農家と消費者をつなぐ農業関係者のブログ

食への不信が高まる昨今、農家の一番近くにいるJA職員が、消費者と生産者の距離を少しずつ縮めていく・・・予定です。

冬は鍋物の季節ですね。

2006年01月11日 | Weblog
 冬になると食べたくなるもの、それは鍋でしょう。
忘年会、新年会等の宴会では必ずと言っていいほど、鍋を囲む光景が見られます。

 白菜などは、基本的に煮炊きして食べるため、冬の時期にはさらに需要が伸びます。

 このような時期に、価格が高騰してしまうと、一般家庭の食卓にも影響してしまうので、少し心配です。

新年会の中で・・・。

2006年01月09日 | Weblog
 一般企業の仕事も始まり、新年会がピークを迎えるのではないでしょうか。

農業関係の新年会も同様に行われている訳ですが、どこの新年会でも必ずいわれる言葉があります。
 ・・・今年の豊作を願って・・・乾杯!。

 一年一作の地方では、長い冬の真っ只中です。
農家の方も一息ついている時期ではありますが、すでに今年の営農に向けて心の準備をしている状況です。

 もうすぐ、種まきが始まる作物もあり、春を迎えるのが待ちどおしいです。

大雪が心配です。

2006年01月08日 | Weblog
 連日、日本海側に大雪が降っているようです。
その影響か、デパートではコートが品切れ状態、さらに低温の為、生育停滞で野菜が価格高騰らしいです。
 
 雪による被害や事故が起こっている状況なので、野菜の価格上昇が喜ばしいとは大きな声では言えませんが、一時的な上昇のような感じですね。

 被害にあわれた方には、心よりお見舞い申し上げ、今後の営農に影響が出ないことを願うばかりです。

TVのチカラ。

2005年12月25日 | Weblog
 IT化が進んできた昨今ですが、すべての世代に普及しているわけではありません。まだまだ、TVが情報の元となっています。
 TVを含めた、メディアへの露出は非常に大きな宣伝効果があります。
例えばお昼に、みのもんたが、『お嬢さん、ほうれん草は体にいいの』なーんて言った日には、夕方のスーパーからほうれん草がまったく無くなるとか・・・。
また、某対決番組で、特選素材などと紹介されると、その連絡先には電話が殺到などという事もしばしばです。
 いかに、メディアに露出させるかですが、やはりた易いものではありません。当然、品質が伴わなければなりません。
 しかしながら、全国ネットで放送された日には、一気にブランド力も倍増しますので、自分も含めそういうオファーは常にお待ちしている状態です。

 でも、収録番組の場合、その作物の旬を過ぎた時に放送されてしまい、問い合わせされても物が無い状態で、お叱りを受けることもしばしばです。

雪が降りました。

2005年12月24日 | Weblog
 全国的に降雪があり、普段は雪が降らない地域でも、ホワイトクリスマスになっているのではないでしょうか。
 まあ、喜ぶのは子供たちとカップルだけかもしれませんね
 さて、今年も残すところあとわずかです。
多くの人たちが年末年始の為の買い物に出かけていると思います。
以前、書きましたが、24時間のコンビニがあり、デパート・スーパーも元旦から営業するなど、無駄な買いものをしないこの御時世、少しでも消費が伸びるよう皆さんの出足に期待しています。

まだまだ遠い消費者との距離。

2005年12月18日 | Weblog
 雪が降っています。全国的に大雪らしいです。
この時期の大雪は、ハウスが潰れることもある為、眠れない夜をすごす農家の方も多いのです。
 さて、青果物の販売戦略などを前回までお話しましたが、こちらから売り込むこともあれば、小売店などから取引願いたいという場合もあります。
 以前、某小売店からお取引の相談を頂きました。断る理由も無くお受けしたところ、『他産地と違う点をお聞きしたい』と言うことで担当者が訪問してきました。
 ところが、その担当者は、農産物にまったく無知なバイヤーで『慣れていないもので』『ボクもよくわからないんですよ』などの発言のオンパレードでした。
しかしながら、聞いてくることは、その小売店のマニュアルなのでしょうか、質問攻めで、『生産に対する理念は?、生産者はちゃんと理解されていますか?』などという、こちらにしてみれば失礼と思ってしまうような質問ばかり。
 結局、このお取引はご破算になりました。

 食に対する不振が高まる昨今、生産者は農薬の散布回数や異物の混入など非常に気を遣っています。また、顔の見える産地作りを目指し、安心安全という想いを胸に、一生懸命に青果物を生産しています。
 そのような思いが、こういう無知なバイヤー、小売店の事務的なやり取り、紙切れ一枚のくだらない質問では、本当にその思いが消費者に届いているのか、疑わざるを得ませんでした。
 
