元ダイダイカヤック日記。(元々キミドリカヤック日記)

カヤック、ドラム、映画、音楽、買い物など。

久しぶりに映画

2013年11月10日 | Cinema
■イエローケーキ



ウラン採掘の現場についてのドキュメンタリー。実態を隠して安心をうたう企業と、情報を与えられず働く現場スタッフの対比で静かに問題を指摘する。

■レンタねこ



猫貸出をしている彼氏のいない女子が主人公。寂しさでぽっかり空いた穴を埋めるために猫を借りる人たちのドラマ。

【映画】 10本目 第9地区

2013年04月21日 | Cinema


久しぶりに映画。南アフリカ・ヨハネスブルグの上空に現れた宇宙船から衰弱したエイリアンが発見される。高度な文明も持たず、知能も高くないエイリアンは弱者として描かれる。エイリアンを退去すべく行動していた主人公が、エイリアンに感染し異変が生じると、逆転して、エイリアンとともに追われる立場に追い込まれてしまう。表層的には、人間対エイリアンのバトルストーリーで、登場する武器やメカはマンガ『GANTZ』を思わせる。しかしこの映画の本質は「異種との接近、排除、差別」か。息を呑む展開。観終わった後しばらく放心したほど。オヌヌメです。

【映画】9本目 Cape Fear

2013年03月23日 | Cinema



性犯罪で投獄された男が出所後に、自分の証言をした弁護士に嫌がらせを始める。愛犬の毒殺を皮切りに、復讐がエスカレートしていく。冒頭から最後まで一気に飽きずに堪能。ラストでの復讐者との対決は見もの。自分だったらあの時あの判断はできないなー。

復讐者の不気味さ・狂気を増幅する音楽はヒッチコックの音楽監督によるものと聞いて納得。映画、最近観れてなかったから久しぶりに観れてよかった。

【映画】 6本目 猿の惑星

2013年02月11日 | Cinema
宇宙船が、1年6ヵ月後、ある惑星の湖に不時着水。地球時間で約2000年という歳月が流れていた。 宇宙船が破損し沈没してしまい、食糧を求め砂漠をさまよい歩いているうちに、馬に乗り銃を手にした猿の一群に捕らえられてしまう。この惑星では猿は英語を話し、人間は口もきけず、奴隷の扱いを受けていたのだった。



アーティストのコーネリアスも好きだしタイトルだけ知っていてずっと食わず嫌いで観てこなかった映画。教養のために(?)観てみたわけだが、こんなに面白かったとは! 人間が猿に追い立てられるシーンを執拗に描くことで、主人公の置かれた境遇に感情移入しやすくなっていたり、(恐らくカメラの性能からだろうが)急激なズームイン・アウトなどが場面に緊張感を生んでる。さらに衝撃のラストシーンが映画の満足感を倍増させてくれる。根底に流れる核戦争の脅威や文明への警笛など、テーマのわかりやすさは70年代SFならでは。もっと早く観ておけばよかった。続編も観よう。

【映画】 4本目 ビーツ、ライムズ・アンド・ライフ

2013年01月13日 | Cinema
ヒップホップにジャズを持ち込んだ最初のアーティストのひとつで、90年代シーンを牽引したA Tribe Called Questのドキュメンタリーフィルム。



この映画の存在に気づいたのはだいぶ後になってからで、あ~あ、観れなかった、と思っていたら、昨日から再公開されているではないか。劇場は渋谷のUPLINK FACTORY。名前しか知らず、来たのは初めてだけどあまりに狭い入口に「何だここは」とびっくり。

 

さらに通されたのは2階の定員40人のホント小さい部屋で、どっかのサークルの上映会かと思うような雰囲気。



この映画の本質は、グループが結成してから仲違いして解散に至るまでの人間ドラマなんだけど、自分にとっては実はそこはどうでもよくて、何度も好んで聴いたあの曲その曲が、文脈を与えられたことが大事だった。「Can I kick it?」のあのトラックがこの曲からのサンプリングだったのか!とか、死ぬほど聴いていたあの曲、この曲が次から次にかかるたびに新しい発見があって鳥肌が立った。


彼らがいなかったらヒップホップシーンはだいぶ違ったものになっただろう。「全てはここから始まった」「~のパイオニア」を過大に評価する傾向のある私だけど、最初にやった人は偉いと思うのだ。何にしても。

【映画】 3本目 The Firm

2013年01月12日 | Cinema



ハーバード出の弁護士がメンフィスのとある法律事務所に務めるが、その事務所はマフィアと通じていた。マフィアの書類を求めるFBIから取引を求められ、経営幹部・マフィア陣営からは消されるリスクを負うスリルサスペンス。155分という大作、人間関係、利害関係が入り組んでいてなかなか頭を使った。久しぶりにこういうジャンルの観たけど、悪くないね!

