福井総裁についてはついに一般各誌とも批判をはじめたようなので、ブログの役割は終了。あとはお任せしましたよ、読売さん。ということでこちらは次へ。
初めに申し上げて起きますが、いますぐ東京が倒産するぞ、といっているわけではありません。地方自治体の代表として東京都、と書きました。
しかし、一般の方がマッタク無警戒の中、とんでもない事態が進展しているのです。
話自体は前々からあって、かれこれ15年くらい前から我々の間では問題になっていた訳ですが、日本の地方自治体のクレジットは本当に安全なのか、という事であります。
今回の夕張市の事件をきっかけに再度議論を引き起こす必要があろうか、と思い、ここで取り上げます。今までなら黙殺なんですが、これもブログのお陰でしょうか(笑)
日経の記事。
夕張市、財政再建団体に・負債500億円
500億円規模の負債を抱え、財政危機にある北海道夕張市は17日、国の管理下で再建を進める財政再建団体の指定を国に申請する方針を固めた。自主再建を模索してきたが、北海道庁の協力を得られないこともあり断念した。後藤健二市長が20日の市議会冒頭で表明する。
この記事は一般の方には不思議に映らないでしょうか?
私の感じでは夕張は北海道の一部だし、何かあれば北海道が面倒を見るってのが自然だろう、と思うのですが、北海道はこれを蹴ったらしい。(真相は財政状況が酷く、とても面倒を見ている場合ではない)。
従って、夕張さんはこちらから手を上げて助けてください、と国に頼る訳ですが、これはあくまで財政再建団体という扱いになっている点に注目。つまり、夕張市の財政再建については国がコミットするけれど、その債権、つまり銀行が融資しているローンや夕張市が発行している債券について、国が元本を保証している行為とはまるで異なると言う点に注目してください。
つまり財政再建にコミットしている国はその再建のために夕張市の債権の減額を求める可能性があるということです。
そして、これを東京都、神奈川県、横浜市などにあてはめて、まあ、つぶれねーだろ、そうなっても国が面倒みるんじゃねーか、とお思いになっているとするとこれが大間違い。
いざとなった時に日本政府が地方自治体(都道府県と言い換えても良い)の債務を保証をするという文言はどこをたたいても出て来ない。まして債券の発行目論見書をみても書いて無い。
面倒を見るとは書いてあるんですよ、確かに。難しい用語で最大限の誠意をもって、とかそういうやつですな。但し、債務を保証するとはどーーーーこにも書いて無いんです。
5年位前、これを指摘した某外資系証券のトレーダーがいたのですが、その会社が地方債発行の引き受けシ団からはぶられたため、二度と発言しないという血判状を当時の自治省に抑えられたという事件がある。(血判状は冗談ですが話は本当です)
ぐっちー自身、実際にこれを何度も自治省に問い合わせる訳ですが、「政府が面倒を見るということは、その意味は自分で考えればわかりませんか!!!!その程度の判断力もお持ちじゃないんですか!!!」とお役人に怒鳴られて返ってくる訳です。大体お役所が怒る・・・・と言う時は本当のことを指摘している場合が多いんですがね(爆)。
私が債券をばりばり売りまくっていた90年代もこれが何度も問題になったのですが、実際、販売の殆どが日本国内でおさまっていたので当時はあまり意識もしなかった訳です。
従って元来この市場は、流動性の差が価格に加味される事はあっても、例えばまあ、豊かといえる東京都(倒産の恐れはまずない)と、事実上倒産している大阪府(単純です。今の税収を10%くらいの伸び率で計算して、発行済み債券のみ(他のローンとかは無視!!)を返済していっても100年では返済できないので事実上返済不可能と見る)との間の価格差は東京都が日本国債プラス2−3BP、とするとせいぜい10BPくらいで12−3BPといった微々たる差。
一応、東京都→六大都市→大型の県債(神奈川県クラス)→普通の県債(青森県などなど)という序列があるものの、頭から下までせいぜい10〜15BP程度の範囲で収まってきた訳です。
この日本古来の伝統的予定調和を崩してしまったのがここでも取り上げたCDS。
政府保証の文字がマッタク無い訳ですから外人から見れば地方自治体のクレジットは事実上倒産あり、です。
地方債の引き受けを外資系に広げたのはいいですが、そこで彼等がポジションを取るために、元来倒産するとは(国内では)見られないはずの地方自治体のCDSを極めてアクティブにトレードし始めたのは計算外、だったでしょうか、或いは今の総務省はまだ気がついてないかもしれない(爆)。
その結果どうなっているか。
殆ど倒産状態の北海道は恐らくJGBプラス40BPくらいで取引され、デフォルトオプションも多分ですが50BPくらいのプレミアムは軽くあるでしょう。(註;現場のトレーダーの方、お立場もありましょうから匿名で結構ですから間違ってたら直してくださいね・・爆。でもそんなに違わなくない??)
