たかぽんアフター50

オバチャンのひとりごと日記

少年とおばちゃん、二人だけの時間

2017年04月06日 | 日記
施設利用の子供達は、ほとんどの子が今日から新学期。

だから朝から施設に来てる子は、3年生のYくん一人だった。

今日は午前中の現場担当は私だけだった。

しばしYくんと私だけ。

Yくんは大勢で居るとわんぱくな子なのに、1対1で居るのはすごく苦手。

別人のようにおとなしく固まってしまい、話しかけても携帯ゲームから目を離さない。

好きなゲームをさせておいてもいいのだが、やっぱりそれ以外もさせたい。

「Yくん、オセロしようよ」

と、誘ってみた。

・・・

黙っている。

それでも私はオセロゲームを準備した。

「さあ、やるよー」

するとYくん、無言でオセロゲームの前に座った。

Yくんを良い気分にさせるため、ちょっと競りつつ、最後はYくんに勝たせる、このパターンでいこう。

私の頭にシナリオができる。

Yくん黒、私は白でゲームスタート。

「あ、そうきたかー」

「おお、そうだねー」

「Yくん、強いなあ」

と、おだてながらやっていると、

「うん、俺、Hくんにオセロ勝ったことあるよ」

と、Yくんが口を開いた。

Yくんがしゃべるなんて、いいぞ、この調子でゲームを進めよう。

「へー、そうなんだー、年上に勝つなんてスゴいねぇ」

「うん!」

そうしてゲームは佳境に入る。

こう言っては何だが、私は結構オセロが強い。

しかしながらYくんに大人げなく勝つわけにはいかない。

先日のバスケでは大人げなく本気になってしまったが、運動は本気になってやっと小学生と良い勝負なのだから別にいいのだ。

しかしながらオセロは強いのだ私。

こうやって何度もオセロが強いと言うところが大人げないが。



さあそして手抜きオセロでゲーム盤は黒がどんどん多くなっていった。

よし、このままYくんの勝ちだな。

ええと、白は…ここに置こう。

パチッ

あ、結構白が増えてしまった。

まあまあ、まあね、さあ黒はどこに置く?

て、黒を置くとこが無いじゃないか。

黒はパスで次はまた白。パチッ

げっ!いっぱい黒をひっくり返してしまった。

はい、黒はどこ?え、一個しか取れなかったのか…

そして白・・・ここしか置くとこ無いけど・・・嫌な予感

パチッ

バババババーっと黒が白に・・

なんてこった。圧勝してしまった・・

いじけてしまったYくん、壁にくっつき下を向き携帯ゲームを始めてしまった。

「でもYくん、3年生にしては上手いよ」

そんな慰めの言葉もわざとらしいじゃないか私。

ゲーム盤はほぼ真っ白なんだから。

どうにかしなきゃ、どうにかしなきゃこの空気。

「Yくん、面白い絵本があるんだよ。読むから聞いて」

と、家から持っていった絵本を出す私。

横目でチラッと見たYくん。

「じゃあ読むねー」

その気になって読み聞かせを始めるおばちゃん。

どうだいこの上手な読み方。

読みながら心は自画自賛のおばちゃん。

そして読みながらチラッとYくんを見る。

げっ、聞いてない。

でっかいアクビをしているYくん。

ここで引き下がるわけにいかない。

最後まで読み続けるおばちゃん。

おわった。良い話だった。

しかしながら終ったとたんにサッサと携帯ゲームを再開するYくん。

「ああ、ウザイ読み聞かせがやっと終った」

と、携帯ゲームをする姿からそんな言葉が聞こえてくるようだった。

よし、次はレゴだ!レゴをやろうじゃないか!

「さあ、戦車でも作ろうかなあ」

おばちゃん、戦車を作り始める。

しかしながら見向きもしてくれないYくん。

携帯ゲームをする少年と、その横で、慣れないレゴでヘンテコな戦車を作るおばちゃん。


そんな長い長い、今日の午前中だったのであった。


















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