板生清の”到来!「コンピュータを着る」時代”

環境情報誌『ネイチャーインタフェイス』(総監修)
NPO法人ウェアラブル環境情報ネット推進機構 (理事長)

労働者の安全を守る最先端のウェアラブル

2005-11-02 13:38:50 | ウェアラブルコンピューティング
労働者の安全を守る最先端のウェアラブルについて、お話します。

米国ミネソタ州に本拠をおくグローバル・メディカル・インストゥルメンテーション(GMI)社の新しいサングラス『テックエクストリーム』には、鼻パッド部分に着用者の脳の温度を測定する最先端のセンサーパッチが組み込まれています。

両目の端の皮膚と脳内の温度には関連があり、この領域を「脳温度トンネル」(BTT:Brain Temperature Tunnel)といいます。テックエクストリームのセンサーパッチは、BTTが、脳の温度の状態を直接表皮へと伝えるという特質を利用し、脳内温度を測定しています。本製品の特徴は、身体の中核部の温度を非侵襲的に(組織を傷つけたり体を痛めたりせずに)測定できることにあります。

センサーによる測定結果は、スポーツウォッチに無線で送信されて数値で表示されます。アスリートや建設作業員といった熱中症の危険にさらされる人たちは、このサングラスをかけることで命が救われるかもしれません。

脳の温度を測定して熱中症を防ぐサングラス 9/15 hotwired japan より

労働者の安全を守るウェアラブルは、日本でも研究が進められています。

元大阪市立大学教授で、現宝塚造形芸術大学教授の志水英二氏は、作業員の安全を守るために、現場で着る作業着のIT化を図るという研究開発を行っています。ここでは主に、HMDや各種センサーを仕込んだ靴などが用いられています。

常に危険を伴う肉体作業を強いられる現場では、めまいや立ちくらみ等の些細な体調不良が、生命にかかわる大事故を引き起こしかねません。一人ひとりが今どのような状態にあるのかをリアルタイムにモニタリングし、必要に応じて人員をスイッチできれば、あらかじめ大事故を防ぐことができるでしょう。
高所作業者には、靴にバランスセンサを入れておけば、身体の傾きをとらえて注意を促すことも可能となります。

労働者の安全を守るものに、同教授が開発中である「知的消防服」もあります。消防士は頭部赤外線カメラを装着することで、炎や煙などで視界のさえぎられる消火活動においても、倒れている人を発見できます。また、消防士自体が生きているかどうかのセンシングも大変重要です。消防士の位置を把握する位置情報システムを装着すれば、消防士と外部に居る監督者とがリアルタイムに連絡をとりあえます。

常に危険と背中合わせで働く作業員にとって、ウェアラブル・コンピュータの活用が生命を守るでしょう。

3 コメント

コメント日が  古い順  |   新しい順
仕事着 (no2jobwear)
2006-01-25 11:07:58
はじめまして!ヤフーショッピング「仕事着本舗」です。

今アメリカでは路上警備等の危険回避服は車に必ず乗せることが義務ずけられていたりと日本は遅れています。

又ご意見をお聞かせください。
Thank you (Heel)
2007-12-12 16:07:45
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Great work (Heel)
2008-03-14 19:31:26
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