『遠山左衛門尉景晋』~9
~エピソード~1
息子同様、人情派の名奉行だったようです。
出島のカピタン部屋で
帰国を目前に控えたオランダ商館長ドゥーフが
丸山遊女・瓜生野の間にできた息子・丈吉を
オランダへ連れて帰りたいと
幕府へ願い出たものの、却下されます。
当時、混血児に対する偏見の強かった日本、
息子の将来を案じ、養育費を託し、
息子が成人したら出島で仕事ができるようにと
長崎奉行所に前代未聞の嘆願書を提出。
前例がないこの難しい願いを
快く引き受けたのが、
ときの長崎奉行「遠山左衛門尉景晋」。
自らも息子を持つ親として
ドゥーフの心情を他人事には思えなかったのでしょう。
奉行は約束を守り異例の取り計らいで
14才の丈吉を地役人に任じました。
さらに「ドゥーフ」とも読めるように
「道富」という名字までも与えましたが
残念なことに17才の若さで亡くなります。
古美術崎陽
長崎の歴史
~エピソード~1
息子同様、人情派の名奉行だったようです。
出島のカピタン部屋で
帰国を目前に控えたオランダ商館長ドゥーフが
丸山遊女・瓜生野の間にできた息子・丈吉を
オランダへ連れて帰りたいと
幕府へ願い出たものの、却下されます。
当時、混血児に対する偏見の強かった日本、
息子の将来を案じ、養育費を託し、
息子が成人したら出島で仕事ができるようにと
長崎奉行所に前代未聞の嘆願書を提出。
前例がないこの難しい願いを
快く引き受けたのが、
ときの長崎奉行「遠山左衛門尉景晋」。
自らも息子を持つ親として
ドゥーフの心情を他人事には思えなかったのでしょう。
奉行は約束を守り異例の取り計らいで
14才の丈吉を地役人に任じました。
さらに「ドゥーフ」とも読めるように
「道富」という名字までも与えましたが
残念なことに17才の若さで亡くなります。
古美術崎陽
長崎の歴史