今日の覚書、集めてみました

引退のつもりが書かずに…んなわけない。勝手気儘。5年ものブログだろうが7年ものだろうが、未練なし。

典型的イギリス外交政策@FT

2007-08-29 15:04:57 | Financial Times (UK)
European control of IMF 'to end'
(ヨーロッパのIMF支配は「終わる」)
By Wolfgang Proissl in Brussels
FT:August 29 2007
Developing countries could provide the future head of the International Monetary Fund if they accept Dominique Strauss-Kahn, the former French finance minister, this time round as the new director of the body, according to the president of the group of eurozone finance ministers.

ユーロ圏財務相団体の会長いわく、発展途上国が未来のIMF専務理事を輩出出来るだろう…今回ドミニク・シュトラウス・カーン元仏財務相で手を打てば、とのこと。

"The next director willcertainly not be aEuropean," Jean-Claude Juncker, Luxembourg's prime minister, told FT Deutschland, the Financial Times' sister paper, in an interview.

「時期専務理事は勿論ヨーロッパ人ではない」
とルクセンブルクのジャン・クロード・ユンカー首相がFTドイツに語った。

"In the Euro group and among EU finance ministers, everyone is aware that Strauss-Kahn will probably be the last European to become director of the IMF in the foreseeable future," he said.

「ユーロ・グループやEU加盟国財務相では、シュトラウス・カーンが当面最後のヨーロッパ人IMF専務理事になるだろうと皆わかっている」。

Mr Juncker's comments come in response to increasingly widespread criticism that, by putting forward the former French financeminister, the European Union is trying to maintain its claim to nominate the IMF's head.

ユンカー氏のコメントは、元フランス財務相を押し出すとはEUはIMF専務理事を任命する権利を手放そうとしないのだ、との批判が益々広がるのに応じて出された。

Under a long-standing carve-up between the US and the EU, the head of the World Bank is usually an American while the IMF is headed by a European.

アメリカとEUの間で長らく続く山分け方式の下、IMFトップがヨーロッパ人の間は世銀トップはアメリカ人、という決まっていた。

In the interview, Mr Juncker criticised the UK's behaviour in the current debate. Britain had not formally opposed the nomination of Mr Strauss-Kahn as the European candidate. "They have criticised the selection process and have said that we should have talked to others as well. But we did talk to others as well," Mr Juncker said.

インタビューの中でユンカー氏は、現在の議論におけるイギリスの振る舞いを批判。
イギリスはヨーロッパの候補者としてのシュトラウス・カーン氏の指名には正式に反対していない。
「(イギリス人は)選出手続を批判し、我々は他の者とも話すべきだったなどと言った。だが我々は確かに他の者とも話したのだ」
とユンカー氏は言った。

大爆笑!イギリス、超GJ!じゃないけど、まあいいや。見てて面白い。

ここでイギリスの外交政策を披露しよう。
出所はいつもの通りBBCが生み出した不朽の名作『Yes, Minister』。
事務次官:大臣、イギリスの外交政策の目的はこの500年間変わっていない。ヨーロッパに不和を生むことです。その為じゃないですか。オランダと組んでスペインと戦い、ドイツと組んでフランスと戦い、フランスとイタリアと組んでドイツと戦い、フランスと組んでドイツとイタリアと戦った。分断して統治せよ!ですよ。こんなに上手くいっているのに、何だって今更変えなきゃならんのですか?

ジム・ハッカー大臣:そんなもん昔話だろうが。

事務次官:昔話であり、現在の政策ですよ。我々は(EECを)丸ごとぶっつぶさなければならかったから、中に入り込まなければならなかったんです!外から壊そうとしましたがダメでした。今、我々は内部にいるわけですから、もうやりたい放題ですよ。ドイツをフランスにけしかけ、フランスをイタリアにけしかけ、イタリアをオランダにけしかけ…。外務省はまるで昔みたいだ!って大喜びですよ。


("The Writing on the Wall" Yes, Minister, 1980, 『The Yes (Prime) Minister Files』
以上、イギリス外交クラッシュコースでした(笑)。


"Anglo-Saxon accusations that, by nominating Strauss-Kahn we were trying to cement the unwritten rule that Europeans provide the IMF's head, are missing the point."

「シュトラウス・カーンを指名することで、ヨーロッパがIMF専務理事を出すという不文律を我々が固めようとしている、などというアングロ・サクソンの批判は的外れだ」。

Many developing countries have expressed dismay at the EU's nomination of Mr Strauss-Kahn, criticising the Union for ignoring the growing economic impact of countries such as China, Brazil and Mexico.

EUが中国やブラジル、メキシコといった国々の経済影響力が高まっていることを無視している、と批判して、多くの発展途上国はEUがシュトラウス・カーン氏をノミネートしたことに失望を表明している。

Russia has nominated Josef Tosovsky, the former Czech central banker, as an alternative candidate to Mr Strauss-Kahn. The UK, meanwhile, maintains that it would support an openprocess in which the best candidate for the job were chosen regardless ofnationality.

ロシアはシュトラウス・カーン氏の代替候補として、元チェコ中欧銀行員のヨセフ・トソフスキーを指名した。
一方イギリスは、国籍に拘らず最高の候補者が選ばれる公開手続を支持すると言い続けている。

いよいよ豪快にひっかきまわしております(笑)。
ま、こればっかりは労働党政権だろうが保守党政権だろうが変わらんなあ、わはは。


Mr Juncker defended Mr Strauss-Kahn's nomination. The former French minister was a "well-known reformer" who would not leave his "reform ambitions at the wardrobe" of the IMF.

ユンカー氏はシュトラウス・カーン氏の指名を弁護した。
この元フランス閣僚は、IMFの「隅々まで改革するという野望」を捨てない「有名な改革者」だ。

"When Strauss-Kahn leaves the IMF one day, he will have adjusted the IMF firmly to the expectations and interests of developing countries," he said.

「シュトラウス・カーンがいつかIMFを去る時、彼は発展途上国の期待と利益に対してIMFをしっかりと調整し終えているだろう」
と彼は言った。

That was one important reason why the EU hadnominated him, he added.

それこそがEUが彼をノミネートした重要な理由だ、と彼は付け加えた。

The reform of the appointment process at both the World Bank and the IMF should be discussed together, Mr Juncker said. "We have to start thinking about these reforms now."

世銀とIMFの任命手続の改革は共に話し合われるべきだ、とユンカー氏は言った。
「我々は今これらの改革について考え始めなければならない」。



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