今日の覚書、集めてみました

いつの間にか、10歳になりました。

広告

※このエリアは、60日間投稿が無い場合に表示されます。記事を投稿すると、表示されなくなります。

水調整後GDP

2012-11-13 10:24:00 | Telegraph (UK)
US to overtake Saudi Arabia in oil as China's water runs dry
(中国で水がなくなっている時に、米国、産油量でサウジアラビア越え)
By Ambrose Evans-Pritchard Economics
Telegraph Blog: Last updated: November 12th, 2012
It is official. The US will overtake Saudi Arabia to become the world's top oil producer by 2017.

公式です。
米国は2017年までにサウジアラビアを抜いて世界第1位の産油国になります。

The International Energy Agency (IEA) said in its world outlook for 2012 this morning that the US will be a net exporter of gas by 2020, with all the vast implications of abundant cheap gas for its chemical, plastics, glass, and steel industries.

国際エネルギー機関は今朝公表した2012年世界エネルギー展望の中で、米国は2020年までにガス輸出国となり、豊富で安価なガスは化学、プラスチック、ガラス、鉄鋼業に極めて大きな影響を与えるだろうと述べました。

"The United States, which currently imports around 20 per cent of its total energy needs, becomes all but self-sufficient in net terms – a dramatic reversal of the trend seen in most other energy importing countries," it said.

「米国は、現在必要とする総エネルギー量の約2%を輸入しているが、ネット・ベースでほぼ自給国になっている。その他多くのエネルギー輸入国で見られる、トレンドの劇的逆転である」

This is entirely due to the shale and gas revolution. North America as a whole will become a significant net exporter.

これは全くシェールとガスの革命のおかげです。
北米全体が巨大輸出国になるでしょう。

People were too quick to write off America after the Carter Malaise of the 1970s, and they have been too quick again after the subprime bubble (now largely cleared). As Adam Smith said, there is a lot of ruin in a great nation.

人々は1970年代のカーター不況を受けて性急に米国を見限りましたが、サブプライム・バブル(今では殆ど綺麗になりましたね)が弾けた後も性急でした。
アダム・スミスが言ったように、偉大なる国家には沢山の廃墟があるものです。

Saudi Arabia will quickly fade as swing force in global energy markets unless it stops gobbling up its own output with such careless abandon. It currently charges 14 cents a litre for petrol and seven cents for diesel at the pump. They give it away.

サウジアラビアは、あのように無頓着に掘り出した石油を飲み込む真似を止めない限り、世界のエネルギー・マーケットのスイング・フォースとして直ぐに姿を消すことになるでしょう。
今、ガソリンスタンドではリッター当たりガソリンは14セント、ディーゼルは7セントで売られています。
ただで配ってるようなものです。

They should copy to Abu Dhabi and switch to solar power pronto for air conditioning, freeing up oil for exports.

サウジアラビアはアブダビを真似して、エアコンは太陽光発電に切り替えて、石油は輸出用にしてしまうべきです。

Whether or not the world can supply enough oil to feed the Chinese dragon depends on Iraq.

世界が中国ドラゴンに十分な石油を供給出来るか否かは、イラク次第です。

If it all goes well, output will jump from around 2 million barrels a day (b/d) to 8 million by 2035. It if goes really well, output could reach 10 million.

上手く行けば、産油量は2035年までに今の200万バレル/日から800万バレル/日まで急増するでしょう。
もっと上手く行けば、10万バレル/日に達するかもしれません。

If all this turns out to be wishful thinking, the world is stuffed. The biggest "new supply" over the next quarter century is energy efficiency. That is worth a Saudi Arabia and a half. Allegedly.

この全てが願望の入り混じった妄想なら、世界は死亡フラグです。
今後四半世紀において最大の「新規供給」はエネルギー効率です。
それにはサウジアラビア1個半に相当する価値があります。
ま、あるそうです。

A few things struck me:

以下、僕的にビックリしたこと2つ、3つ。

* Coal has provided half the entire growth in world energy supply over the last decade, much more than renewables.

石炭は世界のエネルギー供給の過去十年間の増分の半分を供給してきたということ。再生可能エネルギーを遥かに上回ります。

* Total investment in oil and gas alone this year is (estimated) $619 billion. It shows the sheer scale.