【映画】 2本目 テルマエ・ロマエ

2013年01月05日 | Cinema



古代ローマの大衆浴場「テルマエ」の技術士、ルシウスが皇帝から浴場の設計を依頼され、アイディアに悩んでいたところ、現代の日本にタイムスリップするたびにアイディアを得るという話。これも前から見たかった作品だけど、大衆映画とはかくあるべきというか、小学生でも100%理解できる作りで、やたらとわかりやすくて面白い。阿部寛いい役者。上戸彩かわいい。

【映画】 1本目 SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者

2013年01月03日 | Cinema
2013年最初の映画は『SR サイタマノラッパー ロードサイドの逃亡者』。1作目はいとうせいこう氏のツイートで知ってちょっと経ってからDVDで観、2作目は多摩映画祭の劇場でトークショー付きで観た。3作目を待ちわびていたのだがタイミングを逸して観るのがだいぶ遅れてしまった。



埼玉で実家のブロッコリー農場を手伝っていたマイティが一旗揚げるべく東京に行ったのだが、弟子入りしたハーコーなヒップホップグループでは下働きばかりでライブに出させてもらえない。フリースタイルバトルで決勝に進んだらステージに立たせてもらえるという言葉を信じて練習を積み、ついに決勝に。ところが先輩から、決勝の対戦相手は今度イベントで一緒になるから手を抜いて負けろと指示が入る。迷った末、マイティは悔しい思いをして八百長をして負けるのだが、先輩の気まぐれでライブ出演がかなわない。ブチ切れたマイティは先輩を半殺しにしたのち逃走。ここからマイティの人生が大きく転落し始める。音楽の夢を諦め、ヤクザまがいの仕事をして食いつないでいる。儲けのために野外フェスをすることになり、そこでかつてのメンバーだったsho-gungの2人と再開するのだが・・・




バトルでの八百長の不自然さに周囲が誰も気づかないところや、逃走がうまくいき過ぎるところなど、ツッコミどころは多いんだけど、全体的には楽しめた。個人的には、野外フェスのオーディションで、出場希望者に高圧的な態度をとる主催者への苛立ちをフリースタイルで表現したsho-gungと征夷大将軍のコラボがスカッとしてよかったかな。1作目から絶賛していたライムスターの歌丸師匠、今作のテーマは「夢と搾取」だと分析する批評が面白いからぜひ見ておきたい。

【映画】 20本目 ブルーズの誕生

2012年12月02日 | Cinema
ブルーズの誕生



ニュー・オーリンズのベイズン街では、黒人の一団が新しいジャズ音楽を熱狂的に演奏していた。少年ながらもジェフ・ランバートはそれに心をひかれ、厳格な父の眼を忍んでは出かけて、クラリネットを吹いては、父の仕置を甘受していた。それから約十年、ジェフのブルース音楽に対する愛は変わらず、彼は白人だけのブルース楽団を初めて組織する。ところがコルネット奏者がいないので弱っていると、黒人の下男ルウイが、今牢に入っているメムフィスのという白人が功いコルネット吹きだと知らせる。・・・


黒人のしゃべり方がすごい黒人らしく誇張されてる。いまいちジャズとブルースの違いがわからないんだけど(笑)CMフェスの半徹夜明けだったし途中で寝ちゃった...(おい

【フェス】 世界のCMフェス2012-2013

2012年12月01日 | Cinema
金曜夜~土曜朝。

今年もまた世界のCMをひたすらオールで観まくるフェス、『世界のCMフェス』に行ってきた。おととしに知って今年で3回目。このイベント自体はもう16回目を迎える老舗イベントらしい。九州のとある大学の先生でもあるJ.C.Bouvier氏が独自の感性で選んだCMを5部構成で魅せてくれる。



