落合仁司『保守主義の社会理論』(勁草書房)
ハイエクの「自生的秩序」論,ハートの「ルール」論,オースティンの「言語行為」論に共通する特性として,《遂行的なるもの》=言語化しえない「慣習」あるいは「伝統」を抽出し(この立場を筆者は「保守主義」と呼ぶ),これを梃子に近代社会に孕まれる「合理」と「個体」というメカニズムに依拠した客観主義と主観主義の二項的な世界像を批判することを目指している。
1987年に初版が出版された本書は,この意味において,1980年代に精力的に展開されたピエール・ブルデューの「プラチック」論やアンソニー・ギデンズの「構造化理論」とまさに同時代的な試みだと言える。
《遂行的なるもの》を基軸にした理論的構図が,およそ20年近くが経過した現在において,どのように変奏しうるかについては,一考に値する課題かもしれない。
ハイエクの「自生的秩序」論,ハートの「ルール」論,オースティンの「言語行為」論に共通する特性として,《遂行的なるもの》=言語化しえない「慣習」あるいは「伝統」を抽出し(この立場を筆者は「保守主義」と呼ぶ),これを梃子に近代社会に孕まれる「合理」と「個体」というメカニズムに依拠した客観主義と主観主義の二項的な世界像を批判することを目指している。
1987年に初版が出版された本書は,この意味において,1980年代に精力的に展開されたピエール・ブルデューの「プラチック」論やアンソニー・ギデンズの「構造化理論」とまさに同時代的な試みだと言える。
《遂行的なるもの》を基軸にした理論的構図が,およそ20年近くが経過した現在において,どのように変奏しうるかについては,一考に値する課題かもしれない。









