メチャクチャ楽しみにしていた演奏会の手引きをやってきました。
今回の演奏会は自分でチケット買ってでも行こうかと思ってたので、手引きの仕事があると聞いたときは飛びつきました。一番のお楽しみはラヴェルのピアノ協奏曲ト長調(Ⅱ楽章)
hotteaさんに貸してもらった木5のCDに入っていて、初めて聞いたときからもうゾッコンlove(死語)です
実際この前実家帰ったとき行き帰りの4時間ほどこの曲ばかりリピートしてました。
手引きももう慣れたもので3回目(あ4回目かも)。しかも一度お手伝いさせてもらったことのある方でした。前回は僕が手引き初体験で余裕が無いこともあり、あまりお話が出来なかったんですが、今回はたくさんお話できました。この方は以前団の福祉係だったTbのM井さんと親しかったらしく、とても会いたがっていました。そういった信頼関係を築けるのってすごいですよね。最近団の福祉係がすごく活躍しているのもこういった信頼関係を少しずつ積み重ねていっているからなんでしょう。
演奏会に手引きの仕事でくると本当にいろんな発見があります。トイレ前で待っていたとき、ちょっと声をかけられたんですが、その方は耳が悪いらしく、補聴器をつけていました。足が不自由で杖を持っている方も大勢います。今回は8人ほど視覚障害の方がおられました。僕がお手伝いした人は今まで○響の演奏会は毎回来ているそうです。みんな音楽を楽しみに来ているのです。音楽というのは本当に誰もが楽しめるものであるということが実感できました。そして、誰もが楽しめるような設備、環境、配慮が必要なんだということを考えさせられました。うちの団の演奏会もそういったことへの意識が高まってきていると思います。
さてさて演奏ですが、やっぱいいなあ。一曲目はエルガー作曲の「コケイン」という曲。エルガーっぽかった。ていうか威風堂々っぽかった。先生現れるかと期待するも出ず。ホルンセクションの咆哮とTp、Tbの掛け合いが金管奏者にとってはたまらん感じ。
はい待ちに待った二曲目。ラヴェルのピアノ協奏曲。僕はⅡ楽章しか聞いたこと無かったので、Ⅰ楽章が始まったときはちょっと新鮮でしたが、ラヴェルっぽさは思う存分発揮されていました。Tpが一人だったんですが、そのテクニックたるや感動もんです
そしてついにきましたⅡ楽章。ああフセイン・セルメットさん最高
最初のタッチから静かな世界に引き込まれてしまう。甘美としか言いようがない!最初2分ほどピアノ独奏なんですがピアノの音色が本当にきれいで、永遠にその世界にいたくなるような演奏でした。Fl入ってくるあたりからもう半泣き。やっぱ弦があると表現力が違う。ただ、普段聞いてる木5のものよりオーボエとピアノの掛け合いが探り探りな感じがして少し気になる。まああのホールだと結構ずれるししょうがない。そんなこと差し引いても本当に感動する演奏でした。
Ⅲ楽章はまたもTpが一人で健闘。Fgもテクい。
曲がおわり拍手が鳴り止まない中、何と!セルメットさんからもう一曲プレゼントが
しかもこれまたラヴェルの「悲しい鳥」素晴らしい演奏でした。ラストは音が消えても10秒ほど動かず、ホール全体をとても静かで寂寥感たっぷりにして舞台袖に消えていったセルメットさん。ただ、その10秒のあいだに悲しいかな2回ほどお客さんが咳きこんでしまい若干滑稽な感じがしてましたが。もったいないですね。
3曲目のヴォーン・ウィリアムズ作曲交響曲第6番は先生が乗ってました。今思えばTbの先生は全乗りでした。さすが。
この曲がおわったあと帰ろうとすると、指揮者の方がマイクを持ち、今回の演奏会で○響を卒業する方を紹介しはじめました。オケをやめることを○響では卒業というそうです。この光景をみて、9ヶ月後の自分を照らし合わせたことは言うまでもありません。
うわ、久しぶりに書くからか長文になってしまった。これからはもっとこまめに書くようにします。できればですが