうか。この育苗がまず何よりも大事と思いますので育苗には数種のレタスを使って試してみたいと思っています。
 
LumiBarで育てている生育期の玉レタス。青色を強くしておりますので茎がしっかりしてくれるといいのですが。
 
促進期に入っている玉レタス。UFOLED,LumiBAR、およびSodatecLEDで育てています。UFOにもチップバーンが出かけています。
 


<2株にチップバーンが>
10月10日 張り切っていたのに早くも玉レタス2株にチップバーンが発生。発生後に対処する方法があるのでしょうか。とりあえず「ホスカル」を散布する。まだ生育段階なのにチップバーンが発生しているので今後を考えるとお手上げ状態ですが今回はあきらめずに何とか食い止める方法を探りたい。


「レタスのチップバーン対策」で検索してもズバリこうすれば対処できるという内容の記事には出くわしません。参考になる内容として明期暗期周期を短縮化することで発生を抑制できるという研究発表がありました。また対応できることとしては光強度を少し抑えて成長を抑制するのも対策の一つかと思えるのでこれらの対策も取り入れて対応していこうと思います。4時間周期・12時間周期・24時間周期に分けたり場合によっては蛍光灯光源の使用も考えてみたいと思います。

<結球レタス栽培法の確立を>
10月9日 何とか早くチップバーンの無い400g超の玉レタスが収穫できるようになりたいと考えています。そして毎月コンスタントに18株の玉レタスが収穫できるようになることが当面の目標です。勿論コストを考えると論外ですが趣味でやっているわけですから少々のコストは度外視するほかありません。この工房でうまく育てられると例えば横のなっぱ工房でレタスを栽培すればコストは一気に安くなりますしまた夜間電力を使用すると仮定すれば相当コスト引き下げになるはずです。問題はやはり品質の良い結球レタスをどのようにして育てるかにあります。

<結球レタス栽培法の改善>
10月7日 早速玉レタス栽培法の改善に取り組みたいと思います。栽培期を3期に分け発芽育苗10日・生育期25日~30日・促進期25日~30日の60日~70日とし促進期におけるチップバーン対策に重点を置いた栽培方法を取りたいと思います。明期(照射)時間の制御と蒸散速度・培養液管理が大切と記されていますのでまず照射時間の短縮で過剰な成長を抑制してチップバーンを抑えることから始めたいと思います。また過密栽培は軟腐病の発生原因にもなりますので促進期は6株とし光質管理もかねてLumiBar、UFO LED,Sodatec LEDの3種を使用して比較したみたいと思います。現在4台トロ舟を使っていますので1台を生育用に3台を促進用に使用すれば毎月18株の収穫が可能になりますし毎月20日に種まきをして月初に生育定植を行うことで栽培のスケジュール化を簡単になります。とりあえずUFO LEDおよびLumiBarで育てているレタスは6株にし照射時間も8時間に設定。チップバーン対策用のホスカルの使い方も考える必要があります。
 



LumiBarは赤色青色白色の3色の調整が可能なので生育期には赤色を少し抑え青色を多めに照射して徒長防止が可能かどうかをまた促進期には逆に赤色を多く青色を押さえて成長促進とチップバーン発生の限界を調べてみたいと思います。
そして後に残っているのは育苗の問題です。前にも掲載しましたが下図のような閉鎖型システム(苗テラス)で育苗した苗(「最新の苗生産実用技術」p20より引用)のようなしっかりした苗を育苗棚でどのように育てるかです。


とりあえず玉レタス「キングクラウン」の種まきをし育苗棚の灌水も1日1回10分になるようタイマーを調整し照射時間も16時間に設定してできるだけ苗テラスの育苗条件に近づけるようにして再度このレタスで育苗を試してみたいと思っています。

<植物工場での結球レタス生産について>
10月6日 結球レタス生産についてインターネットで調べていると「野菜情報2013年8月号」に千葉大学大学院園芸学研究科の丸尾教授が「人工光型植物工場における結球レタス生産」という題目で投稿されている記事が紹介されていました。その中でチップバーン対策の重要性が説かれていますが対策として成長速度・明期時間・抵抗品種・蒸散速度・培養液管理についてかなり詳しく説明されていましたので大変参考になります。また大学の拠点施設での実際の栽培例も紹介されその中で播種から2度移植を行い最終段階では90×60cmのパネルに6株~8株栽培とあるのでやはりこの程度の株数にしないとうまく結球しないわけで電気代を考えるとどうしてもコスト高になってしまいますがそれを夜間電力の使用や特殊反射板の活用などで抑えられているようです。この論文を読みながら問題点は小生の場合と全く同じなのを知りやはりチップバーン対策と結球対策が最重要であることを改めて認識し再度レタスの栽培について挑戦してみようと思いました。

<玉レタスの様子>
10月6日 現在定植中の玉レタスの様子です。まだ葉が細いのでこれからうまく結球してくれるかどうか疑問です。蛍光灯とLEDに分けて育てています。
 

<LED下に移したチンゲン菜と不結球キャベツ>
10月6日 蛍光灯の元では光量不足で徒長気味のチンゲン菜と不結球キャベツをLEDの下に移す。これでたくましく育ってくれるといいのですが。
 

<メタルハライドのナス>
10月6日 ここ5日でかなり成長しています。
 

■本日の様子
10月1日 栽培室の様子です。レタス工房・なっぱ工房と追加ベッドと育苗ベッドです。トータル消費電力は空調代を除いて約3KW。空調代・炭酸ガス代を加えるとやはり室内栽培はコストがかかります。
 
 

玉レタスは相変わらずうまく結球してくれません。

新しく定植した玉レタスです。この苗の段階でややひ弱な感じです。今回は外の栽培ベッドでも育てています。
 

なっぱ工房定番の小松菜は順調に育っています。ほとんどが毎朝のジュース用です。



チンゲン菜を蛍光灯で育てていますがやはり光量不足のようなのでLEDの方に移す予定。


バジルとコリアンダーはやや成長が遅れています。


メタルハライドで育てているなすびです。電気代がもったいないと言いながら続けています。


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