たびびとの写真館

- - - 四季の自然との出会い ・・・ 小さな旅の記録

「裏見の滝」(日光市)

2017年05月18日 | 写真

 

 芭蕉と曽良は日光山に参詣後元禄2年(1689年)旧暦の4月2日に裏見の滝へ向かう山道を歩いている。「奥の細道」には次のような紀行文と俳句が残っている。

 「廿余丁山を登って滝有。岩洞の頂より飛流して百尺、千岩の碧たん(青い滝壷)に落たり。岩窟に身をひそめ入りて滝の裏よりみれば、うらみの滝と申し伝え侍る也。

     暫時は 滝に籠るや 夏の初(しばらくは たきにこもるや げのはじめ)」 

 写真で見ると滝が流れ落ちる岩壁の中ほどに暗い洞窟のような道が横に伸びている。芭蕉と曽良はこの道へ上がり激しい滝水の裏側でしばらく時を過ごしたのだろう。左上に見える「荒沢相生滝」より滝の落ち口がずいぶん低く見える。実は明治35年(1902年)の大地震の時、落ち口の上の大きくえぐれている部分が崩壊してしまい、裏見の滝の落差は約2/3程度になってしまったと思われる。今では落差は45m ほどだが昔はおそらく70mくらいはあり、左の荒沢相生滝の落ち口とほぼ同じ高さから豪快に「飛流」していたのだろうと想像しながら眺めていた。滝の裏の道は滝の高さの中間くらいだったのではないだろうか。滝前の荒沢渓流にたくさん見られる巨石の多くはこの時に崩落したものではないかと推測できる。現在は危険すぎるのでこの道に上がる人はいない。

荒沢相生滝の左側岩壁すれすれの位置に上がり、奥に裏見の滝を入れて撮影。

 

荒沢相生滝の左手の崖の上から落ちる水の流れがきれいで一枚撮影した。(無名滝)

 

裏見の滝への道の途中、対岸の崖を流れ落ちる「湧水瀑」(潜流瀑)が見える。

滝下に下りるのは無理で木々の枝葉がじゃまになりいつもは撮影しないが

今回は旅の記録で何枚か撮影しておいた。

(*「裏見の滝」の記事は何度も掲載しています。前回は去る2月1日の厳冬期の記事です。)

『栃木県』 ジャンルのランキング
この記事についてブログを書く
« ケルン | トップ | 思い出の写真- ⑫「春蝉」 »
最近の画像もっと見る

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。