たつのこ半畳記 350

書院建立、四季折々の様子を伝えるときどき日記。
平成23年に開創350年を迎えた起雲山大龍寺のブログです。

★日本のお寺は、二人三脚。

2016年11月11日 | まなび
10月のある日。

都内の曹洞宗寺院の寺族さんの勉強会がありまして、
その日の講師は兵庫県安泰寺のネルケ無方老師でした。

昨年の夏期大学講座「禅といま」で講師をお願いした時からのご縁があって、
僅かなことですが、今回の講座のお取り次ぎ役をさせていただいたことから、
今回はネルケ老師の送迎役ということで、お邪魔をしました。



ちなみに「寺族さん」とは、ざっくり言って住職の配偶者さんで、
住職と共に(住職に代わって)お寺の万事を補佐している方のことです。

今日、日本のお寺の多くは、住職さん一人ではやっていけません。
大龍寺もその例に漏れず、総代世話人さん、お檀家さん、坐禅会の方、
地域の人たち、多くの方が関わって下さることでなんとかやれていますが、
なかでも、毎日の寺院管理から、墓参対応、電話番、何から何まで、
最も頼りとなる人物が寺族さんであると言えましょう。

僧侶であれば、いろいろな所属団体毎に研修等の機会がありますが、
寺族さんも役割からいっても僧侶同様、見識が求められるかもしれません。







講師のネルケ老師は、ドイツ出身で母国で坐禅に出会い、
日本文化・禅を学ぶために来日もして、そしてご縁があって
曹洞宗のお坊さんとして出家し、現在は一寺の住職として
法灯を護持している道心の篤いお坊さんです。

今回のご講演では、ご自身のこれまでの半生、奥さまとの出会い、
そして、安泰寺に来てからの「寺報」に書き記された奥さまの随筆を通して、
住職と寺族という立場ではあるけれど、夫婦の様々な思い…。
それはお互いが重なり合うところももちろん有るけれども、
時には、行き違ってしまっていたことも伺えるものでした。

そうやって紆余曲折しながら、いま、迷いや自問自答を抱えながら、
お寺としてやるべきことをやっているというような内容でした。

盤石な体制の中でやっているのではなく、
誰もが迷ったり失敗したり振り返ったりしながらなんですね。







ちなみに会場となった八王子のご寺院さまは、
八王子の歴史・文化にも大きな影響を与えた武田信玄の娘が建立したお寺です。
今年の春には、400回忌という有り難いご縁の法要を営んだとのこと。
由緒のあるお寺に初めてお邪魔して、お参りができたこともありがたいことでした。



飛行機で一本とはいっても、道中ずっと法衣でいらっしゃるネルケ老師。
行き帰りくらいは洋服に着替えれば身軽なのですが、
そう思ってしまうところに自分の甘さが潜んでいるんですよね…
ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« ★丁寧に、ゆっくりと、時間を... | トップ | ★御征忌・法脈会でのおはなし... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
ブログ作成者から承認されるまでトラックバックは反映されません。