これは日本の民間会社でいくと当ブログお得意様のJAL並ですから、今すぐ倒産するとはいいませんが、ちょっと?なレートであることは事実です。最悪の大阪府は怖くて値段をつけてないかもしれませんね。
ともかくもこのCDSという代物。
危険なのは何かが起きてしまった時、例えば北海道や大阪府が今回のようにこりゃ、もうだめだ、とバンザイをした瞬間(再建団体でお願いしますわ、と言った瞬間)、政府保証が無い訳ですから、このデフォルトオプションを保有している金融機関(大部分は外資系でしょう)はルールどおり EVENT OF DEFAULT を宣言してトリガーを引くと言う点。
こういうクレジットが著しく毀損される事実が発生した時はデフォルトと見做すと言うのがこのスワップの契約条項なのです。そうなると、地方自治体のほぼ99%の債権を保有している日本の金融機関、特に地方銀行は、実際北海道は持っていなくてもじゃ、自分の県は大丈夫なのか、ということになる。え、これでデフォルトになっちゃうの??と目が点になる訳ですがもう遅い(笑)。更にこれらのオプションの引き受けては大多数が日本の企業、多分東京海上あたりですから、その保険金支払いの被害も甚大ですね。
ただでさえ、財務のディスクロが不明確ですから、こうなればもう引き受けてが現れるのは東京都位でしょうか。これが全国規模で発生し、地方自治体のセカンダリーの債券が売買できないばかりか発行もできないでしょうから、即利払い停止、それを持っている金融機関には瞬間的に不良債権の山が発生するという結末。
このCDSさえなければ、デフォルトと言う事態(実際利払いが出来なくなれば立派なデフォルトなんですが)に対し、長銀の時がそうだったようにみんなに奉加帳をまわして、元本半分で痛み訳、なんて大岡裁きができたかもしれません。でも倒産してないもんね〜、としらを切るわけですな。
しかしCDSの世界は完全に国際ルールですから、何をいっても待ったなし。
誰かがデフォルトオプションを行使した時点で世界最大の地方自治体不良債権が発生します。
この事に既に気がついているのは、私の知る限り、石原都知事と、嫌いだけど、田中長野県知事の二人。他にもいるかもしれませんがね。
石原都知事はこのまま行くと東京都ですら倒産するかもしれない・・・・という名目で(主張は正しいですよ)カジノを導入しようとしている。税収を上げようという政策は政府があてにならんとなれば極めて正しい。
田中知事は悪いなら悪いで、長野県としてのプレミアムを払えば調達できるようにバランスシートをガラス張りにしてディスクロしなければならない、と主張行動されており、我々的にはこれは極めて正しいです。
15年も同じ事いってるので疲れちゃいますが、いよいよこういう事態を考える最後のチャンスが来たと言う事です。
小泉改革で地方への資金の出口を絞ったり、公共事業そのものを絞ったために何年か早くこういう事態が来たのかもしれませんが、対策は急務です。
しかし日本政府に全ての都道府県の債務を肩代わりする能力は既にないでしょうし、更に言えば、こういう事態に際して、日本国債がどういう評価を受けるのか、マッタク見当もつきません。
まあ、トリガーを引きながら、地方債はまず空売りできないので、国債の先物を売りまくるのは確かでしょうね。いずれにせよ、政府にとっても悪夢でしょう。これまでの対策を怠ってきた付けといえばつけですが、先ほどのスプレッドをご紹介したようにマーケットは既にそれを折り込み始めているということもお伝えしておきたいと思います。
今までにこれを書いちゃったお陰で様々な被害者が出ています。まあ、債券から遠く離れているので大丈夫だと思いますが、このブログが閉鎖されたらこのせいだ、と思ってくださいませ(爆)。














当時、民間で一番知識があったのは私だと自負してます。
数年先の情報と仕事をしている私に対して、直属の上司は理解不能だったらしく、社長の移動直後、飛ばされちゃいました。^^;
(その会社、辞めちゃいましたけどネ)
その後、大変な目にあったと噂を聞きましたが、さすがに7年経ちましたから、当初の構想のシステムは構築できてると思いますよ。
その後、ぐっちーさんも良く知ってる外資系に入りましたが、時間がかかるものはやらない主義らしいので、結局、超美味しい話は美味しくない話となり、やらされちゃってるんだろうなぁ〜。^^