 『ウチは共同購入メインですので、こだわった消費者ばかりです』

そのバイヤーの発言の割には、プロ意識が足りない人のように感じました・

中食・なかしょく

2005年12月03日 | Weblog
 デパ地下に行ったことはあるでしょうか?
デパートの地下の略ですが、デパ地下は、食料品売り場が多く、特にお惣菜のテナントが多く並んでいます。
 仕事の帰りに、出来合いのおかずを買って、家に帰って食事をする。
今までのコンビニ弁当を買い自宅で食べると言うスタイルから、少しずつではありますがこちらにシフトしてきていると言う話を聞きます。
 いくら料理をしない家庭があると言っても、まさかコンビニ弁当が夕食に並び、家族で食べると言うのは、極少数だと思います。
 お惣菜なら、何品か買って食卓に並べても見栄えが悪くはありませんし、最近は、食材も手ごろなものから、こだわりのものまであって、かなり手が混んでいておいしいらしいです。

 野菜を買って自宅で調理する、こういう機会が減った昨今、改めて農業者としても販路のターゲットを見つめなおさないといけないかもしれません。

内食・中食・外食。

2005年12月03日 | Weblog
 家の外で食事をすることを外食と言いますが、それに対して、家で食事をすることを、内食といいます。
 また、その中間で、外で買ってきたものを家食べることを、中食(なかしょく)と言います。
 つまり、お惣菜等を買って家で食べることです。
家に包丁が無く、コンビニなどの普及により、料理がしない人が増えた昨今、この中食が非常に流行っているのです。
 

核家族化その2

2005年12月01日 | Weblog
 核家族化が進んでいます。
バブル崩壊後の、長引く経済不況が家計を圧迫し、今まで専業主婦だった女性が外に働きに出ると言うパターンが多くなっていると聞きます。
 女性の社会進出、それだけが原因ではありませんが、そのような状況を踏まえて、食生活は大きく変わっていきました。
 

核家族化。

2005年11月20日 | Weblog
 前年、高騰したキャベツですが、スーパーは1個398円のキャベツを店頭に
並べるわけにもいかなかったそうです。
 そのため、半分カットや4分の1カットなどの小分けにし、お客さんが手に取りやすい価格に設定し、店頭に並べました。
 お客さんも、高値のキャベツですが買いやすい価格ですので、助かることでしょう。
 
 しかし、これが、スーパーにとっては、逆に落とし穴となってしまいました。

 昨今、核家族化が進み、さらに、包丁が無い家庭など、食の簡素化が進んでしまっています。
 また、24時間のコンビニや、元旦から開いているスーパーなど、いつどんな時間でも、簡単に野菜が手に入る環境になっています。
 そのため、買いだめをせず、必要なときに必要な量しか買わないという状況になってきているのです。

 これが、昨年のキャベツの高値の時の、カット売りと合致してしまい、キャベツの高値が収まった今でも、1個では売れなくなってきているそうです。
 高値の時の、カット売りに消費者が慣れてしまったのが原因だそうです。
 昔は、ダンボールで野菜を買い、ロス(腐敗)も消費のうち、などと言っていたのですが、今はロスもほとんどありません。
 
そういう意味で、末端の消費が確実に減っているような気がして、今後の野菜の消費が心配な気がします。
 

たかがキャベツと言えど・・・

2005年11月17日 | Weblog
 史上最高の台風の上陸個数を記録した昨年とは一転し、今年は台風の上陸も少なくすみました。
 農作物は気象条件に左右される為、台風の時期は農家の方はヤキモキされています。
 しかし、南北に長い日本列島、同じ作物を作っている産地は多くあるわけで、正直なところ、台風で産地が潰れることで価格を保っていると言う場合も少なくありません。
 昨年の台風で、キャベツ・レタスの産地が壊滅的な打撃を受け、キャベツ・レタスが10kg1万円などと高騰してしまいました。その時、出荷できた産地は非常に良い思いをしたのではないでしょうか。
 そういうときのスーパーなどは、キャベツの品切れを起こすわけにも行かないため、棚が埋まる程度のキャベツを赤字覚悟で仕入れました。しかし、1玉500円のキャベツがなかなか売れるわけも無く、スーパーでは、半分カットや、四分の一カットなどで手ごろ感を出してキャベツを売り続けたそうです。
 キャベツの高騰は、年明けまで続き、スーパーもカット売りを続けました。

 しかし、キャベツの価格も落ち着いた頃、スーパーでは思わぬ展開がおとずれました。

選ばれる産地とは・・・?

2005年11月13日 | Weblog
 作れば売れる時代が終了し、今は産地間で競い合う時代です。
では、選ばれる産地とはどのような産地でしょうか?

 よく言われるのが、『顔が見える産地』です。

 産地偽装や、BSE・鳥インフルエンザなど、食に対する不信感が広がり、今まで普通に口にしてきたものに、信頼が出来ないという状態が一時期広がりました。
 それを解消する為、以前述べたトレーサビリティーの整備などが進められています。しかし、トレサビがあるからといって、一般の消費者が理解できるかどうかは、農業関係者として非常に疑問です。
 顔が見える産地・・・と言われて消費者が一番安心できる事、それは生産者の顔写真ではないでしょうか。
 よくスーパーに、『○○さんが作ったトマトです』なんてディスプレイされているのを見かけると思います。
 あれって、意外と効果があるそうなんです。
 やはり、だれが作ったかと言うのがすぐわかりますし、安心できると思います。