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勉強前の「単純作業」で集中力は大きく変わる

2016年10月20日 | 新聞や雑誌の記事
【質問】
小学校6年と3年の男の子がいる藤井と申します。いつも記事を楽しく読ませていただいております。うちの子たちは、特に中学受験は考えておらず、公立の中学校へ進学する予定です。基本的な勉強をしっかりとできていればと思っているのですが、本人は、勉強をやらなければならないと思いつつも、なかなか勉強するようになりません。
私は「勉強はやったの?」「宿題は?」「早くしたほうがいいんじゃないの!」と言う毎日です。時間を決めてやるようにしていますが、なかなか勉強に集中するようになりません。このような状態なのですが、何かよい方法はありますでしょうか。
(仮名:藤井さん)

■なかなか勉強モードに入れない子は多い

 【石田先生の回答】

 藤井さん、お便りありがとうございます。お子さんが、なかなか勉強モードに入らないというご相談ですね。これは、最も多い相談のひとつです。

 勉強にまったく関心がなく、宿題すらやろうともせず、いっさいの勉強から完全に意識が遠ざかっている子の場合を除き、多くの子どもたちは、「できれば勉強はしたくはないけども、やらなければならない」という意識は最低限持っているのではないでしょうか。お便りの内容からして、藤井さんのお子さんも、やらなければならないけれども、何か今ひとつ、勉強に集中できないということなのでしょう。

 この場合、方法は大きく分けて2つあります。ひとつは「外的環境を変えること」。もうひとつは「内的環境を変えること」です。では、一つひとつお話しましょう。

1つ目、外的環境を変えること

 1.外的環境を変えること

 これは、わかりやすく言うと、「勉強するモードになれる環境をつくる」ということです。私は、「うちの子、家で勉強しないんです」というご相談を受けたときに、まずチェックいただくことが、「家庭内に、矛盾に満ちた環境がないかどうか」ということなのです。

 よくある悪い例として「子どもが勉強するときにテレビがついている」「周囲にゲームや漫画など遊ぶものが置いてある」「隣で親がお菓子をバリバリ食べている」などがあります。とてもじゃありませんが、これらは子どもが勉強できる環境ではありません。

 たとえば、図書館で勉強する、自習室で勉強するというのは、周囲の環境が勉強のモードに入っているので、その環境に同化できるという背景があります。「家じゃ勉強しないから、塾へ行かせる」というのも、まさにこの現象です。

 このように、勉強に対して意欲的になれる環境や、同じような目標に向かって進んでいる人が周囲にいれば、自らも同化したり、感化されてくるものですが、中には、どのような環境であっても集中できる人もいます。集中モードに入ると、周囲がどのような環境であろうと、集中してしまうのです。

 そのようなタイプの子は、特に周囲の環境を選ぶ必要はありませんが、周りが気になって仕方ないというパソナリティを持っている子は、周囲の環境に染まりやすいため、環境を選ぶか作る必要があるのです。ですから、まずは一度勉強できる環境にあるかどうかをチェックしてみてください。

■勉強するモードに入る仕掛けを作る

 2.内的環境を変えること

 さて、2つ目のお話をします。2つ目は「内的環境を変えること」です。実は、ひとつ目の外的環境を変えることと比べて、こちらのことを知っている人は意外と少ないので、ぜひ、お子さんに教えてあげてください。

 それは、「自己の内部における、モード転換法」のことです。もっとわかりやすく言えば、「勉強するモードに入る仕掛けを作って、やりたくなるようにしてしまう」ということです。

 子どもの場合、「遊びモード→勉強モード」は、機械ではないのだから、スイッチを押せばモードがすぐ切り替わるようにはできません。そこで、“グラデーション”を作ってしまうのです。

 グラデーションとは、たとえば黒から白になるのに濃い灰色、普通の灰色、薄い灰色になり、最後に白に近づいていくというものです。要するに、いきなり勉強するモードに入れないので、徐々に勉強モードに入れてしまう仕掛けを作るのです。

仕掛けはどう作る?

 では、どのようにすれば、その仕掛けができるかというと、「ルーチン」を作ってしまうといいでしょう。

 ルーチンとは、決まり切った日常の作業のことを示す言葉で使われたりしますが、「決まり切った手続きや手順、動作(ルーチン)」を作ることで集中モードに入るスポーツ選手の型として使われることも最近多いですね。

 このルーチンという発想はたまたま、私が中学生の頃、藤井さんのお子さんと同じように、家に帰ってきていきなり勉強する気になれないことから生まれました。当時、私はスケジュール表も作っていましたが、学校から帰ってきていきなり勉強などできません。マンガを読んだりすると、完全遊びモードに心が出来上がってしまいます。

■勉強モードに入るための「ルーチン」

 それでも勉強しなければいけないから、勉強をやろうと思いますが、なかなか勉強モードに入れません。そこでやったことが、「漢字の練習」なのです。この「漢字の練習」が私にとっての「ルーチン」だったのです。

 漢字の練習は、私にとっては勉強とまでは言えない、遊びモードと勉強モードの中間のような“グラデーション”の位置付けにあるものでした。面白いことに、この漢字の練習を15分ぐらいやると、勉強のモードに切り替わるから不思議です。これはちょうど、写経をやって心を落ち着かせるような感覚だったのかもしれません。それが終わると、数学や英語、宿題などへとスムーズに入っていけたことを覚えています。

 このような経験があったため、なかなか勉強する気になれない生徒には、この「漢字練習」を始めの第一歩として勧めました。この効果があまりにも大きかったので、私は、今では勉強の集中モードに入るためのルーチンは「漢字練習がいい」と言っています。できれば、あまり頭を使わずに、短い時間で終わるもの、それが漢字だったのです。

 もちろん、すべての子どもが、漢字がルーチンになるとは限らないことでしょう。数字が好きであれば、計算練習がルーチンになるかもしれませんし、本が好きな子であれば、読書かもしれません(学校で行う朝読書にはこのような効果もあるようです)。要するに、勉強モードに入るために、毎日できるルーチンとは何か? ということを考えてみるといいでしょう。

 以上、2つのお話をしました。勉強モードに入れなければ、入れる環境を作るか、入れるルーチンを作るか、ということです。お子さんの様子も見ながら、この点を参考にしてみてはいかがでしょうか。
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