優しい二人

2017年01月09日 | 日記
取っていても自信がなくて仕事にしてなかったが、ヘルパーの資格を取ったのは10年前だ。

毎週日曜日の朝から夕方までの講習に、3ヶ月近く通った覚えがある。

その後4日間、施設に実習に行った。

そしてレポートを提出して終了だったな。

今はまた違うやり方で資格の名称も変わったようだが、私の頃はそうだった。

講習に通っている時は、同じ曜日に来てる人たちが同じクラスということになっていた。

だからだんだん顔馴染みになっていき、口腔ケアとかオムツ介助だとか、二人ひと組になったり周りの人と組んでやらなければならない時、すんなりと誰かと組めた。

あ、ちなみにオムツ介助はジャージとかズボンを履いた上から紙オムツをつけ合う。

あれはお互い恥ずかしいものだったが、私としてはもっと嫌だったのがお互いの歯を磨き合うことだった。

歯がたくさん無いのがバレてしまい恥ずかしかった笑


ある時、私はいつも行っている日曜日に都合で行けない日があった。

すると違う曜日のクラスで振り替えができると言われ、違う曜日のクラスに行った。

当たり前だが知らない人達ばかりだった。

空いている席に座った。

隣は優しい感じの若い女の子だった。


その日は入浴介助の講習だった。

なんか、今そう書いただけで笑える笑

先生が、

「それではお隣か、前後の人で二人ひと組になって、前の方に来て下さい」

と言った。

私は隣の優しそうな女の子に声をかけようとしたら、その子は後ろに座っていた男の子と二人で立ち上がろうとしていた。

「あのぉ、、」

私が話しかけると、女の子は「あ…」と気がついてくれて、

「3人で一緒に組みましょう」

と言ってくれた。

「ありがとうございます。よろしくお願いします」

そう言った私を見て、男の子もニコニコしてうなづいていた。


若い女の子と若い男の子とおばちゃんの3人組で入浴の練習笑

もちろん服は着たままだが、教室内に設置されているお風呂場で洗い合った。

この3人の組み合わせで笑


そしてお昼の休憩時間、仮にも裸?の付き合いをした若い二人とお弁当を食べた。

話をしているうちに、なんとこの二人、一緒に暮らしてるということを聞いた。

将来、結婚するという。

ちょ、笑

おじゃま虫おばちゃんだったんじゃん。

こんな見ず知らずのおばちゃんを、優しく迎え入れてくれたあの若いカップル。

二人で介護の資格を取りに通ってたって、それだけでなんだかジーンとしてくる。


あれから10年。


どうしてるかなあ。。

子供もいて、幸せに暮らしてるかなあ。

介護の仕事をしてるのかな。

一日だけの出会いだったけど、あの二人なら間違いなく、優しい良い介護士になっていることでしょう。




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