スウェディッシュラリーが終了しました。
まずはレグ1。
序盤はなかなか珍しい顔ぶれが並びます。
SS1でトップタイムを出したガルデマイスター。
SS2ではソルベルグがトップタイム。
SS3ではガリがトップタイム。
などで、後方スタートのメンバーが名を連ねます。
どうやらスタート順の影響を受けていたように思えます。
レグ後半になると順位が目まぐるしく動き始めます。
まずはグロンホルムが猛追をかけてきます。
SS5で早くもソルベルグをかわし、トップに躍り出ます。
出だし慎重だったヒルボネンもどんどん上がってきます。フォード勢の本領発揮です。
ローブはSS1でのエンストが響き、なかなか浮上できません。
ここSS5ではSS4まで5位と健闘していたガリがコースオフ。
コースには復帰できましたが、27位へ後退。
SS7、SS8あたりからはローブ対グロンホルムの構図になります。
ソルベルグも健闘していましたが、さすがに欠陥を抱えたインプレッサでは後退せざるおえません。しかし、前半の走りには今後に期待できるものはありました。
そして、最高の車を与えられた兄ソルベルグは弟の後ろにピタリとつけます。
ガルデマイスターも05スペックのランサーで大健闘でしょう。
疑問が残るのは地元カールソンですね。去年のような光が見えません。
順位は下げましたがガリのほうが光るものをみせてくれました。
レグ1終了時は以下のような順位です。
1. M. GRÖNHOLM 0.0
2. S. LOEB 11.1
3. P. SOLBERG 22.6
4. H. SOLBERG 27.9
5. M. HIRVONEN 31.0
6. T. GARDEMEISTER 34.9
7. D. CARLSSON 44.1
8. M. STOHL 1:05.0
9. C. ATKINSON 1:08.8
10. J. LATVALA 1:40.6
勝負のレグ2です。
ここからグロンホルムが鬼神の如く白い森の中を走り抜けます。
序盤ではローブも対抗しますが、ずるずると引き離されて行きます。
だれもグロンホルムのペースについていくことができません。
次にローブとヒルボネンがほぼ同じペースで走り続けます。
ステージによっては兄ソルベルグやガルデマイスターが上位に食い込むような状況。
途中、SS13では懐かしい名前が上位に並びます。
M. Jonsson。トヨタセリカなどを駆り、スウェーデンでワークス勢を出し抜いて優勝してきたマッツ・ヨンソンです。そういえば、出場するという話を耳にしておりました。
弟ソルベルグですが、SS10でコースオフ。コース復帰に時間がかかり大きく後退。
ここで、ポイント圏内に食い込むのは無理と判断し、次のノルウェー戦のためにリタイアを決断します。
スウェーデンの森に潜む白い魔物はソルベルグに甘い希望の光をちらつかせ、ソルベルグに心の隙を作らせました。そして、その瞬間、ソルベルグは魔物に喰われてしまいました。
世界選手権たるものドライバー、コ・ドライバー、チーム、マシンすべてにおいて高いレベルでバランスの良い完成度が求められます。どれか一つでも欠けてしまうことで、その均衡は崩れ、心の隙となって表面化します。
どれだけシビアな世界なのかということを改めて認識させられました。
さて、レグ後半にもなるとグロンホルム、ローブの戦いは終戦します。
その後方、3位争いが激化するかと思われました。
戦いの場に現れた兵たちはヒルボネン、兄ソルベルグ、ガルデマイスターの3人。
ヒルボネンは序盤の出遅れを挽回し、3位にまで浮上してきます。
それに遅れまいとするソルベルグとガルデマイスター。
しかし、ガルデマイスターはSS12でスピン、SS14でタイヤ交換中にドライブシャフトが外れるというトラブルで大きく後退。脱落していきます。
ソルベルグは車のハンデもないので、なんとか喰らいつきますがSS14で大きく遅れ、万事休す。
1. M. GRÖNHOLM 0.0
2. S. LOEB 38.4
3. M. HIRVONEN 1:13.4
4. H. SOLBERG 1:40.7
5. D. CARLSSON 2:46.5
6. C. ATKINSON 2:55.2
7. M. STOHL 3:26.7
8. T. GARDEMEISTER 3:28.1
9. J. LATVALA 3:37.3
10. M. ÖSTBERG 5:53.3
レグ3に入り、あらゆる戦いは終局を迎えたかに思えましたが、またしてもアトキンソンが名乗りをあげます。ここまで辛抱強く走り続けてきたおかげでしょう。
敵の名は地元カールソン。
アトキンソンはスピードでカールソンを上回り、一時は5位に浮上。
しかし、ここでまた魔物がスバルの若武者を喰います。
SS18でアトキンソンはスノーバンクにリアをぶつけ、足周りを損傷させます。
駆動系にもダメージを追い、タイムロスを喫し、8位へ後退。
やはり今のインプレッサには自滅の文字が付きまといます。無理をすべきではないということでしょう。次戦までドライバーには自制心が求められそうです。
最終順位は以下の通りです。
1. M. GRÖNHOLM 0.0
2. S. LOEB 53.8
3. M. HIRVONEN 1:41.5
4. H. SOLBERG 2:09.8
5. D. CARLSSON 3:37.8
6. T. GARDEMEISTER 3:54.2
7. M. STOHL 5:12.5
8. C. ATKINSON 6:14.7
9. M. ÖSTBERG 7:47.0
10. J. KOPECKÝ 7:52.5
ワークス勢のバトルも激しいものがありましたが、MTやプライベーターのアツイ走りがWRCを盛り上げてくれました。
印象的なパフォーマンスを見せた、ガルデマイスター、兄ソルベルグ。
序盤で強烈な印象を与えたガリ。レグ2以降は厳しい走行順となってしまったのが残念です。
しかし、もっと残念なのはカールソンです。去年より良い状況で戦いに臨めたはずなのですが…
どうもこの選手はプレッシャーに弱いようです。
ジュニア、プジョー時代もそうでしたね。
さて次戦は初開催のノルウェー。
ソルベルグ兄弟の地元です。楽しみなラリーとなりそうです。
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