ではでは・・・
いつも拝見させて頂き、勉強させて頂いております。
今回の夕張市の例はちょっと特殊で、「一時借入金」という、「地方交付税が国から振り込まれるまでのつなぎ融資」的な制度を悪用しています。
地方債の発行に当たってはなんだかんだと総務省の許可が必要で、上限もありある程度の規制があります。総務省の許可以上に借りる事は出来ませんし、悪化すればすぐ表面化します。
ところが、一時借入金は基本的には短期的な運転資金、しかも国からお金がすぐに振り込まれることが前提となっており、全くと言ってチェックされていないのが実情です。今回はこの盲点を突き、粉飾的な会計操作を行っていたため、表面化が遅れたものと…。
この一時借入金は金融機関等が貸し付けているはずですが、通常の地方債とは異なり国の保証なんて全く無い(はず)ですから、650億も貸し付けて…ですよね。
とは言えお役所はどこもかしこも程度の差こそあれ火の車、民間基準で見ればとっくに倒産という自治体がいくらでもありますのに、危機意識もなくうんざりします。
http://www.yomiuri.co.jp/national/news/20060621i101.htm
自治体が倒産するとなると、「役所は倒産しないから公務員になる/公務員と結婚する」と言っていた人はどうするんでしょうね。身近にもそういう考えの人は多そうですけどね。
それでも歯を食いしばって再建できる自治体はまだ良いけど、それもできないところも出てくるんでしょうね。そういうところは国の直轄地域になって、住民自治そのものがなくなってしまうのかもしれませんね。
Baatarism様のおっしゃる「再建できない自治体は、国の直轄地域に・・・」読み、思いました。
地方分権は中央集権(天領復活)へのカモフラージュ?
かんべえ様の6/19を拝見してても、ここ2年間はとってもワクワクする年になるのかも知れませんね。
予言者は、ディラー、アナリスト・・呼び方は種々ありますが、正しい予言をすれば、受け入れられない、という法則があるのです。カッサンドラの法則です。
行政官は自分の任期中に起こらなければ良し、とする無責任な本能が、賽の河原の石積み現象を招くのでしょう。
ぐっちーさんお気に入りの都知事も、外税で赤字を造り、オリンピック誘致の博打は当たれば悪くないが、これはブルーがブラジルに勝てるか否か同然の賭けでしょう。外ればまた赤字が残る。
大名貸しがどうなったか、歴史の勉強をし直す切っ掛けになれば良いのではありませんか?
そうそう、徳政令も宿題にしましょうか。
終戦直後の焼け跡の闇市から、また始めましょうか
個別事業別の起債充当率を見てみると、地方負担額の90%、100%起債OKという事業細目はゴロゴロある。(事業の採算性やその事業による地方税収アップ、乗数効果は、私には、イメージすら出来ません。マイナス?)
国主導で補助金事業をばら撒いたが故に、発生した地方の財政負担分(地方債等でカバー=ない袖をふりまくり)を国が保証しないとは、言えません。(地方だけの責任ではないし、地方に札は刷れませんから。)
公共事業にマーケティングなし、需要予測もあてる気なし。ゴールポストもかすりませんというか、ゴールがどこにあるのかすら、認識してはりません。
素人が銀行経営しても・・実例になりつつある。
いかにも自治省という感じですね。(笑)
∩∩ 現 業 の 春 は こ れ か ら だ ! ∩∩
(7ヌ) (/ /)
/ / ∧_∧ ||
/ / ∧_∧ ∧_∧ _ ∧_∧ ||
\ \―--< `∀´ > ̄ ⌒ヽ //
\ /⌒ ⌒ ̄ヽ、公用車 /~⌒ ⌒ /
|清掃工場 |ー、学 校 / | 運転士 //`i 給食の /
|浄 水 場| |用務員 / (ミ ミ | お ば |
| | | | / \ |ちゃん |
| | ) / /\ \ | ヽ
/ ノ | / ヽ ヽ、_/) (\ ) ゝ |
| | | / /| / レ \`ー \' | | /
・年収1200万
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・俺たち、中卒・高卒・高専卒のトップエリートですが、何か?
