M-1ベスト8が決定 (オリコン)
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071208-00000004-oric-ent
せめてM-1ネタくらいには反応してみる.
それにしても例年になくパッとしないメンバーである. 笑い飯と千鳥がいるだけで, とりあえず「決勝を観る」気にはさせられているのだが, 個人的に好きなのはこの「常連」ニ組だけ. 新鮮味といえばザブングルくらいだが, 知る限りでは「面白い顔」と「勢い」で押し切ろうとしている様しか観たことがない. ダイアンもトータルテンボスももちろん面白いが, 「上の下」感が拭えない. POISON GIRL BANDが数年前の決勝でやった鳩のネタの面白さはもっと評価されるべきだと強く思うが, 安定感は劇的に無い. ハリセンボンは最近の女性芸人の中では群を抜いた笑いのセンスを持っていると思っているが, ネタはイマイチ. 一番驚きなのは「麒麟がしくじった」ことくらいか.
とにかく「平均よりは上」な人達が集まったというイメージしかない. 笑えるだろうが, 例年ほどの「興奮」にも似た感情は得られるのか, ちょっと期待薄である.
ただ, 「じゃあ誰が出て来たら期待するんだ」と問われてもパッとは思い浮かばないわけで, 「そもそも駒が揃っていない」のではないか, という気もする. 一回優勝した組は抜ける, という暗黙のルールのようなものができてしまい, さらに実力のある人達は十年の縛りにひっかかる. このままではしばらくの間「M-1低迷期」が続くかもしれない.
ところで. 漫才に限らず, お笑いにおけるネタ芸というのは「何も準備せずに即興で喋っている」という体でやらねばならない. ネタを合わせ, 間を計算しつくしていたとしても, それを「練習で合わせました」という素振りは一切見せない, というのが基本であろう. 伝統的にそうだから, ではなく, 裏を見せた途端に全てのネタは面白くなくなるから, である. 落語同様, 漫才だって昔から「同じネタを何度も演じる」のが普通であり, 客もそれを承知で観ていたのであるが, それでも毎回毎回「その場で初めて話してます」という印象を与えなければならない. そここそが漫才師の腕である.
何が言いたいのかといえば, その基本中の基本ができていないとしか思えないコンビ…「これだけ練習して合わせてきましたよ」ということを積極的に見せようとするワケのわからないコンビ… が一組決勝に残っている, というのはまさに低迷期であることを物語っているのではないか, と思うのである. 最近見ないうちに抜群に上手くなっていたりするのかもしれないけれども.
http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20071208-00000004-oric-ent
せめてM-1ネタくらいには反応してみる.
それにしても例年になくパッとしないメンバーである. 笑い飯と千鳥がいるだけで, とりあえず「決勝を観る」気にはさせられているのだが, 個人的に好きなのはこの「常連」ニ組だけ. 新鮮味といえばザブングルくらいだが, 知る限りでは「面白い顔」と「勢い」で押し切ろうとしている様しか観たことがない. ダイアンもトータルテンボスももちろん面白いが, 「上の下」感が拭えない. POISON GIRL BANDが数年前の決勝でやった鳩のネタの面白さはもっと評価されるべきだと強く思うが, 安定感は劇的に無い. ハリセンボンは最近の女性芸人の中では群を抜いた笑いのセンスを持っていると思っているが, ネタはイマイチ. 一番驚きなのは「麒麟がしくじった」ことくらいか.
とにかく「平均よりは上」な人達が集まったというイメージしかない. 笑えるだろうが, 例年ほどの「興奮」にも似た感情は得られるのか, ちょっと期待薄である.
ただ, 「じゃあ誰が出て来たら期待するんだ」と問われてもパッとは思い浮かばないわけで, 「そもそも駒が揃っていない」のではないか, という気もする. 一回優勝した組は抜ける, という暗黙のルールのようなものができてしまい, さらに実力のある人達は十年の縛りにひっかかる. このままではしばらくの間「M-1低迷期」が続くかもしれない.
ところで. 漫才に限らず, お笑いにおけるネタ芸というのは「何も準備せずに即興で喋っている」という体でやらねばならない. ネタを合わせ, 間を計算しつくしていたとしても, それを「練習で合わせました」という素振りは一切見せない, というのが基本であろう. 伝統的にそうだから, ではなく, 裏を見せた途端に全てのネタは面白くなくなるから, である. 落語同様, 漫才だって昔から「同じネタを何度も演じる」のが普通であり, 客もそれを承知で観ていたのであるが, それでも毎回毎回「その場で初めて話してます」という印象を与えなければならない. そここそが漫才師の腕である.
何が言いたいのかといえば, その基本中の基本ができていないとしか思えないコンビ…「これだけ練習して合わせてきましたよ」ということを積極的に見せようとするワケのわからないコンビ… が一組決勝に残っている, というのはまさに低迷期であることを物語っているのではないか, と思うのである. 最近見ないうちに抜群に上手くなっていたりするのかもしれないけれども.