今年だけでも、石油とガスへの投資総額は6,190億ドルに上ります(見通しですが)。絶大なスケールなのがわかりますね。

* Total oil output will be less than 100 million b/d by 2035. This is not that much higher than this year at 87 million.

石油の総生産量は2035年までに1億バレル/日を下回るでしょう。これは今年の8,700万バレル/日と大して変わりません。

This is Plateau Oil in all but name, yet the industrial revolutions of China and India will continue apace, and the nuclear industry has just taken a huge blow. More coal I guess, and windmills.

このプラトー・オイル(生産量が横ばい)は名前だけですが、中国とインドの産業革命は速やかに継続することでしょうし、原発は大きな打撃を受けたところです。
増えるのは石炭か風力なのでしょうね。

The 688-page report – which I am not at liberty to publish online – is full of fascinating details.

この688ページからなる報告書(勝手にネットで公表することは出来ません)は、驚くような情報で一杯です。

The clearest message is that water shortages in large parts of the world are the chief constraint on energy and power. Cooling a coal power plant without water is not easy, and solar parks are very thirsty.

最も明白なメッセージは、世界の大部分で起こっている水不足がエネルギーと電力の主な制約であるということです。
水なしで石炭火力発電所を冷やすには容易ではありませんし、太陽光発電も水を大量に使います。

Yes, China has the world's biggest shale gas reserves at 36 trillion cubic metres, but much of it is in places like the Tarim Basin in Xinjiang with "severe water scarcity".

そうです、中国には36兆立方メートルという世界最大のシェールガスが埋蔵されていますが、その大半はタリム盆地やシンシエンといった「水不足の深刻な」場所にあります。

Look at this chart (taken from the IEA report, page 518, figure 17.9)

以下のグラフをご覧下さい(国際エネルギー機関の報告書、518ページ、グラフ17.9です)。



Some 65pc of China's water use is for irrigation, and 23pc for industry – mostly in coal production. Notice how much of the coal industry is in areas with water troubles.

中国の水の約65%が灌漑に、そして23%が産業(主に石炭の生産)に使われています。
石炭産業がどれほど水不足の深刻な地域に固まっているか、お分かりでしょうか。

Non-renewable aquifers are being depleted very fast. Under the latest five-year plan China is diverting rivers equal to the Tigris and Euphrates combined to supply the dry belt.

再生不可能な帯水層が急速に枯渇しつつあります。
最新の五カ年計画の下、中国は乾燥地帯に水を供給すべく、チグリス川とユーフラテス川の整備に匹敵する河川の整備を行っています。

Water will have to be rationed much more severely by price, as will electricity. That will be an extra cost/tax, a loss of competitive advantage. Ditto for India.

水は、電気もそうでしょうが、価格によって今よりも遥かに厳しく配給されなければならなくなるでしょう。
更にコスト/税金がかかるでしょうし、競争力も失われるでしょう。
インドもご同様です。

I was told a couple of years ago by Cheng Siwei – then head of China's green energy drive – that the country's economic growth over recent years has been negative if you adjust for eco-damage and exhaustion of non-renewable resources. This will soon become a tangible cost.

僕は2年ほど前、チェン・シウェイ氏(中国のエコ・エネルギー推進運動の当時の代表)に、環境へのダメージと再生不可能なリソースの枯渇を考慮して調整すると、ここ数年間の中国経済はマイナス成長なのだ、と聞かされました。
これも間もなく有形コストになるでしょう。

Water-adjusted GDP may yet become a vogue term.

水調整後GDPはまだ流行っていないのかもしれませんね。




ジャンル:
ウェブログ
コメント   この記事についてブログを書く
この記事をはてなブックマークに追加
« このまま突っ走れば、ポルト... | トップ | 子供を叩くと、発癌リスクが... »
最近の画像もっと見る

コメントを投稿

ブログ作成者から承認されるまでコメントは反映されません。

コメント利用規約に同意の上コメント投稿を行ってください。

数字4桁を入力し、投稿ボタンを押してください。

あわせて読む

トラックバック

この記事のトラックバック  Ping-URL
  • 30日以上前の記事に対するトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • 送信元の記事内容が半角英数のみのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • このブログへのリンクがない記事からのトラックバックは受け取らないよう設定されております。
  • ※ブログ管理者のみ、編集画面で設定の変更が可能です。