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超高度専門技術職ですが、何か?
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がら雑談タイム3時間消化するのがノルマになってて大変ですが、何か?
現業(中・高卒者のみの技能労務職)は影の最強勝ち組ですが何か?
http://www.geocities.jp/koumuin_saikoujan/
大変な犯罪ですね。
検察さんは、ただちに市長以下を逮捕しなきゃ。
それは置いといておいらの住んでる県では2つの町が財政再建団体を申請する/転落するで揉めてましたね
一つは知事におこられて引っ込めたみたいですし、もう一方は「あんな危ないところとは一緒になりたくない」と合併する相手からふられてしまいました・・・
お恥ずかしながら、今回(及び以前)の記事のCDSの様に自分が知らない言葉が出てきますと、記事の内容を分かりたい為、その言葉を調べて、尚且つ、記事を読めることに因り、記事の内容がより面白く感じ、知識が増えていくという好循環になります。ありがとうございます。今後もがんばって続けてください。
ぐっちー
Osaka city 5y 30bp traded FYI...
ではでは・・・
そんな中伊藤知事は県庁の隣にマンションが立つと県庁から桜島が見えなくなるってんで、10億出してその土地買うとか。
アホ‥。
地方債の元利償還に必要な財源を国が保障とか
国が予算編成に関与することにより、地方債の元利金を確実に償還とか書いてあるけど
財源保障がミソなのかな?
地方自治体の債務が国から保証されていないのは、おっしゃるとおりですが・・・
CDSなんか存在しなくても、債務減免が民間金融機関に要請された時点で、現行BIS規制上リスクアセット比率0%で評価されている地公体向け債権おそらく全てに、大幅な引き当てを金融機関対して要請せざるを得ないのでは?
もちろん、ぐっちーさんがかねてご推奨の、メガバンクに与えるインパクトも甚大で、自己資本規制への影響はおろか、引き当てで債務超過に陥る金融機関もでてくるしょうね。金融システム危機の再燃となるのは必至でしょう。
こうしたコストを考えれば、現在の状況を前提として考えると地公体向け債権のリスクは国債のリスクとほぼ等しいと考えて構わないと思います。
もちろん、報道されるような公共セクターの放漫な財政をそのままに、こんな状態で公的セクターの債務が膨張と持たれ合いが継続されるのがよいわけはありません。
三位一体改革が目指すものも、自治体の倒産をも最終的には念頭においたうえで、財政改革と合わせた自立促進であることは確か・・と信じたいですが、どうなることやら。
なお、老婆心ながらCDSは株のオプションのように、バイヤーが勝手に権利行使する種類のものではありません。
もちろんCDS契約上、バイヤーが計算代理人になっているケースは多いですが、ISDAの厳格な定義に基づき、客観性が保たれるような注意は十分に払われています。確かに、Eventの一つであるRestructuringの定義に一般の倒産というイメージとやや相容れない部分があって、いろいろと考えれば陰謀めいたテクニックの入り込む余地がゼロとはいいませんが、そういう類の話は幸田さんとか黒木さんに任せておくとして。。結局のところ、上記のように派生的な影響が大きすぎて実際には到底無理だと私は思いますが。
そういう意味では、現在もっと怖いのは、米国のファニメとかフレディマックじゃないですか?私の感覚では、こっちの方がよっぽど・・・政府系、なんて素知らぬ顔して紹介されることが多いですが、株式公開している純然たる民間企業で、もちろん政府保証は無し。
会計スキャンダルが発覚しても、不思議とたいしたおとがめもなく、格付けもAAAのまま。
GSE(Government Sponsored Enterprise)とよばれるように、確かに緊急融資枠の設定や税務面で優遇されているなど、実態的には「政府系」と判断可能なのかもしれませんが・・でも、あくまで「暗黙の政府保証」・・GSEが保証をつけているモーゲージ関連証券を含めれば、その発行金額は巨額過ぎて目が眩む・・つい先日も、「政府系金融機関発の金融システム不安を懸念」という政府高官の発言がブルーンバーグで紹介されていましたが・・
