医療では、治療の前に検査や評価をすることが大前提になっています
それは手技療法も同じです
手技療法で用いられる評価も、さまざまな方法があります。
問診によって、適応と禁忌を大まかに判別する。
手足や体を前後左右に動かしてもらい、動きの対称性や滑らかさをみる
症状のある部位を触診して、その組織の状態をみる
圧痛や反射や筋力をみる。などなど
学生さんや研修中の方は、きちんと評価ができるようになるため練習を重ねられていると思います
その練習と並行して、やってほしいことがあります。
それは、症状を訴えている患者さんの姿勢や、動きをマネする(←さるマネ)ということです。
マネをして、自分の体のどこが緊張して疲労するかよく感じ取って下さい。
わからなかったら、大げさにしてみるとよいでしょう。
例えば私の場合、猫背になってアゴを前に出す姿勢をとって座っていると、しばらくすれば首の後ろに圧迫感と重さを感じだします。
そのまま続けると、肩甲上部が少しずつ緊張しはじめ、苦しくなるので顔を少ししかめてコメカミあたりが緊張します
やがて肩甲骨の内側に違和感が起こり、それが腰に広がっていきます。
と、このように自分の体に意識を集中して変化を感じ取るわけです。
続いて、異常を感じたところに触れて、手で緊張状態をよく感じ取ります。
正常と比べて、どのような変化がみられるでしょうか?
前弯が強まり反っている後頚部と、後弯が強まりつっぱっている肩甲間部では明らかに異なっていると思います。
こうして状態の変化を、触診によって感じ取る経験を重ねます。
評価技法を習得するのは治療家として必須ですが、このように自分自身で機能障害が起こる過程を体感することはとても大切になります
なぜかというと、そうすることで機能障害を体の中の『連続的な変化』として捉えられるようになるからです
通常の評価では、頚椎の伸展が何度とか三角筋に圧痛があるなど、部位ごとにバラバラな情報が集まります。
しかし、筋骨格系の機能障害が単独で存在することはほとんどありません。
ですから、部位ごとの情報を統合するには、身体の連続性を自分自身がよく体感しておく必要があるのです。
理論的に全身を関連づけているような考え方はいろいろあります。それらを学ぶことも大切ですし、役にも立つでしょう。
しかし、それが目の前にいる患者さんに合っているかどうかは何ともいえません。
やってはいけないことは、頭の中にある知識をよく診ないで患者さんに当てはめることです
とくに、学びはじめの頃はけっこうありがちです。
これは評価ではなく、一種のバクチです。
(仲間どうしで試してみるのはアリだと思いますが)
それに手技療法の世界には???と思わせるような、評価方法も多々あります。
そのような情報に振り回されないためにも、マネをして連続的変化を体感して、自分が感じたことと理屈のつじつまが合うか、よく吟味できるようになる必要があるわけです。
反対に、マネさえできればいいのか?というとそうではないのですが、少なくとも自分の中で実感を伴った判断材料ができるというのは意味あることだと思います。
≪このテーマは次回にも続きます。≫
それは手技療法も同じです
手技療法で用いられる評価も、さまざまな方法があります。
問診によって、適応と禁忌を大まかに判別する。
手足や体を前後左右に動かしてもらい、動きの対称性や滑らかさをみる
症状のある部位を触診して、その組織の状態をみる
圧痛や反射や筋力をみる。などなど
学生さんや研修中の方は、きちんと評価ができるようになるため練習を重ねられていると思います
その練習と並行して、やってほしいことがあります。
それは、症状を訴えている患者さんの姿勢や、動きをマネする(←さるマネ)ということです。
マネをして、自分の体のどこが緊張して疲労するかよく感じ取って下さい。
わからなかったら、大げさにしてみるとよいでしょう。
例えば私の場合、猫背になってアゴを前に出す姿勢をとって座っていると、しばらくすれば首の後ろに圧迫感と重さを感じだします。
そのまま続けると、肩甲上部が少しずつ緊張しはじめ、苦しくなるので顔を少ししかめてコメカミあたりが緊張します
やがて肩甲骨の内側に違和感が起こり、それが腰に広がっていきます。
と、このように自分の体に意識を集中して変化を感じ取るわけです。
続いて、異常を感じたところに触れて、手で緊張状態をよく感じ取ります。
正常と比べて、どのような変化がみられるでしょうか?
前弯が強まり反っている後頚部と、後弯が強まりつっぱっている肩甲間部では明らかに異なっていると思います。
こうして状態の変化を、触診によって感じ取る経験を重ねます。
評価技法を習得するのは治療家として必須ですが、このように自分自身で機能障害が起こる過程を体感することはとても大切になります
なぜかというと、そうすることで機能障害を体の中の『連続的な変化』として捉えられるようになるからです
通常の評価では、頚椎の伸展が何度とか三角筋に圧痛があるなど、部位ごとにバラバラな情報が集まります。
しかし、筋骨格系の機能障害が単独で存在することはほとんどありません。
ですから、部位ごとの情報を統合するには、身体の連続性を自分自身がよく体感しておく必要があるのです。
理論的に全身を関連づけているような考え方はいろいろあります。それらを学ぶことも大切ですし、役にも立つでしょう。
しかし、それが目の前にいる患者さんに合っているかどうかは何ともいえません。
やってはいけないことは、頭の中にある知識をよく診ないで患者さんに当てはめることです
とくに、学びはじめの頃はけっこうありがちです。
これは評価ではなく、一種のバクチです。
(仲間どうしで試してみるのはアリだと思いますが)
それに手技療法の世界には???と思わせるような、評価方法も多々あります。
そのような情報に振り回されないためにも、マネをして連続的変化を体感して、自分が感じたことと理屈のつじつまが合うか、よく吟味できるようになる必要があるわけです。
反対に、マネさえできればいいのか?というとそうではないのですが、少なくとも自分の中で実感を伴った判断材料ができるというのは意味あることだと思います。
≪このテーマは次回にも続きます。≫
広島に住む沓脱と申します。
たまたま、同じ名前と言うことで、勝手に親近感を覚え、コメントを書かせていただきました。
北海道にもいらっしゃるんですねえ(笑)
私も大学時代は北海道でしたし、娘が修学旅行で北海道にいったときにケンタッキーファームというところに同じ名前の研修生がいたと聞きました。
整体とは違うようですが、なかなか面白いお話がのってますね。また、寄らせていただきます。
同姓の方からコメントいただけるなんて感激です
私は大阪出身で、地元でもくつぬぎは絶滅寸前でした。高校卒業後、10年以上東京で暮らして札幌に来て5年目ですが、いつか同姓の方と会えるかなと楽しみにしてたのですが、ついに会えずじまいでした。
少ない苗字なだけに親近感を持ってしまいます。
これからもよろしくお願いいたします