旅とエッセイ 胡蝶の夢

ヤンゴン在住。ミラクルワールド、ミャンマーの魅力を発信します。

今は、横浜で引きこもり。

シリーズ物

2016年05月01日 12時24分57秒 | エッセイ
シリーズ物

 今二つのシリーズ物に嵌っている。小説の話だよ。一つは『ビブリア古書堂の事件手帳』(三上延氏、メディアワークス文庫)で、6冊目を読み終わった。古書にまつわるミステリーを、主人公の古書屋の女性店主とその恋人で店員の若者が解決する物語だ。舞台は北鎌倉で自分の良く知っている街が出てくる。本に係わるミステリーはその都度よく出来ているが、自分はそこのところはホーっと感心するだけ。主人公の篠川栞子さんに惚れてしまったのだ。26-6歳メガネ美人で長髪デカパイ、本に関する博学な知識と明晰な推理力を持つ一方、接客も出来ない程の人みしりで人付き合いが苦手なのだ。年下の若者と恋をするが、何か言われると真っ赤になってオロオロモジモジ。この直ぐにカーっと赤くなってセリフがシドロモドロになるシーンがたまらない。
 だいたいさー、顔が赤くなるとワーかわいいってなる訳でしょ。だから女性は頬紅を塗っているんでしょ。お猿のお尻が赤くなると、あっメスが発情してる、やらなきゃとオス猿は発奮する訳よ。ちょっと、あんた私に喧嘩を売ってんの。私のお化粧をお猿のお尻に例えるわけ、あっ?こりゃ女性陣に総スカンを食う発言だよね。
 もう一つは『僕僕先生』(仁木英之氏,新潮文庫)、シリーズ6まで出ているようだが、未だ3冊しか読んでいない。全て一日で読み切った。楽しい3日間だった。ページが残り少なくなると、あー終わっちゃうのが寂しくなる。僕僕先生は数千年生きている仙人だが、見た目は10代中ごろの小柄な美少女で杏の匂いがする。親の金を頼りにブラブラ生きているニート青年が、ふとした事からこの仙人の弟子になる。少女仙人は何故かこのしょーもない青年を気に入り、一緒に広い中国を旅するお話。唐の玄宗皇帝が未だ楊貴妃に出会う前、帝国をバリバリ治めている時代だ。
 僕僕先生見かけは少女だが、何にでも姿を変えられる。時々ツルピカ頭、白いあごひげと眉毛の長い老人になる。「君の考える仙人ってこんなんだろ。」また心が読めるから弟子の気持ちを読んで、からかう。「この発情期!」むちゃくちゃ口の悪い少女仙人なんだな。旅の中では様々な化け物に出会い連れになるが、たいした事件が起きる訳でもない。弟子もちっとも進歩しない。だけど読んでいるだけでホンワカ幸せな気分になれる。僕僕先生はごくたまに弟子に甘えて抱っこされたりする。あわや接吻、でも読んでいる方は気が気じゃあない。いざっと時にツルピカ頭になったらどうしよう。立ち直れないよな、でも僕僕先生やりかねないし。

 
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