開場とともにおなじみサンバ隊が出迎えてくれて、オープニングステージから盛り上げる。



休憩時間には #cmfes のハッシュタグでツイートされたものが投影されるのも去年から。

今回自分が最も気に入ったのはこれ。
Google Analytics In Real Life - Online Checkout


ネット通販のどこで脱落してるか分析できるGoogleアナリティクスのCM。リアルなスーパーのレジでその煩雑なセッションを表現していて思わずにやりとさせられる。会場では日本語字幕つきだったからいいけどこの動画だとよくわからないね。

そしてもうひとつ。
Apple - iTunes - The Beatles - TV Ad - Covers


iTunesでビートルズが買えるようになったことを知らせるCM。好きアーティストだからってのが一番大きいけど、映画館だけあって音もよくて、"Magical Mystery Tour"がまた一段とかっこいい曲に聴こえた。アルバムカバーが次々と変化して入れ換わっていく演出も素晴らしく、わくわくする。コピーは「The Beatles on iTunes」のみ。シンプルで強いね!



去年は体調万全だったせいか、一度も寝ずにコンプリートだったんだけど、今年はつい第4部と第5部の途中まで寝落ちしてしまっていた。それでもお祭りは楽しい。一緒に行ったメンバも「また来年行きましょう」と言ってくれて、このフェスが終わると年末、という感じで風物詩的なものに位置づいてきたね。



【映画】 18本目 アーティスト

2012年10月28日 | Cinema
1927年から1932年までのハリウッドが舞台。当時のハリウッドは無声映画からトーキーに移り変わる頃。無声映画のスターだった俳優が、トーキーの波に乗り遅れてしまう。一方、彼に憧れて映画の世界に入った女優は売れっ子になり、落ちぶれてしまった彼の手助けをしたいと思うが・・・



素晴らしい映画。観てよかった。セリフなしで、演技だけでここまで感動させられることに驚く。主人公の俳優の相棒のわんちゃんの演技も素晴らしい。主人に甲斐甲斐しく仕えるその様子はCGか?っていうくらい完璧。

【映画】 18本目 Notorious

2012年09月30日 | Cinema
犯罪とドラッグが蔓延するブルックリンで生まれたクリスは、麻薬のディーラーをしながらラップバトルに明け暮れる日々を送っていた。ある日親友が自分の身代りに捕まったことをきっかけに、ラップ一筋で生きる決意をするが・・・
24歳で凶弾に倒れた伝説のラッパー、ノトーリアスB.I.G.の生涯を描いた映画



ドラッグディーラーから足を洗ってヒップホップスタートして成功するも、親友だった2パックの不慮の事故から人生が一変する。2パックはビギーがハメたと誤解し、マスコミも西の2パックに対する東のビギーの対決と煽る。その影響で、プロモーションに出向いた西海岸で何者かに撃たれてしまう。

ヒップホップ好きだけど、ノトーリアスB.I.G.については、そんなに知らなかった、というか名前しか知らなかった。もちろん2パックが凶弾に倒れたことも知っていたし、当時のアメリカのヒップホップが東西で全く性質の異なるシーンだったことも(表面的には)知っていたけど、その背景や前後のことは知らなかった。その程度の知識でごめんなさい。

ちょうどこの時代である90年代前半は、ヒップホップといえば日本語ラップの隆盛に夢中で、アメリカのヒップホップについてはスチャダラ関連でデラソウルとかトライブとかの理知的なニュースクール系ばかりで、ギャングスタ系は全く未通過だった(ちなみに『サイタマノラッパー』での、「今度のライブ、西海岸系でいく?東海岸系でいく?」「埼玉、海ないっすよ」には笑ったw

ヒップホップファンでなければ映画としては、特に観るべきところがない(失礼!)けど、劇中のライブは出演者も演出も忠実に本物を再現していて、ラップも口パクじゃなくちゃんと歌っている。ファンにはたまらないだろうね。

ちょっとしたことだけど、今日はTVからラインアウトでステレオにつないで音を出してみたら、これまで貧弱極まりなかった音響がかなり強化されて(特に低音の太さと言ったら!)、それだけで映画の質が120%増しだった。この映画を観終わった後に、手持ちのミュージックDVDを観直しているけど、迫力が段違いだ。多少機械ノイズが気にはなるけど、これからの映画ライフが楽しみになった。