NATURAL SOUND

音楽の話を中心に、日々のできごと‥

STANDARD TIME

2013年02月27日 20時59分29秒 | ブログ
Wm86年に録音されたW・マルサリスのワンホーン。とても優れたアルバムです。タイトル通り、全編スタンダード曲に挑戦したものですが、ウィントンのテクニックは抜群で、冒頭の「キャラヴァン」が素晴らしい。フレーズもリズムもオーソドックスなようでいてそうではないという、ちょっと説明難しいな。全トラックの中では、私は「エイプリル・イン・パリ」がベストと聴きました。ただバラードについては個人的にはやや不満で、新しいことに挑戦しつつも、心を打たれないなぁ。このあたりが「テクニック重視」とか言われちゃうところかな。




THE GRAY MAN

2013年02月24日 00時06分12秒 | ブログ
P1080173M・グリーニーは、本邦初登場だそうです。本作は「グレイマン」シリーズの第一作で、傑作! 一気読みです。ちょっとしか出てこない人物(たとえばモーリス)のセリフに涙。クレアとジムの会話も泣かせるなぁ。気の利いたセリフと圧倒的冒険アクションに実に魅力的なヒーローが登場してくれました。今後が楽しみ。




A SONG FOR YOUNG LOVE

2013年02月23日 12時48分08秒 | ブログ
Lettermen60年代のレターメンの人気はもはや伝説ですが、当時は、「SEALED WITH A KISS」とか「Mr.LONELY」といった有名曲を知っている程度でした。このアルバムは彼らのデビュー作。1962年の録音です。彼らの最初のシングル「THE WAY YOU LOOK TONIGHT」が収録されています。スタンダード曲が多く、この時代のポップスを感じさせてくれますが、それにしても見事なハーモニー!中古レコードで購入したのですが、レコード屋の店主(ほぼ同世代)が「レターメンは初期がいいよね」と話しかけてくれました。いや、まったく!




KAI-OH-DEN

2013年02月21日 23時45分18秒 | ブログ
P1080169四国に旅したのを機会に、瀬戸内も舞台となっている「海翁伝」を読んでみました。北海道の松前を根城に戦国時代を生き延びた松前家の物語です。秀吉、家康などのほかよく知られた戦国武将が脇役として登場するので時代背景がよくわかるうえに、ややもすればベタつきがちな家族や一族の話を淡々とした筆致で上手に描いています。村上水軍や大山祇神社といった四国を舞台にした部分も、やはり行ったばかりだと印象も違いますね。それにしても、こういう歴史小説は主人公探しが勝敗のカギを握りますね。松前慶広、実に魅力的な人物でした。




MILES IN TOKYO

2013年02月18日 22時36分51秒 | ブログ
Intokyo64年の来日公演。昔は茶色地で、マイルスがトランペットを吹いている写真がセンターに収められたジャケットでしたが、今はこのモノクロ・ジャケット。こちらがオリジナルだそうです。この時の来日公演はブートも含めて三枚あるとのことですが(cf:マイルスを聴け)、この正規盤が一番出来が悪いと書かれています。ほかの二枚を聴いていないので何とも‥ですが、個人的にはそう悪くないんじゃないの?と思っていたので、京都でのライヴを聴かねばなりません。冒頭の司会はやはりカットしたいですね。




SEE WHAT TOMORROW BRINGS

2013年02月17日 23時17分56秒 | ブログ
P1080160ピーター、ポール&マリーの65年のアルバム。大好きな曲「Early Morning Rain」を収録しています。我々の世代にPPMの影響は絶大なものがありました。「悲しみのジェットプレイン」を電話リクエストしてラジオでかかったことがあります。さてこのグループは一旦解散して再結成し、その後はつい最近まで活動していました。何年か前にマリーが亡くなるまでですから、随分と長かったですね。久しぶりに聴いた絶頂期のアルバムでした。




SHIKOKU

2013年02月15日 23時30分45秒 | ブログ
Dscf7945連休に四国へ行ってきました。しまなみ海道を目指したので初日は尾道に泊まり、夜は市役所の近くにある地元の名店「宮徳」で海の幸を堪能。お店のサービスも良く、観光客よりも地元の家族連れが多かったこともあって、あたたかい雰囲気で食事ができました。

Dsc_0761ロープウェイで行く尾道の千光寺は風光明媚。公園の中にある美術館からの眺めは素晴らしいです。帰りは石塀の坂道を歩いて降りました。その途中で見つけたハッサク大福。いわばイチゴ大福のハッサク版ですが、この地域ならでは。私はイチゴより美味しいと思いました。

