南町の独り言

様々な旅人たちが、日ごと行きかふ南町。
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金融緩和の嵐

2012-09-19 16:08:39 | 経済
世界中の中央銀行が金融緩和に走り、“マネーゲーム”の再燃が心配です。
中央銀行の役割はそれぞれの国家の通貨の番人であり、国際経済のコントロールタワーでもあります。
そのコントロールが効かなくなったら、通貨はなんの価値もない紙切れになってしまいます。

9月6日に、ECB(欧州中央銀行)が南欧国債の無制限購入を決定しました。
ユーロ崩壊をなんとしてもくい止める覚悟の現れですが、ひとつ間違えばモラルハザードを招く大きな賭けでもあります。

9月13日には、FRB(米国連邦準備委員会)がQE3(第3次金融緩和)を発動して、高リスクのモーゲージ証券(住宅ローン担保証券)の買い取りを決定しました。

ユーロも米ドルも金融緩和に踏み切ると相場は円高に振れますので、日銀(日本銀行)は本日、国債などを買い入れる基金の規模を10兆円増額し80兆円とする追加の金融緩和策を決定しました。
株式市場はこれに敏感に反応し150円を超す上昇をみせますが、果たして実体経済にどれほどの影響が現れるでしょうか。

世界中が不況であっても世界中にマネーがあふれている不可思議な社会、お金が無い私たちにはなんの関係もないように思うかもしれませんが、最後に尻拭いをさせられるのが圧倒的多くの庶民です。
それが歴史の教訓です。
どうしようもないことだと諦めるのか、それとも自己防衛に走るのか、それとも奪い取れない財産に切り替えるのか…それぞれの懐具合と相談しながら決めましょう。

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