デフォルトまでは想定しにくいんでしょうけど、格下げだけでインパクトでか過ぎ、みたいな。格付け会社も、まぁ、そう簡単にパンドラの箱は開けられないでしょうけど。
日本の地方債、ファニーメイと同様、いやそれ以上に貸してる相手を考えると世銀債が危ないと思っていますが。
如何思われますか?御教示頂ければ幸いです。
しかし大阪の状況は酷いですね。首長・議員・職員には危機感は無いんでしょうかね?下のリンク先などを見ると本当に唖然とします。
http://www.osaka-minkoku.info/osaka/osaka.htm
さて、夕張市の例だけで不安を煽るのもいかがなものかと。そもそも公募債を発行していないのだし。
年初から竹中総務大臣の諮問機関である「地方分権21世紀ビジョン懇談会」が既に地方の責任の明確化のための改革として、破綻・再建法制の検討に入っています。だから、年明け早々から債券市場では「次は地方債もヤバいの?」としばし話題になっていました。
ただ、この議論を進めるには財源委譲問題や、地方に委託している国の事業の整理の問題もあって、片付けなければならない問題が山積しているのも事実です。そういったものがクリアになる前に国が地方を助けないという事態は想定しがたいのも事実です。
民間企業である銀行に対してですら、国はシステミックサポートを行い、預金者に被害は及びませんでしたし、プロの投資家しか買っていないはずの長銀の劣後債も結局元利金は毀損しませんでした。住宅整備公団(都市再生機構)も、国の保証は明記されていませんでしたから、一時債券市場は混乱しましたが、国は全面的にサポートして独立行政法人化しました。道路公団も株式会社化の際に債務は独立行政法人道路保有・債務返済機構が引き継ぐことになり、暗黙の国のサポートは続いています。
どれもこれも、いきなりゲームのルールを変えたりしない国の姿勢が表れています。
だから、自治体のデフォルトは将来起こりえるとしても、そのためのルールが整備されるまで実際に発生することはないだろうというのがこれまでの実績から推定されることです。
一定の影響力を意識されているならば、まずは「民間基準で」という決めぜりふのいかがわしさをきちんと布教する方向に進んでいきたい。
都道府県と参照するCDSには現在以下のようなクレジットイベント(CDSではEvent of Defaultという用語を用いません)を適用して取引するのが市場慣行です。
(1)支払不履行(Failure to Pay)
借入金債務の元利払いをその期日に一定額以上怠ることを意味します。借入金債務には債券やローンが含まれ、通常シニア債務に限定します。
(2)リストラクチャリング
借入金債務の元本・利息の減額や返済の繰延べ、支払優先順位の変更、支払通貨の変更が、一定額以上発生・合意・公表されることを意味します。技術的な理由による条件変更は含まず、あくまでも参照組織の信用・財務力の悪化に起因するものに限定されます
(3)履行拒否・支払猶予(Repuditation/Moratorium)
借入金債務について、参照組織が一定額以上債務の存在を否認したり支払猶予等を宣言、その上で、実際に支払不履行やリストラクチャリングが発生した場合を指します。
クレジットイベントとしては、この他にも「破産(Bankruptcy)」と言って、民事再生法のような参照組織の法的な倒産手続きをカバーするイベントもあり、この中で「債務超過状態」であることがイベントに該当すると規定されていますが、現在は都道府県を参照するCDSでは「破産(Bankruptcy)」を適用しないことが一般的であるため、私見ですが、都道府県CDSにおいては、(1)から(3)のように実際に「債務の不払い」や「債務の条件変更」が発生しない限り、「再建団体でお願いしますわ」と言っただけでイベントと認定される可能性は極めて低いと考えます。
これを見ても危機意識の無さは分かりますね。
http://www.dolphin.co.jp/hpr/yubari/newbbs/index.html