Dscf7975有名な朱華園は開店1時間前から長蛇の列。あまり時間もないので、これも地元の人に聞いて、尾道ラーメンの「喰海」へ。独特の魚介スープにコシのある国産麺はアッサリした味わいで美味しかった。この店は目の前が港なので、港に向かったカウンター席も用意されています。トッピングのネギは笊いっぱい持ってきてくれました。

Dsc_0784愛媛といえばポンジュースですが、来島海峡大橋のパーキングでスパークリングを発見しました。話のタネに持って帰ろうと思ったのですが、重いしのどが渇いていたので飲んでしまいました。しかし愛媛はかんきつ類のジュースや加工品が実にたくさんありましたね。

Dsc_0818今回の旅の目玉は道後温泉の大和屋別荘です。これが夕食のメニュー。繊細な日本料理をお部屋でいただきました。味はもちろん素晴らしく、器、掛け軸(虚子)などがまた見事。すべてに行き届いた宿でしたね。全メニューを写真に撮りましたが、それはまた別の機会に。

Dsc_0828こちらは朝食。                                                                                                                                                    

Dsc_0817松山というところは観光客にやさしい街です。入り口では「シャッター押しましょうか?」とボランティアさんが声をかけてくれました。安藤忠雄の設計した坂の上の雲ミュージアムは間もなく菜の花忌ということで菜の花が咲いていました。見学後、カフェでお茶。一六タルトがついています。

Dsc_0852高知自動車道はとにかくトンネルが多いですね。長いのも短いのも含めて20くらい。「トンネルを抜けるとそこは高知」でした。市内のひろめ市場は休日のせいか、それとも毎日こうなのか知りませんが大混雑。豪快なカツオのタタキ定食は、これで1,000円もしません。

Dscf8068琴平の宿は「桜の抄」。金刀比羅宮の参道に近く、こんぴら歌舞伎にも近い宿です。これは夕食の一部。スタッフが若いせいか、なんだか温かい目で見てしまいました。ここは洋風のメニューが良かったですね。翌朝は荷物を預けて、金比羅参りをしてきました。

Dsc_0934やはり讃岐うどんは食べなければなりません。知人に教えてもらった通り、ぶっかけに竹輪天をセットで。地元の人はおでんを一緒に頼むそうで、これにならって頼んだこんにゃくとはんぺんの美味かったこと!

P1080157こちらも教えてもらった善通寺の「パティスリーもりん」でバウムクーヘン「空海重巻」を購入。善通寺は空海の生まれた町ですね。和三盆を使った味はバウムクーヘンの「卵とバターっ!」の重いイメージではなく、良い意味で予想を上回る上品であっさりした味でした。これは絶品でしたよ。

P1080158善通寺でいただいた御朱印。立派なお寺でした。いつか必ず八十八箇所巡りをやりたいと思います。




GONE

2013年02月12日 23時38分07秒 | ブログ
P1080156「容疑者X~」がMWA賞にノミネートされた時に、これを破って同賞を受賞したのがこれ。そんなわけで出版社も「売れる」と踏んだのでしょう。作者はイギリスのM・フェイダー(女性)。誘拐事件の真の目的はどこにあるのか?という謎はなかなか面白く読めます。とはいうものの、犯罪心理的にはどうなんだろうな?主人公キャフェリーの設定されている人物背景が、ストーリーにもう少し影を落としても良いかとも思いました。




ACT

2013年02月08日 00時51分14秒 | ブログ
Act札幌のジャズ喫茶で当時最も有名だったのが「ACT」でしょう。私も1~2度寄ったことがありますが、あまり良く覚えていません。たくさんのジャズ喫茶をめぐっていましたので、一軒一軒を鮮明には覚えていませんが、そこで衝撃的な音楽体験をすると覚えています。札幌には当時ビュッフェの絵を使ったマッチの「B♭」や「BOSSA」とかたくさんのジャズ喫茶がありましたね。さてちょっと明日から暴走旅行に出かけるので、来週火曜日まで更新はお休みです。




PIANO CONCERT NO:20 21

2013年02月05日 23時23分48秒 | ブログ
P1080080モーツァルトのピアノ協奏曲。有名なF・グルダとC・アバドの演奏。CDで持っていたのですが、横須賀のハードオフでアナログを見つけました。盤面はすごく綺麗で、大事にしていたレコードなのでしょう。グルダは「いつも毛糸の帽子をかぶっている変な人」ですが、ジャズを弾いても結構こなす才人です。この人のモーツァルト、久しぶりに聴いてみて思ったのは、「この演奏、完璧だな」ということ。グルダのタッチもクリーンだし、オケ(ウィーン・フィル)の響きも含めてこの曲の理想的な演奏だと思います。